「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(通称・ワンハリ)は2020年のアカデミー賞で作品賞にノミネートされました。 助演男優男優賞、監督、脚本、衣装などでも候補入りを果たし、計10部門のノミネートとなりました。 このうち、助演男優賞(ブラッド・ピット)と美術賞で受賞に輝きました。 名匠クエンティン・タランティーノ監督の9作目の映画(実際は10作目)。
物語は、映画製作の街として繁栄する米ハリウッドの1969年が舞台。 キャリアのピークを過ぎた中年のアクション俳優(ディカプリオ)と、 その専属スタントマンであり、友人でもある男(ブラピ)の日常生活を軸に、ストーリーが進みます。
タランティーノ監督は子供時代をハリウッド近隣の町で過ごしました。 映画少年として間近で見ていた1970年代のハリウッド。 本作は、監督自身のノスタルジーに満ちています。 アカデミー賞の投票権者の多くはハリウッドで生活しており、 共感を得やすいと見られています。
これまで映画業界や映画関係者をネタにした作品としては、 近年では例えば「アルゴ」「アーティスト」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」があります。 この3作は、いずれもアカデミー賞の作品賞を受賞しました。
タランティーノの長年のスポンサーであり、 「オスカー獲得の名人」と言われた大物プロデューサー、ハービー・ワインスタインがセクハラや性的暴行で逮捕され、 映画業界から追放されました。そして、ワインスタインの会社も倒産しました。 これを受けて、タランティーノは別のスタジオ(配給会社)を探し、 最終編集権(ファイナルカット)の権限をタランティーノが持つことを条件に、 ソニーと契約しました。 今回の映画は、タランティーノがワインスタイン抜きで製作する初の作品となりました。
受賞 | 助演男優賞 ブラッド・ピット |
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美術賞 |
ノミネート | 作品賞 |
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監督賞 タランティーノ |
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主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ |
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脚本賞 | |
撮影賞 | |
衣装デザイン賞 | |
音響編集賞 | |
録音賞 |
2019年8月30日
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドはアカデミー賞で、作品賞など10部門にノミネートされました。 オスカーの予想を集計するサイト「ゴールドダービー」(2020年2月8日現在)によると、作品賞で有力ランキング3位となっています。 助演男優賞(ブラッド・ピット)も最有力候補。 衣装デザイン賞と美術賞も1位になっています。
ノミネート | 作品賞(3位) |
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監督賞 タランティーノ(3位) |
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主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ(4位) |
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助演男優賞 ブラッド・ピット(1位) |
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脚本賞(2位) | |
撮影賞(2位) | |
衣装デザイン賞(2位) | |
美術賞(1位) | |
音響編集賞(3位) | |
録音賞(3位) |
※カッコ内は、米予想サイト「ゴールドダービー」の予想順位です(2020年2月8日現在)。