受賞 | 作品賞 |
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助演女優賞 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ |
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編集賞 マーティン・ウォルシュ |
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美術賞 ジョン・マイヤー |
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衣装デザイン賞 コリーン・アトウッド |
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録音賞 マイケル・ミンクラー、ドミニク・タヴェラ、デヴィッド・リー |
ノミネート |
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監督賞 ロブ・マーシャル |
主演女優賞 レネー・ゼルウィガー |
助演男優賞 ジョン・C・ライリー |
脚色賞 |
撮影賞 |
歌曲賞 |
映画「シカゴ」は、2003年のアカデミー賞で12部門にノミネートされました。結果、作品賞、助演女優賞などで6部門を受賞しました。このほか、ゴールデングローブ賞3部門、英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞などの賞を受賞。助演女優賞を獲得したキャサリン・ゼタ=ジョーンズは、英国アカデミー賞助演女優賞も手にしています。主演女優レネー・ゼルウィガーは、この作品に出合うまで歌もダンスも未経験でしたが、キャサリンに負けず劣らず観客を魅了しました。
ブロードウェイで7000回超えのロングラン公演を記録したミュージカルを映画化。近年、不遇とされてきたアメリカのミュージカル映画の中で、久々の大ヒットとなりました。主演のレネー・ゼルウィガーが、歌やダンスがまったく未経験であったことや、短期間のダイエットに成功したことも話題に。軽快なナンバー、甘く響くバラード、そして何より当時花開いたジャズミュージックが、狂騒の時代と呼ばれる1920年代のシカゴを彷彿とさせます。自らの波乱を踏み台にして、一躍スターダムにのし上がっていく主人公たちのパッションが弾けます!
私はミュージカル映画はあまり見ないのですが、この映画の音楽とダンスにすっかり魅了されてしまいました!
テンポの良いストーリー展開。殺人も裏切りも、刑務所暮らしもショービジネスのダークな一面も、シカゴの街では人生を彩るファッションです。
この映画はキャスティングが素晴らしいです。
何といっても、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるヴェルマの歌とダンスがクールでカッコいい!
アンジェリーナ・ジョリーは、ヴェルマ役のオーディションを受けて落ちたと言われています。
アンジーのヴェルマを見てみたい気もしますが、ダンスをリアルに見せるために髪をボブカットにしたキャサリンが、ヴェルマ役に見事にハマっていました。
主人公ロキシーを演じるのは、減量してすっきり細身になったレネー・ゼルウィガー。
前作『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)でぽっちゃり乙女を演じた時は、体重を13kgも増やしたらしいですが、ロキシーを演じるために短期間で減量するなんてすごい女優魂です。
ネオンサインの上で甘く歌う声が魅力的でした。
レネーがこの映画に出演するまで、歌もダンスも未経験だったなんて、とても信じられません。
チャーミングなロキシーに、夫エイモスがほだされてしまうのも仕方なく……エイモスはこの映画の中で唯一、愛を語る好人物でした。
「愛よりお金」の強欲な弁護士ビリーを好演したのはリチャード・ギア。
リチャード・ギアは『プリティ・ウーマン』(1990)のダンディな印象が強かったので、あんなに歌とダンスが出来るなんて驚きでした。
でも、(あんまり上手くなさそうだな~)と思ってハードル低めの設定で見ていたので、すごく上手ってわけではありません(^^;)
年を取っても甘いマスクと、いたずらっ子のようなまなざし。華があります、相変わらず。
歌の印象が一番強かったのは、刑務所のママ・モートンです。
演者はクィーン・ラティファ。私はあまり知らない女優さんですが、とにかく歌が凄かったです!
映画の中では歌ったのは、確か刑務所で歌った1曲だけだったと思うのですが、ものすごい迫力でした。
経歴を見てみましたら、ラッパー歌手だそう。だからあのリズム感なんですね~。
背徳的なこの映画を全体にリードするのは、やっぱり音楽でしょう!
どこか懐かしさを感じさせるナンバーばかりで、臨場感があります。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズが歌う「And All That Jazz」は、この映画の名刺代わりの曲ですね。
刹那的に生きる女たちの狂騒曲。
人生に必要なのは、夜の街とお酒、そしてジャズ!
見終わった後、不思議と爽快な気分になりました(^^)
2002年/アメリカ/113分/原題「Chicago」
「シカゴ」は、Amazonビデオでストリーミング配信されています。
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