オスカーの選考方法、選考メンバー(審査員)、条件、賞品・賞金など

主催団体 映画芸術科学アカデミー
(略称:AMPAS、通称:アカデミー協会/所在地:アメリカ)
投票する人(審査員、選考委員) 映画芸術科学アカデミーの会員
(通称「アカデミー会員」または「アカデミー協会員」)

※アカデミー会員になれるのは、映画業界で働く人たちである。つまり「映画の作り手」が賞の選考にあたる。 他の多くの映画賞のように、映画評論家や記者ではない。
アカデミー会員の人数 8500人(2020年時点)
アカデミー会員の内訳の比率 俳優・・・16%
プロデューサー・・・7%
監督・・・7%
脚本家・・・6%
視覚効果技術者・・・6%
音響技術者・・・6%
映画会社の幹部・・・7%
映画の宣伝・PR担当者・・・6%
など
審査(投票)資格を得るには 映画産業で活躍すると、アカデミー会員になる資格を与えられる(協会から招待状が届く)。 会員になると、投票資格を得ることができる。
国籍に関係なく資格を得られる。
投票資格の期限 10年間(映画界で仕事を続けていれば、更新される)
※3回更新すると終身会員になれる。 ただし、映画界で目立った活動をしていないと、投票権はなくなり、「名誉会員」になる。
また、過去にアカデミー賞を受賞またはノミネートされたことがある人も終身会員になる。
選考対象になる条件 ・前年1月1日~12月31日に上映
・米国ロサンゼルス郡内の映画館で、連続7日以上にわたって有料上映
・長さ40分以上
・35ミリか70ミリのフィルムまたは所定のデジタル形式で映写
・劇場公開以前にテレビ放送、ネット配信、ビデオ発売などで公開されていない
・米国外ですでに公開されている映画については、以下の2つの条件を満たすこと
  「映画が最初に公開されてから90日間、劇場公開以外の方法で公開されていない」
  「ロサンゼルスで劇場公開される前に、米国内でネット配信やビデオ発売がされていない」
・英語以外の言語で作成された場合は、英語の字幕があること

・以上は作品賞や監督賞、俳優賞などの条件。アニメ賞、ドキュメンタリー賞、外国語映画賞、短編映画賞については別のルールがある。
・アカデミー賞公認の映画祭の受賞作品は、自動的にノミネート候補となる(日本では広島国際アニメーションフェスティバル、ショートショートフィルム・フェスティバル)
ノミネートの選考方法 作品賞・・・すべての会員が投票できる。

監督賞、俳優賞、脚本賞、撮影賞、美術賞、編集賞、衣装デザイン賞、音響・視覚効果など ・・・会員のうち、それぞれの同業者が投票して決める。アカデミー協会は職業ごとに支部に分かれており、各支部内で投票する。

※国際映画賞、ドキュメンタリー賞、歌曲賞などについては、協会によって事前選考が行われる。 この選考で勝ち残った作品または人物は「ショートリスト」と呼ばれる。 このショートリストの中から、投票によってノミネートが選ばれる。
受賞者の決定方法 全ての部門について、すべての会員が投票によって決まる。
※無記名投票
※作品賞については、一つの作品に投票するのでなく、ノミネート作品に「1位」「2位」「3位」などと順位を付けて投票する(ランキング方式)
投票する時期

【2018年(第90回)アカデミー賞の場合】
2018年1月5日・・・ノミネート投票開始
2018年1月12日・・・ノミネート投票終了
2018年1月23日・・・ノミネート発表
2018年2月20日・・・本投票開始
2018年2月27日・・・本投票終了
2018年3月4日・・・ 授賞式

賞品・賞金 【受賞者】
・賞金・・・なし
・賞品・・・受賞名が刻印されたオスカー像

【候補者(ノミネート)】
・賞金・・・なし
・賞品・・・ギフトバッグ(ただし、アカデミー協会が支給しているのではなく、マーケティング会社が非公式に配布)
服飾品や旅行券、あるいは洗剤や食品など、その年によって異なる雑多な物品が入っており、その総額は数万ドル(数百万円)相当
※ただし、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞のみ。
日本人の有資格者
(過去にアカデミー会員として招待された人。すでに退会している人も含む)
ワダ•エミ(衣装デザイナー)
渡辺謙(俳優)
仲代達矢(俳優)
河瀬直美(監督)
黒沢清(監督)
原一男(監督)
北野武(監督)
是枝裕和(監督)
梅林茂(作曲家)
西村義明(アニメプロデューサー)
堤大介(アートディレクター)
山村浩二(アニメーション作家)
米林宏昌(アニメ映画監督)
赤塚佳仁(美術監督)
種田陽平(美術監督)
ほか

【2018年の招待】
新海誠(アニメ監督)
イッセー尾形(俳優)
金城武(俳優)
片渕須直(監督)
細田守(監督)
平柳敦子(監督)
園子温(脚本) ほか

【2019年の招待】
大友克洋(アニメ監督)
押井守(アニメ監督)
斎藤優一郎(プロデューサー)
ほか