作品賞ノミネートの注目・有望作品

<注目作品の一覧>
作品 説明
「トップガン マーヴェリック」

(日本公開:2022年5月27日)

トップガン マーヴェリック

【注目の部門】作品賞、主演男優賞(トム・クルーズ)、音響賞、撮影賞、編集賞、視覚効果賞、歌曲賞(レディー・ガガ)

■ロッテントマト評価:
94%(最新スコア→

■IMDB評価:
94%(最新スコア→

■シネマスコア(観客の評価):
A+

【動画】
<予告編>

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<メイキング>

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1986年の大ヒット映画「トップガン」の続編。米国で年間1位の興行成績を収めた。日本でも洋画として年間1位の収入だった。

1987年のアカデミー賞では、「歌曲賞」「編集賞」「録音賞」「音響編集賞」の4部門にノミネートされた。このうち、「歌曲賞」で受賞を果たした。受賞曲は、挿入歌「愛は吐息のように (Take My Breath Away)」。ロックバンド、ベルリンによるバラードで、流行歌となった。

そんな1作目から36年にして初めての続編。23歳だったトム・クルーズは59歳。

前作は若者向の青春ドラマだったが、今作では主人公の成熟ぶりが描かれており、幅広い年齢層から支持を得た。空中戦のシーンも称賛され、IMAX(アイマックス)などの特殊装置の映画館が人気を博した。

【特集:「トップガン マーヴェリック」のアカデミー賞の行方▼
「Triangle of Sadness」(トライアングル・オブ・サッドネス)

(日本公開:未定)

■ロッテントマト評価:
73%(最新スコア→

【動画】
<予告編>

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カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。

リューベン・オストルンド監督

※「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続き2度目の受賞
「Stars at Noon」(スターズ・アット・ヌーン)

(日本公開:未定)

■ロッテントマト評価:
70%(最新スコア→

【動画】
<予告編>

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カンヌ国際映画祭で2位(グランプル)を受賞した。(欧州映画「Close」と同点受賞だった)

アメリカ映画
「Armageddon Time」(アルマゲドン・タイム)

(日本公開:未定)

■ロッテントマト評価:
90%(最新スコア→
カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品したが、敗北した。

青春映画。友情を描く。2人の学生は仲良しだった。2人とも先生に嫌われていた。大学のキャンパスで喫煙しているのが見つかった。

『アド・アストラ』(2019)などで知られるジェームズ・グレイ監督。

アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンスら豪華俳優陣。

グレイ監督は、ニューヨークでの学生生活を基に自ら脚本も執筆した。
「Everything Everywhere All at Once」

(米国公開:2022年3月、日本公開:未定)

Everything Everywhere All at Once

■ロッテントマト評価:
95%(最新スコア→

■IMDB評価:
8.4(最新スコア→

【動画】
<予告編>

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SF冒険コメディ。ミシェル・ヨー主演

2022年上半期において、「トップガン マーヴェリック」に次ぐ高い評価を得た。商業的にも成功した。

■配給会社:A24
「The Fabelmans」

(全米公開:2022年11月23日、日本公開:未定)

【注目の部門】作品賞、監督賞(スティーブン・スピルバーグ監督)、助演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)
巨匠スピルバーグ監督の半自伝的な青春映画。

監督の故障である米アリゾナが舞台。

8ミリ映画の撮影に明け暮れる主人公の少年サミーが、様々な出会いと別れを通して成長。映画づくりへの情熱をだんだんと形にしていく。

スピルバーグ監督は2001年の映画「A.I.」以来、約20年ぶりに自ら脚本に参加。「ミュンヘン」「リンカーン」「ウエスト・サイド・ストーリー」で脚本を手掛けた相棒トニー・クシュナーと共に台本を書き上げた。
「Thirteen Lives」

(米国公開:【配信】2022年8月、日本公開:未定)
ロン・ハワード監督

出演はヴィゴ・モーテンセン、コリン・ファレル、ジョエル・エドガートン。

2018年の「タムルアン洞窟の遭難事故」を描く。地元のサッカーチーム「ムーパ・アカデミー」のメンバーであるコーチ1人と少年ら12人の計13人が閉じ込められた事件。

事前の試写では、稀に見るような高い評価だったという。

ただ、ロン・ハワード監督の近年の作品は、アカデミー賞を狙っていながら外してしまうことが多い。

■配給会社:UA(MGMグループ)、アマゾン
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」

(日本公開:2022年12月)

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

【動画】
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「バビロン」

(米国公開:【地域限定】2022年12月25日、【全米拡大】2023年1月6日、日本公開:未定)
デミアン・チャゼルが監督。「ラ・ラ・ランド」「セッション」「ファースト・マン」で知られる。

出演:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ

ハリウッドが舞台。1920年代。初期の映画界。

サイレント映画からトーキーに移行する時代が舞台。

実在の人物と架空のキャラクターを織り交ぜて描くR指定作品だという。

出演している俳優トビー・マグワイアはエグゼクティブ・プロデューサーの一人に名をつらねている。

■配給会社:パラマウント
「Empire of Light」

(日本公開:未定)
英国の恋愛映画。サム・メンデス監督

■出演:
オリビア・コールマン
マイケルウォード
コリン・ファース

■配給会社:サーチライト
「キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン」(Killers of the Flower Moon)

(日本公開:未定)
監督はマーティン・スコセッシ。

主演はジェシー・プレモンス。共演はレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロほか。

犯罪捜査ドラマ。

原作は、デビッド・グランのノンフィクション小説『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)。

アメリカ南部・オクラホマ州で1920年代に起こった先住民族オセージの殺人事件に迫る。

舞台は1920年代のオクラホマ州オーセージ。

その土地の石油鉱業権を保持し、高い利益を得ていた先住民オーセージ族が次々と謎の死を遂げる。

元テキサス・レンジャーの特別捜査官トム・ホワイトは、後のFBIとなる捜査局と29歳のジョン・エドガー・フーヴァー長官の下、大規模な捜査を開始する。

しかし、利権や人種差別が複雑に絡み合う事件に捜査は難航する。

背景には、現地での石油発見があった。

脚本は、スコセッシと『ミュンヘン』(2005)のエリック・ロス。

撮影監督は『沈黙 -サイレンス-』(2016)『アイリッシュマン』のロドリゴ・プリエト。

■配給会社:パラマウント、アップル

トップガン マーヴェリック

アカデミー賞での注目部門

作品賞
主演男優賞 トム・クルーズ
音響賞
撮影賞 実際に機内にIMAX(アイマックス)カメラを搭載して、撮影した。
編集賞
視覚効果賞
歌曲賞 レディー・ガガ「ホールド・マイ・ハンド」
作曲賞 ハロルド・フォルターメイヤー
ハンス・ジマー
ローン・バルフ

トム・クルーズのオスカー歴

ノミネート3回。受賞はゼロ

トム・クルーズは過去に3度、アカデミー賞にノミネートされました。受賞は一度もありません。

<トム・クルーズのノミネート歴>
結果 作品 部門
2000 ノミネート 「マグノリア」 助演男優賞
1997 ノミネート 「ザ・エージェント」 主演男優賞
1990 ノミネート 「7月4日に生まれて」 主演男優賞

作品賞ノミネート獲得に向けたポイント

強み

映画館「復活」への多大な貢献 コロナ禍後の映画館の復興に貢献した。

当初は2020年に公開予定だったが、コロナで延期。その後も劇場での大規模公開にこだわり、2年という長い延期になった。

この間、主演のトム・クルーズは劇場文化への支持を熱心に訴え続けた。自分と関係のない映画「TENET(テネット)」の公開時、マスクを着用して一般観客に混じって鑑賞する姿を自ら撮影し、SNSに動画投稿。大スクリーンの良さを伝えた。

戦闘機の空中戦シーンは迫力満点。大スクリーンへと誘う呼び水となった。

とりわけIMAX(アイマックス)に代表される特別施設に人が集まった。

また、コロナ禍で映画館から遠ざかっていた40代、50代以上の観客を再び劇場へと引き寄せた点も大きい。
「即配信」に歯止め 劇場公開からすぐにネット配信しなかった点も、高く評価されている。ディズニーなどの大手スタジオは近年、劇場公開から間もなくネット配信を始めるようになった。これが、映画館離れにつながっている。

プロデューサーの1人であるトム・クルーズの強い意向もあって、本作は公開直後の配信はされなかった。「すぐ配信」の潮流に歯止めをかけた。
専門家と一般観客の双方の支持 評論家と大衆の両方から、極めて高い評価を得た。近年、評論家や映画業界人などの専門家が支持する作品と、一般観客に支持される作品の乖離が大きくなっている。

アカデミー賞で専門家が選ぶような作品は、一般ではあまり知られていないことが多い。本作は両者の垣根を越えて愛された。本作を作品賞のノミネートすることは、「オスカーを大衆側に戻す」という時代的な要請にも合致する。
高い年齢層からの支持 アカデミー会員の年齢層は高い。中高年以上の支持がなければ、作品賞ノミネートは難しい。アメコミ映画などがなかなかノミネートされないのは、これが原因の一つだ。

本作は、50代以上の世代から熱い称賛の声を集めた。アクション・シーンで魅せる映画にしては珍しい。

支持された理由としては大人のドラマとして成立していることがある。また、1980年代のノスタルジアにあふれている点も大きい。

過去の類似の例としては、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が挙げられる。アクション映画ながら、技術的なレベルの高さもあって作品賞にノミネート。さらに、その年の最多受賞を果たした。

また、事前の知識がなくても楽しめる点も大きい。「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」や「アベンジャーズ/エンドゲーム」は前作までの予備知識が必須であるため、どうしても支持層が限定される。

その点、トップガン マーヴェリックは、事前に何も知らなくても楽しめるように設計されている。
トム・クルーズへの支持 ハリウッド映画界において、トム・クルーズに対する信頼が、かつてないほど厚くなっている。

とりわけ一つ一つのプロジェクトに全身全霊をかけて取り組む姿勢が評価されている。「最後の大映画スター」とも呼ばれている。

本作では、自ら戦闘機に搭乗した。特撮に頼らないスタント・アクションに挑んだ。

「撮影現場」を重視する姿勢は、業界内の幅広い職種の人たちから好感を得た。
「続編」としてのお手本を示した。 映画界で安直な続編が横行するなかで、「質」に徹底的にこだわった。

続編とはこうあるべき、という見本を示したといえる。
説教臭くない リベラル派が多いハリウッドだが、中には「説教臭い映画」を嫌い人も多い。

声高に正義感をふりかざす作品を敬遠するムードもある。

そうした意味では、「トップガン マーヴェリック」は、理屈っぽさがない。保守派の間でも人気を博した。シンプルに愛国的であることも好材料。

弱み

公開時期が早い
社会的メッセージが弱い 普遍性が高い反面、とくだんの社会的メッセージがあるわけではない。過去の受賞作は「児童虐待と隠ぺい(スポットライト 世紀のスクープ)」「人種差別(それでも夜は明ける)」「労働者の貧困(ノマドランド)」「性的少数派の葛藤(ムーンライト)」「格差社会(パラサイト 半地下の家族)」など、社会問題に切り込んだ作品が多い。
娯楽大作(ブロックバスター映画)である。 娯楽大作(ブロックバスター映画)よりも、アート作品が優先される傾向がある。

初代「トップガン」のオスカー受賞歴

受賞 歌曲賞
「愛は吐息のように (Take My Breath Away)」 by ベルリン

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ノミネート
編集賞
音響賞(旧・録音賞)
音響編集賞

選考・発表・放送の日程

イベント 日時
主要部門のエントリー申請の期限 2022年11月15日
仮投票の開始 2022年12月12日
仮投票の終了 2022年12月15日
候補作の候補(ショートリスト)発表 2022年12月21日(水)
選考対象となる作品の公開日の期限 2022年12月31日
ノミネート投票開始 2023年1月12日(木)
ノミネート投票終了 2023年1月17日(火)
ノミネート発表 2023年1月24日(火)
最終投票開始 2023年3月2日
最終投票終了 2023年3月7日
授賞式(結果発表) 2023年3月13日(月)の昼間(日本時間)