風と共に去りぬのアカデミー賞の受賞結果

受賞 作品賞
監督賞
ヴィクター・フレミング
主演女優賞
ヴィヴィアン・リー
助演女優賞
ハティ・マクダニエル
脚色賞
シドニー・ハワード
美術監督賞
ライル・ウィーラー
撮影賞(カラー作品)
アーネスト・ホーラー、レイ・レナハン
編集賞
ハル・C・カーン、ジェイムズ・E・ミュウコム
ノミネート 主演男優賞
クラーク・ゲーブル
助演女優賞
オリヴィア・デ・ハヴィランド
作曲賞
マックス・スタイナー
録音賞
サミュエル・ゴールドウィン・スタジオ・サウンド部
特殊効果賞
ジョン・R・コスグローヴ、フレッド・アルビン、アーサージョンズ

アカデミー賞作品賞、主演女優賞など9部門を受賞

「風と共に去りぬ」は、最多13部門でアカデミー賞ノミネートされ、結果、9部門を受賞しました。また、ニューヨーク映画批評家協会賞では、主演のヴィヴィアン・リーが女優賞を受賞しています。
後に、作品賞のオスカー像は競売に出され、1999年、マイケル・ジャクソンが150万ドル(約1億5750万円)で落札。しかし、アカデミーはこのオスカー像が「盗品」であるとして、マイケルにたった1ドル(約80円)を渡すのみで回収しました。

映画「風と共に去りぬ」とは

1939年、製作者デイヴィッド・O・セルズニックが大長編テクニカラー映画(上映時間228分)として完成しました。原作は世界的ベストセラー小説、マーガレット・ミッチェル著『風と共に去りぬ』(原題:Gone with the Wind/1936年)。
3年の歳月と当時390万ドルの製作費をかけて作られたことでも話題となり、以降の映画製作に、莫大な資金を投ずるようになった先駆け的作品です。1939年12月15日にワールドプレミエとして初公開され、映画史上空前の大ヒットを飛ばしました。日本での初公開は1952年。通常より高い席料でも、映画館は満員だったと言われています。

「風と共に去りぬ」の評判、口コミ、感想

風と共に去りぬの感想(by くろちゃん)

マーガレット・ミッチェルの原作は、食べるのも寝るのも惜しんで夢中で読みふけりました。
「こんなに面白いストーリーの映画が面白くないわけがない」と、ものすごく期待して見ただけに、私の失望は大きいものでした。 映画は3時間以上の長編であるものの、大河小説とも呼べる物語を描くには足りなかったのでしょうか。登場人物があっさりと描かれていて物足りないのと、後半の冗長な感じに何度も挫折しそうになりました。 原作を先に読むと、映画の楽しみが半減する危険がありますね。(もちろんその逆も><。。。)

とは言え、映画史に残るビッグ・ネームの超大作。 当時としては、莫大な時間とお金と労力を費やし、魂をこめて撮影したという製作者の気迫を感じます。
南北戦争前の南部の緑豊かな美しい風景、大きなお屋敷と従える奴隷たち、そして有名なアトランタ炎上シーン……。 豊かだった生活が、戦争によって何もかも失われていく、時代が移り変わっていく様もよく描かれています。

配役も素晴らしいです。
気性の激しいスカーレット・オハラには、ヴィヴィアン・リーの野性的な美しさがハマっていました。意志の強そうな強いカーブを描く眉が印象的なヴィヴィアン・リー。 スカーレットが男性にモテモテで得意満面だった頃の、ハーフツインテールの髪形とレースでいっぱいの緑のドレスがよく似合っていました。カーテンで作った緑色のドレスも素敵です。

スカーレットは自己中心的で、どうしようもなくわがままなお嬢様。
トラブルメーカーそのものと言ったヒロインですが、自分の美しさや魅力をよく知っていて、非常時にはそれを大いに利用しています。 本当はお金がないのに、ありあわせのカーテンで豪華なドレスを作って、レット・バトラーにお金を借りに行くシーンなんて、いかにも女を利用しているという感じ。
でも、若さと美しさを武器に出来る時は長くなく、やがて泥にまみれて労働することを覚えます。 生活のための労働なんて当たり前じゃん、と思いますが、当時、スカーレットのようなお嬢様が自分の手を汚すのは凄いことだったのでしょうね。
アメリカの南北戦争や奴隷制に馴染みが薄いせいか、ヒロインの悔しさは想像する他ないのですが、時代の流れが変わって、人生に逆風が吹いた時、生き方を180度変えるのは容易いことではないはず。 スカーレットの逞しさには惚れ惚れします。

上品さと情愛、冷淡と悪徳を合わせ持つレット・バトラーは、スカーレットを手の平の上で踊らす余裕があり、頼れる大人の男という感じ。
俳優クラーク・ゲーブルは、色気たっぷりでニヒルなのですが、八の字眉がいたずら好きな少年のようで、バトラー役にピッタリでした。でもやはり、原作に比べるとバトラーの魅力が十分発揮されているとは言えず、あっさり描かれている感じは否めませんが(^^;)

アシュレーは気が弱すぎる優男で印象が薄いです。スカーレットがアシュレーに夢中だったのは、恋というより自分に振り向かないからという理由以外ないでしょうね。

メラニーは誰にでも完璧な優しさを持って接します。まるで天使のよう。あのレット・バトラーすら心を動かされたほどです。
メラニーの死は、多くの人を悲しませ、彼女を憎んでいたスカーレットすらも、光を失うほどの悲しみに襲われました。病弱で心優しく芯の強い女性……メラニーは、スカーレット以上に強い女性だったと思います。

ちやほやされて調子に乗っていたお嬢様が、戦争に翻弄され財産を失い、友達を亡くし恋人に去られても、タラの土地で逞しく生きていこうとするスカーレット・オハラの半生。
DVD鑑賞では、原作の迫力にかないませんでしたが、映画館で鑑賞することができたら、私ももっと違う感じ方をしていたかもしれません。