2021年のノミネート一覧

作品賞監督賞主演男優賞主演女優賞助演男優賞助演女優賞アニメ賞脚本賞脚色賞国際映画賞特殊効果衣装デザイン賞ドキュメンタリー賞歌曲賞作曲賞撮影賞編集賞音響賞美術賞メイク&ヘア賞ページの先頭へ↑

<ノミネート一覧(全部門)>
部門 受賞 ノミネート
作品賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の作品賞→

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監督賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の監督賞→

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主演男優賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の主演男優賞→

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主演女優賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の主演女優賞→

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助演男優賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の助演男優賞→

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助演女優賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の受賞者(助演女優賞)→

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長編アニメ賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表

※最有力は、ディズニー、ピクサー連合の「ソウルフル・ワールド」。 事故で命をおとし、ソウル(魂)になった男性が主人公。 彼は音楽教師で、長年の夢だった音楽家としての演奏デビューのチャンスが目前に迫っていた。 現世に戻る冒険の中で、生命と向き合う。

コロナの影響で劇場で公開されなかった。 2020年に始まったネット配信サービス「ディズニープラス」で、クリスマスに一斉公開された。

 ※歴代のアニメ賞→

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脚本賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「プロミシング・ヤング・ウーマン
    (脚本家:エメラルド・フェネル)
  • 【有力】「シカゴ7裁判
    (脚本家:アーロン・ソーキン)
  • ミナリ
    (脚本家:リー・アイザック・チョン)
  • サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~
    (脚本家:ダリウス・マーダー、エイブラハム・マーダー)
  • Judas and the Black Messiah
    (脚本家:ウィル・バーソン、シャカ・キング)

 ※歴代の脚本賞→

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脚色賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「ノマドランド
    (脚本家:クロエ・ジャオ)
  • 【有力】「ファーザー
    (脚本家:クリストファー・ハンプトン、フロリアン・ゼレール)
  • あの夜、マイアミで
    (脚本家:ケンプ・パワーズ)
     動画配信(Amazon)→
  • 続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画
    (脚本家:サシャ・バロン・コーエンほか)
     予告編→
     動画配信(アマゾン)→
  • ザ・ホワイトタイガー
    (脚本家:ラミン・バーラニ)
     予告編→

 ※歴代の脚色賞→

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国際映画賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の国際映画賞→

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視覚効果賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の視覚効果賞→

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衣装デザイン賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「マ・レイニーのブラックボトム
    (衣装デザイナー:アン・ロス)
    (Netflix配信:2020年12月)
     予告編→
     動画配信(Netflix)→
  • 【有力】「エマ.
    (衣装デザイナー:アレクサンドラ・バーン)
     予告編(英語)→
  • Mank(マンク)
    (衣装デザイナー:トリッシュ・サマービル)
    (Netflix配信:2020年12月)
     動画配信(Netflix)→
  • ムーラン
    (衣装デザイナー:ビーナ・ダイグラー)
     予告編→
  • ピノキオ
    (衣装デザイナー:マッシモ・カンティーニ・パリーニ)
     予告編(英語)→

 ※歴代の衣装デザイン賞→

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ドキュメンタリー賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代のドキュメンタリー賞→

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撮影賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「ノマドランド
    (撮影監督:ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ)
  • 【対抗】「Mank(マンク)
    (撮影監督:エリック・メッサーシュミット)
  • この茫漠(ぼうばく)たる荒野で
    (撮影監督:ダリウス・ウォルスキー)
     予告編→
     ツッチの評論(動画)→
     動画配信(Netflix)→
  • シカゴ7裁判
    (撮影監督:フェドン・パパマイケル)
  • Judas and the Black Messiah
    (撮影監督:ショーン・ボビット)

 ※歴代の撮影賞→

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音響賞

※録音賞と音響編集賞が一本化された
2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【最有力】「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~
     動画配信(Amazon)→
  • ソウルフル・ワールド
  • Mank(マンク)
  • この茫漠(ぼうばく)たる荒野で
  • グレイハウンド
     予告編(英語)→

 ※歴代の音響編集賞→

 ※歴代の録音賞→

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歌曲賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の歌曲賞→

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作曲賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
 ※歴代の作曲賞→

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編集賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「シカゴ7裁判
    (編集技師:アラン・ボームガーテン)
  • ノマドランド
    (編集技師:クロエ・ジャオ)
  • ファーザー
    (編集技師:ヨルゴス・ランプリノス)
  • サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~
    (編集技師:ミッケル・E・G・ニルソン)
  • プロミシング・ヤング・ウーマン
    (編集技師:フレデリック・トラバル)

 ※歴代の編集賞→

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美術賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「Mank(マンク)
    (美術監督:ドナルド・グレアム・バート)
  • この茫漠(ぼうばく)たる荒野で
    (美術監督:デビッド・クランク)
  • マ・レイニーのブラックボトム
    (美術監督:マーク・リッカー)
  • テネット(Tenet)
    (美術監督:ネイサン・クロウリー)
  • ファーザー
    (美術監督:ピーター・フランシス)

 ※歴代の美術賞→

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メイク&ヘア賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • 【有力】「マ・レイニーのブラックボトム
  • ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(あいか)
  • ピノキオ
  • Mank(マンク)
  • エマ.

 ※歴代のメイクアップ&ヘアスタイリング賞→

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短編アニメ賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
短編ドキュメンタリー賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表
  • ラターシャに捧ぐ ~記憶で綴る15年の生涯~(A Love Song for Latasha)
    (ネットフリックス)
     動画配信(Netflix)→
  • Colette
  • A Concerto Is a Conversation
  • Do Not Split
  • Hunger Ward
短編映画賞 2021年4月26日(月)の昼間(日本時間)に発表

ノミネート作の評点と動画配信

アメリカの映画評論家のレビューを集計する「ロッテン・トマト」(Rotten Tomatoes)の評価(スコア)のランキングです。 2021年のアカデミー賞ノミネート作について、評価の高い順に並べています。 動画配信のページへのリンク付きです。(2021年4月現在)

作品 評点 ノミネート部門 動画配信
ファーザー 99%

参照
作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞
ミナリ
説明↓
98%

参照
作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞
マ・レイニーのブラックボトム 98%

参照
主演男優賞、助演女優賞、衣装賞、メイク&ヘア賞、美術賞 Netflix→
あの夜、マイアミで 98%

参照
助演男優賞、脚色賞、歌曲賞 アマゾン配信→
【参考】ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

説明↓
97%

参照
なし Netflix→
サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~ 96%

参照
作品賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞、音響賞 アマゾン配信→
Judas and the Black Messiah 96%

参照
作品賞、助演男優賞(2人)、脚本賞、撮影賞、歌曲賞
ソウルフル・ワールド 95%

参照
アニメ賞、作曲賞、音響賞
ノマドランド 94%

参照
作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞
【参考】パーム・スプリングス 94%

参照
なし
ザ・ファイブ・ブラッズ 92%

参照
作曲賞 Netflix→
Another Round 92%

参照
監督賞、外国語映画賞
プロミシング・ヤング・ウーマン 90%

参照
作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞
シカゴ7裁判 90%

参照
作品賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞、撮影賞、歌曲賞 Netflix→
この茫漠(ぼうばく)たる荒野で 88%

参照
撮影賞、美術賞、音響賞、作曲賞 Netflix→
続・ボラット 85%

参照
主演女優賞、脚色賞 アマゾン配信→
Mank(マンク) 83%

参照
作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、撮影賞、音響賞、作曲賞、美術賞(以上、最多10部門) Netflix→
私というパズル 76%

参照
主演女優賞 Netflix→
テネット(Tenet) 70%

参照
視覚効果賞、美術賞 アマゾン配信→
ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(あいか) 26%

参照
助演女優賞、メイク&ヘア賞 Netflix→

ノミネート作品の紹介

2021年のアカデミー賞のノミネート作品を紹介します。
ノマドランドミナリシカゴ7裁判マンクファーザーマ・レイニーのブラックボトムあの夜、マイアミでヒルビリー・エレジー

作品名 解説
「ノマドランド」

【ノミネート部門】作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞(以上6件)

日本公開:2021年3月26日

 予告編→
オスカー作品賞の主要な前哨戦でほぼ全勝した。 その圧倒的な強さは、2008年の作品賞「ノーカントリー」を想起させる。

題名「ノマドランド」の「ノマド(nomad)」とは、遊牧民を意味する。 この映画では、家を持たず、車で移動しながら暮らす「車上生活者」のことを指している。 そんな現代版の遊牧民たちの姿を描く。 オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演。

マクドーマンドが演じる主人公は、 米国の田舎町に長年住んでいた。 しかし、その町にあった鉱物資源の採掘場が閉鎖されたため、 町が丸ごと消滅した。 この結果、定職を失い、自宅も手放すはめになった。 さらに、最愛の夫にも先立たれた。 経済的な窮地に立たされた彼女は、60代にして車上生活を始めることとなった。 倉庫の軽作業などのパート職を転々とする日々。

そんな彼女の日常や他の車上生活者との触れ合いを、静かなドキュメンタリー風に淡々と映し出す。 全体的にスローなテンポで、地味。映画としての一般的な娯楽性はあまりない。 黙想的な作品である。

中国出身でアメリカ在住の若手女性監督クロエ・ジャオの3作品目。 ジャオは2作目「ザ・ライダー」(2017年/予告編→)で高い評価を受けた。 2021年秋以降に公開予定のマーベル映画「エターナルズ」の監督に抜擢されるなど、 ハリウッドで注目度ナンバー1。現在38歳。

主役を熱演したマクドーマンドは、主演女優賞にノミネートされた。 彼女は本作のプロデューサーの一人でもある。 もう一人のプロデューサーとともに、原作のノンフィクション小説の映画化権を取得。 ジャオの前作(ザ・ライダー)を気に入り、監督・脚本を依頼した。

本作では、俳優でない本物の車上生活者たちが脇役を演じた。 それによってリアルさが増し、高評価のポイントの一つになった。 撮影技術も称賛された。

オスカーに強い「サーチライト・ピクチャーズ」(旧フォックス・サーチライト)が配給。製作費約5億円。

<受賞の有力度(予想)>
作品賞:1位
監督賞:1位
主演女優賞:2位
脚色賞:1位
撮影賞:1位
編集賞:3位

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ミナリ

【ノミネート部門】作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞(以上6件)

公開:2021年3月19日

 予告編→
韓国系移民の家族ドラマ。 大都市ロサンゼルスから南部の田舎に移住し、農民としての新しい挑戦に挑む姿を描く。 「アメリカンドリーム」的な設定ではあるが、よくありがちな成功物語ではない。 テンポはややスロー。

全米の独立系映画が集まる「サンダンス映画祭」(2020年)で、作品賞(グランプリ)と観客賞の2冠に輝いた。 2021年1月にノースカロライナ映画批評家協会賞の作品賞を受賞。「ノマドランド」の対抗馬として注目されるようになった。 本年度オスカーの作品賞ノミネート作の中で映画評論家の評価はトップ級。ノマドランドを上回っている。

監督は、韓国系アメリカ人のリー・アイザック・チョン(Lee Isaac Chung)。42歳。 本作の舞台であるアーカンソー州の農村地帯で育った。 ミナリは、監督の半自伝的なストーリーだという。
これまでも独立系の渋い作品を手がけてきており、 日本のアニメ映画「君の名は。」のハリウッド実写版の監督を務めることが決まっている。

本作で助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョンは、「韓国のメリル・ストリープ」とも言える超大物女優。 ユニークな祖母役を演じた。 オスカー前哨戦で高い勝率を誇っており、受賞に期待がかかっている。 また、主役のスティーブン・ユアンは、アジア系で初めの主演男優賞ノミネートとなった。

配給は、質の高い映画づくりで有名なアメリカの「A24」。 製作は、ブラッド・ピットが経営する「プランB」とA24の共同事業。 製作費は2億円。 使用言語は韓国語と英語だが、韓国語のほうが多い。

<受賞の有力度(予想)>
作品賞:2位
監督賞:2位
主演男優賞:4位
助演女優賞:1位
脚本賞:3位
作曲賞:3位

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シカゴ7裁判

【ノミネート部門】作品賞、助演男優賞、脚本賞、編集賞、撮影賞、歌曲賞 (以上6件)

日本公開:2020年10月16日(ネットフリックスで配信)

 予告編→

 動画配信のページ(Netflix)→

 解説ページ→
「表現の自由」や「平等」をテーマにした裁判映画。 法廷が舞台となる。 1960年代末の反ベトナム戦争運動の時代に起きた実話に基づいている。 米国の警察の黒人市民に対する姿勢など、 今日的なテーマと重なる。

監督は、米国を代表する脚本家として活躍してきたアーロン・ソーキン。 傑作映画「ソーシャル・ネットワーク」の脚本でオスカー(脚色賞)を獲得したことがある。 同じく名作の「マネーボール」での優れた台本も有名。 実話をベースとした脚本づくりの天才である。 監督としては「モリーズ・ゲーム」(2017年)でデビューを果たした。 今回は監督として2作目。もちろん脚本も自身で手掛けた。

出演は映画「ボラット」などのコメディアンとして有名なサーシャ・バロン・コーエンなど。 当初は米大手配給会社ユニバーサルが劇場公開する予定だったが、コロナ渦を受けて、ネットフリックスが買い取った。

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Mank(マンク)

【ノミネート部門】作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、撮影賞、音響賞、作曲賞、美術賞(以上10件)

日本公開:2020年12月4日(ネットフリックスで配信)

 動画配信のページ(Netflix)→
ネットフリックス作品。

映画の歴史の中で、最高の傑作の一つとして評価されている「市民ケーン」。 この映画の脚本を書いたハーマン・マンキーウィッツが主人公になっている。 彼が、若き巨匠・オーソン・ウェルズ監督から脚本の執筆者クレジットを勝ち取ろうとする姿を描く。

デビッド・フィンチャー監督の6年ぶりの監督作品。 フィンチャーは「ソーシャル・ネットワーク」「ベンジャミン・バトン」「ファイト・クラブ」「セブン」など数々の名作を生んできた。 このうち、Facebookの創業者を描いた「ソーシャル・ネットワーク」(2010年)はオスカー作品賞を逃したが、 その後、歴史的な名作としての評価が定着した。 同じく絶賛された「ゴーン・ガール」以来の監督復帰である。

フィンチャーの父親で、脚本家だったジャック・フィンチャーが書いた脚本に基づく。 主演はゲイリー・オールドマン。

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ファーザー

【ノミネート部門】作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、編集賞、美術賞(以上6件)

日本公開:2021年5月
評論家のレビュー集計サイト「ロッテン・トマト」で、99%の高評価を獲得した。 これは、本年度オスカー作品賞にノミネートされた8作品の中で最も高い。

認知症( アルツハイマー)に苦しむ男性の話。 彼は娘と同居することになるが、娘の手助けを拒否する。 親子関係を描く。

主演は、アンソニー・ホプキンス。 娘役はオリビア・コールマン。

フランスの小説家であるフローリアン・ゼレール氏が監督を務めた。 原作は、ゼレール氏の芝居「ルペール(Le Père)」。 脚本は、ゼレール氏とともに、イギリスの著名脚本家クリストファー・ハンプトン氏が共同執筆した。 ハンプトン氏は「危険な関係」(1988年)や「つぐない」で有名。「危険な関係」では、アカデミー賞の脚色賞を受賞した。

配給はソニー・クラシック。

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マ・レイニーのブラックボトム

【ノミネート部門】主演男優賞、助演女優賞、衣装賞、メイク&ヘア賞、美術賞(以上5件)

日本公開:2020年12月18日

 予告編→

 ネトフリのページ→
事前の予想では、作品賞ノミネートが有力視されていたが、果たせなかった。 しかし、主演男優賞では、故チャドウィック・ボーズマンがノミネートされ、圧倒的な本命候補と見られている。 さらに、衣装賞とメイク&ヘア賞でも受賞が有力視されている。

1927年のシカゴを舞台に、「ブルースの母」と呼ばれた伝説的な黒人女性歌手マ・レイニーにまつわるエピソードを描く。 レイニーと、バックバンドとして参加したトランペット奏者が物語の軸となる。

主役のボーズマンは、「ブラックパンサー」で主役を演じた黒人のスーパースター俳優。 2020年8月、長期にわたる大腸がんとの闘病の末、他界した。43歳という若さだった。 本作が遺作となった。

主演女優賞にヴィオラ・デイビスがノミネート。

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あの夜、マイアミで

【ノミネート部門】助演男優賞、脚色賞、歌曲賞(以上3件)

日本公開:2021年1月15日アマゾン配信

 動画配信(Amazon)→

 予告編→

 解説ページ→
オスカー女優レジーナ・キングの監督としてのデビュー作。

1960年代のある夜、当時のアメリカを代表する4人の超有名な黒人が、米マイアミのホテルの一室に集まる、という話。 この4人とは、モハメッド・アリ(ボクサー)、マルコム・エックス(活動家)、サム・クック(ソウル歌手)、ジム・ブラウン(アメフト選手)。 これらの登場キャラクターはいずれも実在の人物であるが、物語自体はフィクションである。

原作は、アメリカの芝居。2013年以降、ロサンゼルスやロンドンの舞台で公演され、好評を博した。 独立系映画会社アブコなどが製作し、米アマゾンが配給権を取得した。 日本では2021年1月15日に、アマゾン・プライムの動画配信で公開された。

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この茫漠(ぼうばく)たる荒野で

【ノミネート部門】撮影賞、美術賞、音響賞、作曲賞(以上4件)

日本公開:2021年2月10日(ネットフリックスで配信)

 予告編→

 ネトフリのページ→
監督は、ポール・グリーングラス氏。 主演は、トム・ハンクス。

米国の開拓時代の物語。 テキサスの老人男性は、 開拓途上にある西部に住む人たちに、 世界のニュースを届けている。 この男性が、誘拐された少女を救うという依頼を受ける。

グリーングラス監督は「キャプテン・フィリップス」「ボーン・アルティメイタム」「ボーン・スプレマシー」 などで有名である。米911同時テロでハイジャックされた旅客機を描いた映画「ユナイテッド93」で、オスカーの監督賞にノミネートされた。

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ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(あいか)

【ノミネート部門】助演女優賞、メイク&ヘア賞(以上2件)

日本公開:2020年11月24日(ネットフリックスで配信)

 動画配信のページ(Netflix)→
ロン・ハワード監督。 ネットフリックス(Netflix)配信。

薬物汚染が深刻なアメリカ中西部。 ある労働者階級の家族の実像を描いた。 実話に基づいている。 タイトルの「ヒルビリー(Hillbilly)」とは、 アメリカの田舎の知的でない白人に対する蔑称である。

グレン・クロースが、主人公の祖母役を好演。 助演女優賞にノミネートされた。

母親役は、オスカー女優のエイミー・アダムス。 ハワード監督は、2002年のアカデミー賞において「ビューティフル・マインド」で作品賞、監督賞を獲得している。

原作は、投資家として成功したJDヴァンス氏の自叙伝。 ベストセラーになった。 2016年の大統領選でトランプ大統領が当選したが、 その勝利を支えたのは、 アメリカの白人労働者階級だった。 この本は、その選挙の一つの背景が描かれている、と評された。

この本を、オスカー映画「シェイプ・オブ・ウォーター」のスクリーン・ライターとして知られるヴァネッサ・テイラーが、 脚本にした。

メイク&ヘア賞にもノミネートされた。 これは、グレン・クロースを、モデルとなった女性そっくりに変身させたことが評価されたと見られる。

ロッテン・トマトがまとめた批評家の評価は「26%」という圧倒的な低さだった。 批評家たちは、もっと政治的な深層などを描いて欲しかったようだ。 しかし、一般の映画ファンの評価はおおむね良かった。 「ドラッグ汚染の実情がリアルに描かれている」との称賛の声が出た。

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ザ・ファイブ・ブラッズ

【ノミネート部門】作曲賞

日本公開:2020年6月(Netflix)

 予告編→

 ネトフリのページ→
「ブラック・クランズマン」で脚本賞を共同受賞したスパイク・リーが監督を務める。 ネットフリックスの2021年のオスカー戦線の主力候補の一つ。 日本や米国を含む全世界において、映画館で上映されずに、直接ネット配信(Netflix)で公開された。

ベトナム戦争に従事した5人の黒人兵の物語。 5人は同じ部隊に所属し、 強い絆(きずな)で結ばれていた。 それから40年経った現代の米国に暮らす4人が、 ベトナムの戦場跡地を訪れる。

ベテラン黒人俳優デルロイ・リンドーが主演。 戦争で心に深い傷を負った不安定な男を演じる。 苦悩と狂気に満ちた迫真の演技が称賛されたが、オスカー主演男優賞にノミネートされなかった。

アメリカの黒人がベトナム戦場で過酷な目にあいながらも、 米国社会で十分な権利を得られなかったという問題提起が行われている。

ロッテン・トマトが集計した映画評論家の評価(トマト・メーター)は、 92%(2021年3月現在)。 これはスパイクリーの前作「ブラック・クランズマン」の95%より低い。 また、Netflixでほぼ同じ時期に公開された「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」の96%よりも低い。

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■ 部門別の予想 ■

作品賞監督賞主演男優賞ページの先頭へ↑

作品賞の予想

ノマドランド強し

(予想:◎最有力、○有力、△大穴)

候補者 予想 説明
ノマドランド 前哨戦で最大の難関と見られていた「PGA」(全米プロデューサー組合賞)で勝利した。 PGAは、オスカーと同じ投票方式を採用しており、「幅広い支持」がないと勝てない。 この点、ノマドランドは支持層の偏りが懸念されていた。 「オスカー映画としては退屈すぎるのでは」との批判も減りつつある。
「ミナリ」 前哨戦の成績は、ノマドランドに大きく水を開けられている。 しかし、ノマドランドに比べて万人受けしやすい。
「シカゴ7裁判」 役者陣が豪華。派手さがある。リベラルな政治色もプラス材料。 重要な前哨戦である「SAGアワード(全米俳優組合賞)」では、最高賞のキャスト賞を受賞した。

ただ、肝心のオスカーで監督賞ノミネートを逃すなど、全体的に勢いが感じられない。

監督賞の予想

クロエ・ジャオが独走か

(予想:◎最有力、○有力、△大穴)

候補者 予想 説明
クロエ・ジャオ
「ノマドランド」

 動画→
数々の前哨戦で連勝した。 監督賞レースでは、近年まれに見る強さ。 受賞すれば、アジア人女性として初めてとなる。
デビッド・フィンチャー
「Mank(マンク)」
もはや巨匠の域に入った超実力派監督。 驚くべきことに、オスカー監督賞を受賞したことがない。 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「ソーシャル・ネットワーク」ではノミネートどまりだった。 業界内では「そろそろオスカーを授与しないとおかしい」との声が多いが、 今回のMank(マンク)は、大衆的な面白味に欠ける。
リー・アイザック・チョン
「ミナリ」
自らの半生を題材に、 多くの人が共感をおぼえるアメリカ的な物語を創り上げた。 前哨戦での受賞スピーチを含め、好感度は高い。 とはいえ、前年の勝者ポン・ジュノ監督(パラサイト)ほどの大旋風は起きていない。

主演男優賞の予想

ボーズマンが渾身の遺作で最有力

(予想:◎最有力、○有力、△大穴)

候補者 予想 説明
チャドウィック・ボーズマン
「マ・レイニーのブラックボトム」

 
 動画→
末期がんと闘いながらの熱演。遺作となった。

演じた役柄は、人種差別によるトラウマや怒りを抱えながら、 音楽家としての成功を追及する男。 緊張感あふれる表情やセリフまわしが、心を打つ。
オスカーは初のノミネート。 「ブラックパンサー」を含め、43年の生涯で成し遂げた偉業を讃えたい。
アンソニー・ホプキンス
「ファーザー」
昨年(2020年)、「2人のローマ教皇」で助演枠でノミネートされており、 2年連続でオスカー候補に。 通算6度目のノミネート。 1992年に「羊たちの沈黙」で受賞している。 現在83歳。
今回は、アルツハイマーの高齢者を演じた。 フロリダやボストンの批評家賞を受賞した。
スティーヴン・ユァン
「ミナリ」
アジア系として初めて主演男優賞にノミネートされた。 韓国系の移民家族を引っ張る頑固者のお父さんを演じた。 役柄とのハマり度がすさまじい。

主演女優賞の予想

3強による大混戦!

(予想:◎最有力、○有力、△大穴)

候補者 予想 説明
フランシス・マクドーマンド
「ノマドランド」

 動画(本編映像)→
すでに2度オスカーを受賞している。 3度目となれば、メリル・ストリープやイングリッド・バーグマンに並ぶことになる。
ノマドランドでは、派手さのない役柄を、説得力あふれるリアル感で演じた。 表情やしぐさによる繊細な演技が絶賛された。
前哨戦のうち、評論家が選ぶ賞ではトップの勝率を残した。 作品の共同プロデューサーでもあるため、 オスカーでは支持票が作品賞に回りやすいかも。
ヴィオラ・デイビス
「マ・レイニーのブラックボトム」
オスカーは4度目のノミネート。 2016年に「フェンス」で助演賞を受賞している。
本作では、主役の歌手マ・レイニーが乗り移ったかのような迫力満点の骨太の演技を見せた。 ハリウッドの役者が選ぶ「SAGアワード」(全米俳優組合賞)で勝利し、勢いに乗った。 主演のチャドウィック・ボーズマンとの「ダブル受賞」への期待ムードが高まっている。
キャリー・マリガン
「プロミシング・ヤング・ウーマン」
 動画(英語)→
過去の心の傷を負い、その清算へと突き進む女性を演じた。 「執念」や「脆弱さ」が混在するスリリングな演技。

オスカー前哨戦の結果

2021年の賞レースの星取表

2021年のアカデミー賞の前哨戦の結果一覧です。 作品賞レースは「ノマドランド」が多数の賞を受賞し、優勢になっています。 監督賞もノマドランドのクロエ・ジャオが、圧倒的な強さを見せています。 監督賞については、ここ数年で例がないくらいの連勝ぶりです。 一方、俳優部門は混戦模様になっています。

作品賞 監督賞 主演 助演
【重要】
PGA(全米プロデューサー組合賞)
詳細→
ノマドランド
【重要】 放送映画批評家協会賞
(クリティック・チョイス・アワード)
詳細→
ノマドランド ノマドランド 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
キャリー・マリガン
【男優】
ダニエル・カルーヤ

【女優】
マリア・バカロワ
【重要】
シカゴ映画批評家協会賞

詳細→
ノマドランド ノマドランド 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
ポール・レイシー

【女優】
マリア・バカロワ
SAGアワード(俳優組合賞)

詳細→
シカゴ7裁判 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
ヴィオラ・デービス
【男優】
ダニエル・カルーヤ

【女優】
ユン・ヨジョン
ゴールデングローブ賞

詳細→
【ドラマ】
ノマドランド

【コメディ】
続・ボラット

【外国語】
ミナリ
ノマドランド 【男優】
チャドウィック・ボーズマン(ドラマ)

サシャ・バロン・コーエン(コメディ)

【女優】
アンドラ・デイ(ドラマ)

ロザムンド・パイク(コメディ)
【男優】
ダニエル・カルーヤ

【女優】
ジョディ・フォスター
【重要】
トロント映画祭
詳細→
ノマドランド
ナショナル・ボード・オブ・レビュー(米国映画批評会議)
ザ・ファイブ・ブラッズ ザ・ファイブ・ブラッズ 【男優】
リズ・アーメッド

【女優】
キャリー・マリガン
【男優】
ポール・ラチ「サウンド・オブ・メタル」

【女優】
ユン・ヨジョン
全米映画批評家協会(National Society of Film Critics) ノマドランド ノマドランド 【男優】
デルロイ・リンドー「ザ・ファイブ・ブラッズ」

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
ポール・ラチ「サウンド・オブ・メタル」

【女優】
マリア・バカロワ
ベネチア映画祭

詳細→
ノマドランド スパイの妻(黒澤清) 【男優】
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
「Padrenostoro」

【女優】
ヴァネッサ・カービー
ニューヨーク映画批評家協会賞 First Cow ノマドランド 【男優】
デルロイ・リンドー「ザ・ファイブ・ブラッズ」

【女優】
シドニー・フラニガン「17歳の瞳に映る世界」
【男優】
チャドウィック・ボーズマン「ザ・ファイブ・ブラッズ」

【女優】
マリア・バカローヴァ「続・ボラット
ロサンゼルス映画批評家協会賞 Small Axe

次点:ノマドランド
ノマドランド 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
キャリー・マリガン
【男優】
グリン・ターマン「マ・レイニーのブラックボトム」

【女優】
ユン・ヨジョン
フロリダ映画批評家協会 First Cow ノマドランド 【男優】
アンソニー・ホプキンス

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
ポール・レイシー

【女優】
マリア・バカロワ
ボストン映画批評家協会賞 ノマドランド ノマドランド 【男優】
アンソニー・ホプキンス

【女優】
シドニー・フラニガン
「17歳の瞳に映る世界」
【男優】
ポール・レイシー

【女優】
ユン・ヨジョン
ワシントンD.C.映画批評家協会賞 ノマドランド ノマドランド 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
レスリー・オドム・Jr「あの夜、マイアミで」

【女優】
ユン・ヨジョン
シアトル映画批評家協会賞 ノマドランド ノマドランド 【男優】
リズ・アーメッド

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
ダニエル・カルーヤ

【女優】
ユン・ヨジョン
ノースカロライナ映画批評家協会賞
ミナリ ノマドランド 【男優】
デルロイ・リンドー

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
サシャ・バロン・コーエン「シカゴ7裁判」

【女優】
ユン・ヨジョン
サンダンス映画祭
ミナリ 40歳の解釈:ラダの場合
ゴッサム賞(Gotham Independent Film Awards)
ノマドランド 【男優】
リズ・アーメッド

【女優】
ニコール・ベハーリー「Miss Juneteenth」
ロンドン映画批評家協会賞(London Film Critics' Circle) ノマドランド Small Axe(スティーブ・マックイーン) 【男優】
チャドウィック・ボーズマン

【女優】
フランシス・マクドーマンド
【男優】
ショーン・パークス「Mangrove(Small Axe)」

【女優】
マリア・バカロワ
クリス・スタックマン(全米最強の映画系ユーチューバー)年間ベスト
ファーザー

ノミネートから漏れた作品・人物

高い評価を得ていたものの、アカデミー賞のノミネートから漏れた作品・人物の一覧です。

作品賞

監督賞

  • アーロン・ソーキン
    「シカゴ7裁判」
     作品一覧→
  • レジーナ・キング
    「あの夜、マイアミで」
     作品一覧→
  • ポール・グリーングラス
    「この茫漠(ぼうばく)たる荒野で」
     作品一覧→
  • フローリアン・ゼレール
    「ファーザー」
  • スパイク・リー
    「ザ・ファイブ・ブラッズ」
     作品一覧→

主演男優賞

  • デルロイ・リンドー
    「ザ・ファイブ・ブラッズ」
     作品一覧→
  • トム・ハンクス
    「この茫漠(ぼうばく)たる荒野で」
     作品一覧→
  • タハール・ラヒム
    「モーリタニアン(The Mauritanian)」
     作品一覧→
  • キングズリー・ベン=アディル
    「あの夜、マイアミで」
     作品一覧→
  • サシャ・バロン・コーエン
    「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」
     作品一覧→
    ※別の作品(シカゴ7裁判)で助演男優賞にノミネートされた。
  • ラキース・スタンフィールド
    「ジューダス・アンド・ブラック・メサイア」
    ※「主演」男優賞ではなく、「助演」男優賞にノミネートされた。 しかし、実際は主演である。 映画会社も「主演」として賞獲りキャンペーンを行っていたのだが・・・。

主演女優賞

  • エイミー・アダムス
    「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌(あいか)」
     作品一覧→
  • ケイト・ウィンスレット
    「アンモナイトの目覚め」
     作品一覧→
  • シドニー・フラニガン
    「17歳の瞳に映る世界」
  • ロザムンド・パイク
    「I Care a Lot」
     作品一覧→
  • ゼンデイヤ
    「マルコム&マリー」
     作品一覧→
  • ソフィア・ローレン
    「これからの人生」
     作品一覧→
  • ミシェル・ファイファー
    「French Exit」
     作品一覧→
  • ラダ・ブランク
    「40歳の解釈:ラダの場合」
     予告編→

助演男優賞

  • チャドウィック・ボーズマン
    「ザ・ファイブ・ブラッズ」
     作品一覧→
  • ジャレッド・レトー
    「The Little Things」
     作品一覧→
  • デビッド・ストラザーン
    「ノマドランド」
     作品一覧→
  • ビル・マーレイ
    「オン・ザ・ロック」
     作品一覧→
  • マーク・ライランス
    「シカゴ7裁判」
     作品一覧→
  • ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
    「シカゴ7裁判」
     作品一覧→

助演女優賞

長編アニメ賞

脚本賞

    ソウルフル・ワールド
  • ザ・ファイブ・ブラッズ
  • パーム・スプリングス
    (公開:2021年4月9日)
     予告編→
  • Mank(マンク)

脚色賞

国際映画賞

  • ラ・ヨローナ ~彷徨う女~
    (グアテマラ、フランス)
    (公開:2020年7月10日)
     字幕版(Amazon)→
  • Two of Us
    (フランス、米国)
    (公開:未定)
  • Dear Comrades!
    (ロシア)
  • Night of the Kings
    (コートジボワール)

ドキュメンタリー賞

  • ディック・ジョンソンの死
     動画配信(Netflix)→
  • Welcome to Chechnya(チェチェン)」(米国のドキュメンタリー)
     予告編(英語)→
  • ボーイズ・ステイト」(アップル配信)
  • すべてをかけて:民主主義を守る戦い
     動画配信(Amazon)→
  • ノットゥルノ/夜
  • 老人スパイ
  • Gunda
  • MLK/FBI
  • The Painter and the Thief
  • 76 Days
  • The Truffle Hunters

視覚効果賞

衣装デザイン賞

  • この茫漠(ぼうばく)たる荒野で
    (衣装デザイナー:マーク・ブリッジス)
    (公開:ネットフリックスで2021年2月配信)
     予告編→
     動画配信(Netflix)→
  • あの夜、マイアミで
    (衣装デザイナー:フランシーン・ジェーミソン・タンチャック)
    (公開:2021年1月15日アマゾン配信)
     予告編→
     動画配信(Amazon)→
  • プロミシング・ヤング・ウーマン
    (衣装デザイナー:ナンシー・スタイナー)
    (公開:2021年夏)
     予告編(英語)→
  • どん底作家の人生に幸あれ!
    (衣装デザイナー:スージー・ハーマン、ロバート・ウォーリー)
    (公開:2021年1月22日)
     予告編→
  • The United States vs. Billie Holiday
    (衣装デザイナー:パウロ・ニアドゥ)
     インタビュー動画(英語)→

撮影賞

  • テネット(TENET)
  • ザ・ファイブ・ブラッズ
  • ミナリ
  • マ・レイニーのブラックボトム
  • ミッドナイト・スカイ
  • マルコム&マリー
  • もう終わりにしよう。

歌曲賞

  • ユナイテッド・ステーツ vs ビリー・ホリデー
    「Tigress & Tweed」
     歌手:アンドラ・デイ
    動画→

作曲賞

  • ミッドナイト・スカイ
    作曲家:アレクサンドル・デスプラ
  • テネット(Tenet)
    作曲家:ルドウィグ・ゴランソン

編集賞

  • Mank(マンク)
  • この茫漠(ぼうばく)たる荒野で
  • テネット(Tenet)

美術賞

  • エマ.
  • ミッドナイト・スカイ
  • ムーラン

音響賞

  • テネット(TENET)
  • マ・レイニーのブラックボトム
  • ミッドナイト・スカイ
  • シカゴ7裁判

メイク&ヘア賞

  • ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
  • The Glorias
  • Jingle Jangle: A Christmas Journey
  • The Little Things
  • あの夜、マイアミで

短編ドキュメンタリー賞

  • Abortion Helpline, This Is Lisa
  • Call Center Blues
  • Hysterical Girl
  • The Speed Cubers
  • What Would Sophia Loren Do?

2021年オスカーの選考・発表・放送の日程

コロナウイルス被害の影響で、授賞式が2か月延期されました。 また、コロナで映画館が全米で一斉閉鎖されていた期間については、 劇場公開されずに動画配信のみとなった作品(例えば「ザ・ファイブ・ブラッズ」「ソウルフル・ワールド」)も、選考対象に含まれることになりました。本年だけの特例の措置です。

日時 スケジュール
仮投票の開始 2021年2月1日
仮投票の終了 2021年2月5日
候補作の候補(ショートリスト)発表 2021年2月9日(火)
ノミネート投票開始 2021年3月5日(金)
ノミネート投票終了 2021年3月10日(水)
ノミネート発表 2021年3月15日(月)午後10時19分
最終投票開始 2021年4月15日(木)
最終投票終了 2021年4月20日(火)
授賞式(結果発表) 2021年4月25日(日)
~日本時間:2021年4月26日(月)の昼間

コロナで公開が延期され、2021年の候補から外れた作品

コロナウイルスの長期化によって劇場公開が延期され、2021年のアカデミー賞の候補から外れた作品です。スピルバーグ監督のミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」など。

作品名 解説
ウエスト・サイド・ストーリー(West Side Story)」(邦題未定)

米国公開:2020年12月

日本公開:2020年12月

 撮影風景(英語)→
スティーブン・スピルバーグ監督。

米ニューヨークの超有名なミュージカル劇の映画化。 最初に映画化された1960年の「ウエスト・サイド物語」以来、60年ぶり。 このときはアカデミー賞で作品賞など10部門を独占した。 ミュージカル映画の最高傑作の一つと言われる。

主演男優はアンセル・エルゴート。 読売新聞の警察担当記者だった米国人ジェイク・エーデルスタインが、 日本の暴力団の闇に迫る姿を描いた米テレビドラマ「Tokyo Vice(2021年)」にも主演することが決まっている。

ヒロインのマリア役はレイチェル・ゼグラー。
フレンチ・ディスパッチ(The French Dispatch)」(邦題未定)

米国公開:2021年
ジャンルは、コメディ/ドラマ。 米国カンサス州の架空の新聞のフランス支局にスポットを当てている。 20世紀のフランスの架空の街が舞台。 ある記者が独立し、雑誌「ザ・フレンチ・ディスパッチ」を立ち上げることになる。 3つのストーリーで構成される。 カンヌ国際映画祭に出品される予定だった。 しかし、コロナウイルス流行によって映画祭が中止になってしまった。

監督は、ウェス・アンダーソン。 アンダーソン氏は、「グランド・ブダペスト・ホテル」を大成功させたことで有名。同作は、2014年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた。 その後、アニメ映画「犬ヶ島」を監督。ベルリン国際映画祭の監督賞(銀熊賞)を受賞し、アカデミー賞の長編アニメ賞にノミネートされた。 このほか、「ムーンライズ・キングダム(2021年)」「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年)」では、それぞれ脚本賞にノミネートされた。 「ファンタスティック Mr.FOX(2009年)」も長編アニメ賞にノミネートされている。

50歳を過ぎたばかりだが、多彩な実績を持ち、クオリティの安定度も高い。 アカデミー賞にノミネートされる確率が高い監督である。

なお、英BBCの2016年の投票では、 「グランド・ブダペスト・ホテル」 「ムーンライズ・キングダム」 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 の3作品が、「21世紀の最も偉大な映画ランキング」に入った。

アンダーソン監督は「ニューヨーカー誌」が大好きで、 同誌に対する愛情にインスパイアされたという。

大勢の有名な役者が出演する「アンサンブル・キャスト」である。 メインの俳優は、ビル・マーレイ、ベニチオ・デル・トロ、フランシス・マクドーマンド、ティモシー・シャラメ、ティルダ・スウィントン、オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディなど。 実に豪華な顔ぶれだ。

配給は、オスカーで常連のサーチライト・ピクチャーズ(旧フォックス・サーチライト)。2019年にディズニーがFOXを買収したことで、サーチライトもディズニーの子会社になった。

アワードウォッチ編集部が選んだ2020年のベスト映画

作品名 解説
ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

日本公開:2020年5月(Netflix)

 予告編→

 ネトフリのページ→
高校生の恋愛コメディ。 青春もの。 レズビアンの恋心が物語の軸になる。 繊細で知的な会話劇である。ユーモアにも満ちあふれている。

コロナウイルス感染で自宅生活を送っていた全米の人たちから絶大な支持を獲得した。 ロッテン・トマトの評価は、 97%となっている(2021年3月10日現在)。

キリスト教の信仰心の強いアメリカの田舎町において、 レズビアンであることは、強いインパクトを持つ。 本作は静かで繊細なタッチによって、主人公らの葛藤や成長ぶりを描いた。 2020年の米国トライベッカ映画祭で「創設者賞(劇映画部門)」(Founders Award for Best Narrative Feature)を受賞した。

監督は台湾系アメリカ人のアリス・ウー。 この物語は、ウー監督の若いころの体験に基づいている。 彼女自身も、本作の主人公のように、16歳で超名門大学(MIT)に入学したような天才だった。 レズビアンであることを公言している。

2004年に「素顔の私を見つめて…」で長編デビュー。 高い評価を得て、ゴッサム賞のブレイクスルー賞も受賞した。 しかし、アリス・ウーはそれ以来、映画を完成させることはなかった。 16年ぶりの新作となった。

物語の舞台は、田舎の高校。 主人公は、中国系アメリカ人の女子高生エリー・チュー。 並外れた学力を持つ才女である。 家が貧しいこともあり、 クラスメートたちの論文の代筆を行い、 お金を稼いでいる。

父親は鉄道駅員。 優れたエンジニアだったが、 妻(エリーの母親)を事故で失って以来、 気力を失い、 家で映画を見て暮らしている。

ある日、アメフト部員の男子から、 ラブレターの代筆を依頼される。 ラブレターの送り先は、美女アスター。 しかし、このアスターに対しては、エリーも密かな恋心を抱いていた。

アスターも、知的好奇心が強く、聡明な女性だった。 エリーが代筆するラブレターに対して、 好意的な反応を示していく。