SAGアワード(映画俳優組合賞)の受賞者の一覧です。
▼▼ 2024年の受賞結果 ▼▼年 | アンサンブル・キャスト賞 | 詳細 |
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2024 |
「オッペンハイマー」
※Netflixでの授賞式の配信ページ→ |
詳細▼ |
2023 | 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 | 詳細▼ |
2022 | 「コーダ あいのうた」 | 詳細▼ |
2021 | 「シカゴ7裁判」 | 詳細▼ |
2020 | 「パラサイト 半地下の家族」 | 詳細▼ |
2019 | 「ブラックパンサー」 | 詳細▼ |
2018 | 「スリー・ビルボード」 | 詳細▼ |
2017 | 「ドリーム」 | 詳細▼ |
2016 | 「スポットライト 世紀のスクープ」 | |
2015 | 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 | |
2014 | 「アメリカン・ハッスル」 | |
2013 | 「アルゴ」 | |
2012 | 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」 | |
2011 | 「英国王のスピーチ」 | |
2010 | 「イングロリアス・バスターズ」 | |
2009 | 「スラムドッグ$ミリオネア」 | |
2008 | 「ノーカントリー」 | |
2007 | 「リトル・ミス・サンシャイン」 | |
2006 | 「クラッシュ」 | |
2005 | 「サイドウェイ」 | |
2004 | 「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」 | |
2003 | 「シカゴ」 | |
2002 | 「ゴスフォード・パーク」 | |
2001 | 「トラフィック」 | |
2000 | 「アメリカン・ビューティー」 |
「SAGアワード」(サグ・アワード、Screen Actors Guild Awards)はアメリカの俳優が加盟する「全米映画俳優組合」が主催する賞で、俳優たちの投票によって選ばれます。 毎年1月下旬~2月ごろに開催されます。1995年にスタートしました。 アカデミー賞(オスカー)の前哨戦として注目されています。 アカデミー賞は、俳優の投票権者の比率が高いため、SAGと似たような結果が出る場合が多いです。
創設年 | 1995年 |
投票者 | 米俳優組合の会員 |
人数 | 16万人 |
同一年の史上最多受賞記録 | 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2023年、4冠) |
アンサンブル・キャスト賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、スタント賞 || テレビ部門
「オッペンハイマー」がアンサンブル・キャスト賞、主演男優賞、助演男優賞の最多3冠を獲得しました。
※Netflixでの授賞式の配信ページ→
2024年 SAGアワード | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
アンサンブル・キャスト賞 |
「オッペンハイマー」
【作品説明へ】 <受賞スピーチ▼> |
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主演男優賞 |
キリアン・マーフィー
「オッペンハイマー」 組み合わせパズルのような複雑なキャラクターとパラドックスに満ちた生涯を、派手さに頼らないリアリズム重視の演技で見事に表現した。過去のノーラン監督作品を支えた名脇役が、驚愕の底力を発揮した。 アイルランド人。 1976年5月、教育者の家系に生まれた。 10代のころはロックバンド少年で、 ギター、歌唱、作曲に励んだ。 大学で芝居に興味を持ち始め、 20歳のとき地元の劇団のオーディションを受ける。 後にトニー賞を受賞する劇作家エンダ・ウォルシュの目に留まり、ウォルシュの芝居「ディスコ・ピッグス」で精神的に不安定な少年を演じ、俳優デビューを果たした。 この作品は好評を博し、地元だけで3週間の公演の予定だったのが、欧州やカナダなどを2年間にわたりツアーすることとなった。 ウォルシュにとって出世作となった。 マーフィーは大学とバンドを辞めた。 この舞台での演技が、 英国人監督ダニー・ボイル氏のゾンビ映画「28日後」の配役ディレクターの目に留まり、主役に抜擢された。「28日後」は大ヒットになり、マーフィーも世界的な大ブレイクを果たした。線の細さ、どことなくも夢想的な雰囲気は、作品に見事にマッチした。 その後、ノーラン監督のバットマン映画の第一弾「バットマン・ビギンズ」の主人公のオーディションを受ける。主役は逃したが、ノーラン監督は眼の魅力に圧倒され、悪役スケアクロウとして起用した。 それ以来、マーフィーは「バットマン」3部作のほか、「インセプション」「ダンケルク」といったノーラン監督の名作に出演したが、「いつかノーラン作品で主役を」という願望を持っていたという。 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<登場シーンなど▼><ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼> <昔の歌唱シーン▼> <バットマンでの登場シーン▼> <「28日後」での登場シーン▼> <「オッペンハイマー」出演者3人のインタビュー▼> |
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主演女優賞 |
リリー・グラッドストーン
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」 先住民の血を引き、米モンタナ州ブラウニングのインディアン居留地で育った。父親は先住民系(ブラックフィート族とネズ・パース族)、母親は白人。 5歳のときに映画「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」で見たイウォーク族に触発され、俳優になりたいと思ったという。 大学で演劇を専攻し、2008年卒業。 独立系の小規模映画の脇役としてキャリアを積み、 2016年の「ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択」で批評家系の賞レースに絡んだ。 本作では、メジャー映画での初出演だった。ロバート・デ・ニーロやレオナルド・ディカプリオといった超豪華キャストの中で特別の輝きを放ち、作品の「顏」となった。 当初は「助演」での最有力候補になると見られたが、「主演」での賞レース参戦となった。 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<登場シーン▼><ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼> <インディワイヤー賞の受賞スピーチ▼> |
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助演男優賞 |
ロバート・ダウニーJr
「オッペンハイマー」 科学者オッペンハイマーの処遇をめぐる政治ドラマが主題となる本作において、そのカギを握る政府高官を演じた。 「アイアンマン」など過去の数々の有名キャラターの面影を消し去り、 全くの別キャラに。 権力欲が強く、腹黒い人物像は現実感たっぷり。 会話シーンはもとより、 立ち振る舞いや表情まで、 シリアスな演技派としても評価されてきた一流スターの真骨頂を発揮した。 1965年4月生まれ、米ニューヨーク出身。父は映画監督、母は女優。5歳の時に初めて父の監督作に出演。 伝記映画「チャーリー」(1992年)で、喜劇王チャーリー・チャプリンを演じ、主演男優賞にノミネートされた。当時26歳。10代から88歳までのチャプリンを演じた。 2000年代初頭に人気テレビドラマ「アリー・myラブ」に出演。ゴールデン・グローブ賞やSAGアワードを受賞した。このころ麻薬の常習者になり、何度も刑務所に入った。その後、リハビリ施設への入所やヨガのトレーニングなどによって薬物中毒から立ち直ったという。 2008年の「アイアンマン」で初めてスーパー・ヒーロー役を演じた。これが大当たり。米コミック「マーベル」のヒーローたちのシリーズ化の起点となり、ダウニー自身もマーベル映画で欠かせない存在になり、アメコミ映画の黄金時代を支えた。 同じころ「シャーロック・ホームズ」シリーズでも主役に起用され、大ヒットに貢献した。 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<登場シーンなど▼><スティングと一緒に歌う▼> <ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼> <「チャーリー」の予告編▼> |
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助演女優賞 |
デバイン・ジョイ・ランドルフ
「ホールドオーバーズ」 学校の食堂の従業員を演じた。 ドラマ的であり、コミカル。 人間味にあふれ、ニュアンスに富んだ演技が見事。 主役ポール・ジアマッティら他のキャストとの掛け合いも絶賛された。 1986年5月、米東部フィラデルフィア生まれ。 地元の大学で演劇を学んだ後、 名門イエール大学院に進み、 2011年に演劇で修士号をとった。 ミュージカル版「ゴースト」で役者デビューを飾り、 いきなりトニー賞の助演女優賞にノミネートされた。 2019年、エディ・マーフィ主演映画「ルディ・レイ・ムーア」(Netflix)で、大柄な芸人を熱演。コミカルな演技とド迫力の歌唱力で、一躍脚光を浴びた。 今作のアレクサンダー・ペイン監督は、「ルディ・レイ・ムーア」を気に入り、起用したという。 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<登場シーン▼><「ルディ・レイ・ムーア」での歌唱シーン▼> <ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼> |
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スタント賞 |
「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング」
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「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(略称:エブエブ)」が、主要5部門のうち4部門を制し、圧勝しました。4部門受賞は、1995年のSAG創設以来、初めてです。なお、「トップガン マーヴェリック」がスタント演技賞に輝きました。SAGでの各受賞者の感動的なスピーチと祝福ムードの盛り上がりにより、エブエブは勢いづき、アカデミー賞でも大勝利を収めました。
アンサンブル・キャスト賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞 || スタント賞
2023年 SAGアワード | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
アンサンブル・キャスト賞 |
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
(日本公開:2023年3月3日) 主人公ミシェル・ヨー、夫役キー・ホイ・クァン、娘役ステファニー・シューを中心とするアジア系役者陣の連携プレーが光る。ジェイミー・リー・カーティスを含め懐かしい俳優が大活躍。1980年代を知る壮年から若者まで幅広い観客を笑わせ、泣かせるいぶし銀アンサンブル。 監督:ダニエルズ プロデューサー:ルッソ兄弟、ダニエルズほか 配給:A24 <評点=ロッテン95%、IMDb8.1> 作品説明→ |
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主演男優賞 |
ブレンダン・フレイザー
「ザ・ホエール」 ※世界が熱狂したカムバック劇 【他の映画賞】 ・ネバダ批評家賞 |
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主演女優賞 |
ミシェル・ヨー
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 ※ドラマ、アクション、コメディなど多彩な要素をこなした。アジア系初の受賞に期待が高まる。 1962年マレーシア生まれ。1980年代に香港のアクション映画で活躍。 1997年の「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」でボンドガール役に。オスカー作品賞候補となった「グリーン・デスティニー」(2000年)で名女優としての評価を得た。 21世紀はハリウッドで活動。「クレイジー・リッチ」などで幅広い世代に親しまれる。 【他の映画賞】 ・米国映画評議会議(NBR) ・ハリウッド批評家賞 ・ボストン批評家賞 ・ネバダ批評家賞 |
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助演男優賞 |
キー・ホイ・クァン
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 ※「グーニーズ」「インディ・ジョーンズ2」で世界的に有名になったアジア系子役が、裏方から表舞台に戻ってきた。コミカルで人情味あふれる演技とキレのあるアクションで作品の大成功に貢献した。 【他の映画賞】 ・ニューヨーク批評家賞 ・ロサンゼルス批評家賞 ・全米映画批評家協会賞(NSFC) ・ボストン批評家賞 ・アトランタ批評家賞 ・ワシントン批評家賞 ・シカゴ批評家賞 ・フロリダ批評家賞 ・ネバダ批評家賞 ・ゴッサム賞 助演賞 |
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助演女優賞 |
ジェイミー・リー・カーティス
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 【他の映画賞】 ・ネバダ批評家賞 |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「トップガン マーヴェリック」
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部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 |
「コーダ あいのうた」
(日本公開:2022年1月21日) 予告編→ 説明→ |
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主演男優賞 |
ウィル・スミス
「ドリームプラン」 予告編→ 作品一覧(wiki)→ |
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主演女優賞 |
ジェシカ・チャステイン
「タミー・フェイの瞳」 予告編(英語)→ 作品一覧(wiki)→ |
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助演男優賞 |
トロイ・コッツァー
「コーダ あいのうた」 予告編→ 作品一覧(英語wiki)→ |
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助演女優賞 |
アリアナ・デボーズ
「ウエスト・サイド・ストーリー」 予告編(デボーズ用)→ 作品一覧(英語wiki)→ |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」 |
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2021年は、韓国の大物女優ユン・ヨジョンが「ミナリ」で助演女優賞を受賞しました。アジア人の俳優で初の快挙です。 韓国から米国の田舎町に移住する祖母を演じました。
部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 |
「シカゴ7裁判」
(ネットフリックス配信) 予告編→ 動画配信(Netflix)→ |
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主演男優賞 |
チャドウィック・ボーズマン
「マ・レイニーのブラックボトム」 |
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主演女優賞 |
ヴィオラ・デービス
「マ・レイニーのブラックボトム」 |
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助演男優賞 |
ダニエル・カルーヤ
「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」 |
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助演女優賞 |
ユン・ヨジョン
「ミナリ」 |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「ワンダーウーマン 1984」 |
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2020年は韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が最高賞の「キャスト賞」(アンサンブル・キャスト賞)を受賞しました。 外国語映画はキャシュと賞を受賞するのは史上初めてです。 6部門にノミネートされているアカデミー賞の受賞に向けて大きな弾みとなりそうです。
部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 | 「パラサイト 半地下の家族」
(公開:2020年1月10日) 予告編→ |
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主演男優賞 |
ホアキン・フェニックス
「ジョーカー」 作品一覧→ |
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主演女優賞 |
レネー・ゼルウィガー
「ジュディ 虹の彼方に」 作品一覧→ |
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助演男優賞 |
ブラッド・ピット
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 作品一覧→ |
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助演女優賞 |
ローラ・ダーン
「マリッジ・ストーリー」 作品一覧→ |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「アベンジャーズ/エンドゲーム」 |
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部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 |
「ブラックパンサー」 (公開済み) 予告編(Amazon)→ |
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主演男優賞 | ラミ・マレック 「ボヘミアン・ラプソディ」 |
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主演女優賞 | グレン・クローズ 「天才作家の妻 -40年目の真実-」 |
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助演男優賞 | マハーシャラ・アリ 「グリーンブック」 |
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助演女優賞 | エミリー・ブラント 「クワイエット・プレイス」 予告編(Amazon→) |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「ブラックパンサー」
予告編(Amazon)→ |
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部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 | 「スリー・ビルボード」 (日本公開:2018年2月1日) 予告編→ |
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主演男優賞 | ゲイリー・オールドマン (ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男) |
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主演女優賞 | フランシス・マクドーマンド (スリー・ビルボード) |
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助演男優賞 | サム・ロックウェル (スリー・ビルボード) |
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助演女優賞 | アリソン・ジャネイ (アイ、トーニャ) |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「ワンダーウーマン」 |
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部門 | 受賞者 | ノミネート |
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キャスト賞 | 「ドリーム」 Amazonビデオ→ |
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主演男優賞 | デンゼル・ワシントン (フェンス) |
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主演女優賞 | エマ・ストーン (ラ・ラ・ランド) |
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助演男優賞 | マハーシャラ・アリ (スリー・ビルボード) |
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助演女優賞 | ヴィオラ・デイヴィス (フェンス) |
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スタント・アンサンブル演技賞 | 「ハクソーリッジ 命の戦場」 |
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