アカデミー賞の主演女優賞の歴代の一覧です。映画女優の最高峰。受賞者とノミネート。
年 | 受賞者 | 詳細 |
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2024 |
エマ・ストーン
「哀れなるものたち」 |
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2023 |
ミシェル・ヨー
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 |
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2022 |
ジェシカ・チャステイン
「タミー・フェイの瞳」 |
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2021 |
フランシス・マクドーマンド
「ノマドランド」 |
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2020 |
レネー・ゼルウィガー
「ジュディ 虹の彼方に」 |
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2019 |
オリビア・コールマン
「女王陛下のお気に入り」 |
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2018 |
フランシス・マクドーマンド
「スリー・ビルボード」 |
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2017 |
エマ・ストーン
「ラ・ラ・ランド」 |
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2016 |
ブリー・ラーソン
「ルーム」 |
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2015 |
ジュリアン・ムーア
「アリスのままで」 |
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2014 |
ケイト・ブランシェット
「ブルージャスミン」 |
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2013 |
ジェニファー・ローレンス
「世界にひとつのプレイブック」 |
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2012 |
メリル・ストリープ
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 |
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2011 |
ナタリー・ポートマン
「ブラック・スワン」 |
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2010 |
サンドラ・ブロック
「しあわせの隠れ場所」 |
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2009 |
ケイト・ウィンスレット
「愛を読むひと」 |
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2008 |
マリオン・コティヤール
「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」 |
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2007 |
ヘレン・ミレン
「クィーン」 |
候補▼ |
2006 |
リース・ウィザースプーン
「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」 |
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2005 |
ヒラリー・スワンクス
「ミリオン・ダラー・ベイビー」 |
候補▼ |
2004 |
シャーリズ・セロン
「モンスター」 |
候補▼ |
2003 |
ニコール・キッドマン
「めぐりあう時間たち」 |
候補▼ |
2002 |
ハル・ベリー
「チョコレート」 |
候補▼ |
2001 |
ジュリア・ロバーツ
「エリン・ブロコビッチ」 |
候補▼ |
2000 |
ヒラリー・スワンクス
「ボーイズ・ドント・クライ」 |
候補▼ |
1999 |
グウィネス・パルトロウ
「恋におちたシェイクスピア」 |
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1998 |
ヘレン・ハント
「恋愛小説家」 |
候補▼ |
1997 |
フランシス・マクドーマン
「ファーゴ」 |
候補▼ |
1996 |
スーザン・サランドン
「デッドマン・ウォーキング」 |
候補▼ |
1995 |
ジェシカ・ラング
「ブルー・スカイ」 |
候補▼ |
1994 |
ホリー・ハンター
「ピアノ・レッスン」 |
候補▼ |
1993 |
エマ・トンプソン
「ハワーズ・エンド」 |
候補▼ |
1992 |
ジョディ・フォスター
「羊たちの沈黙」 |
候補▼ |
1991 |
キャシー・ベイツ
「ミザリー」 |
候補▼ |
1990 |
ジェシカ・ダンディ
「ドライビングMissデイジー」 |
候補▼ |
1989 |
ジョディ・フォスター
「告発の行方」 |
候補▼ |
1988 |
シェール
「月の輝く夜に」 |
候補▼ |
1987 |
マーリー・マトリン
「愛は静けさの中に」 |
候補▼ |
1986 |
ジェラルディン・ペイジ
「バウンティフルへの旅」 |
候補▼ |
1985 |
サリー・フィールド
「プレイス・イン・ザ・ハート」 |
候補▼ |
1984 |
シャーリー・マクレーン
「愛と追憶の日々」 |
候補▼ |
1983 |
メリル・ストリープ
「ソフィーの選択」 |
候補▼ |
1982 |
キャサリン・ヘップバーン
「黄昏」 |
候補▼ |
1981 |
シシー・スペイセク
「歌え!ロレッタ愛のために」 |
候補▼ |
1980 |
サリー・フィールド
「ノーマ・レイ」 |
候補▼ |
1979 |
ジェーン・フォンダ
「帰郷」 |
候補▼ |
1978 |
ダイアン・キートン
「アニー・ホール」 |
候補▼ |
1977 |
フェイ・ダナウェイ
「ネットワーク」 |
候補▼ |
1976 |
ルイーズ・フレッチャー
「カッコーの巣の上で」 |
候補▼ |
1975 |
エレン・バースタイン
「アリスの恋」 |
候補▼ |
1974 |
グレンダ・ジャクソン
「ウィークエンド・ラブ」 |
候補▼ |
1973 |
ライザ・ミネリ
「キャバレー」 |
候補▼ |
1972 |
ジェーン・フォンダ
「コールガール」 |
候補▼ |
1971 |
グレンダ・ジャクソン
「恋する女たち」 |
候補▼ |
1970 |
マギー・スミス
「ミス・ブロディの青春」 |
候補▼ |
1960年代以前 | 一覧▼ |
キャサリン・ヘプバーンが過去に4回受賞し、最多記録を保持しています。 フランシス・マクドーマンドが3回受賞で歴代2位。オスカー常連のメリル・ストリープは2回受賞、17回ノミネート(助演を含めると3回受賞、21回ノミネート)。 (オスカー・ウォッチ編集部)
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(2020年代 | 2010年代↓)
主演女優賞 | ||
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年 | 受賞 | ノミネート |
2024 |
エマ・ストーン
「哀れなるものたち」 2回目の受賞。「ラ・ラ・ランド」での受賞から7年ぶり。 特異キャラをぶっとび体現科学実験で死から蘇った女性を演じた。体は大人なのに脳は乳児という特異なキャラクターを、ぶっ飛び演技で愉快に表現。そこから急ピッチで成長していく「変革」のプロセスを存分に見せた。共同プロデューサー共同プロデューサーとして企画の初期段階から参加し、「女王陛下のお気に入り」で組んだヨルゴス・ランティモス監督と二人三脚で主人公像を創造していったという。15歳でLA移住1988年11月、米南部アリゾナ州生まれ。11歳から演技を学び、家族の応援で母と一緒に15歳からロサンゼルスに移ってテレビ出演を始めた。「Easy A」で高評価2007年の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」で映画デビュー。青春コメディの傑作として絶賛された「Easy A」(2010年)で演技力とハリウッドスターらしい華を備えたスターとして高い評価を受け、初めて賞レースにも絡んだ。2012年の「アメイジング・スパイダーマン」でヒロイン役に。4度目のノミネート2015年に「バードマン」でオスカー初ノミネート(助演)。2017年に「ラ・ラ・ランド」で初のオスカー(主演)を獲得した。2019年にも「女王陛下のお気に入り」でノミネート(助演)された。今回で4度目のノミネートだった。【作品説明へ】 【前哨戦での受賞】 ・クリティクス・チョイス賞 ・英国アカデミー賞 ・ゴールデングローブ賞(コメディ部門) ・ミシガン批評家賞 ・シカゴ批評家賞 ・ロサンゼルス批評家賞 ・フィラデルフィア批評家賞 ・フェニックス批評家賞 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<登場シーン▼><ゴールデングローブ賞の受賞スピーチ▼> <ルイ・ヴィトンの宣伝動画▼> <自宅で78個の質問にこたえる▼> |
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2023 |
ミシェル・ヨー
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 アジア人として史上初の主演女優賞の受賞となった。非白人としては、2002年のハリ・ベリーに続いて史上2人目。 総決算の多面キャラ異色のインディーSFを大成功へと導いた立役者。幾多もの異次元宇宙を転々とし、それぞれの世界での「別の自分」を表現した。庶民からセレブ女優、カンフー格闘家、料理人まで、その多面的なキャラ変容は、まさに長いキャリアの総決算。娘や夫への感情表現や、未知なる世界との遭遇で見せる戸惑いと覚醒反応も、本作の魅力を格段に高めた。 香港アクション界からハリウッドへ1962年マレーシア生まれ。中華系。 1980年代から香港のアクション映画界で大活躍。「ポリス・ストーリー3」でジャッキー・チェンとの見事な格闘コンビを見せ、世界から注目を集めた。1997年の「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」でボンドガール役を務め、ハリウッドに進出。 「グリーン・デスティニー」で英国アカデミー賞候補に台湾・米国などの合作「グリーン・デスティニー」(2001年オスカー作品賞候補)の大成功によって、アジア系を代表する名女優として認知され、英国アカデミー賞にもノミネートされた。近年は、大ヒットコメディ「クレイジー・リッチ」(2018年)やマーベル映画を通じて若い世代にもお馴染み。 現場のリーダー役本作では、破天荒な脚本のポテンシャルにいち早く気づき、エグゼクティブ・プロデューサーの一人に名をつらねた。続き▼撮影現場では、アジアとハリウッドの映画界での豊富な経験を活かして若い監督に有益な助言を与えるなど、チームを引っ張ったという。候補入りは2人目アジア系の主演女優賞ノミネートは、1936年のマール・オベロンに続き史上2人目だった。本選では当初、ケイト・ブランシェットのほうが有利と予想されていたが、「エブエブ」ブームの白熱化とともに支持が拡大。 前哨戦の天王山となるSAGアワードを制し、その勢いに乗って大一番をものにした。 【前哨戦での受賞】 ・SAGアワード(俳優組合賞) ・米国映画評議会議(NBR) その他▼・ゴールデングローブ賞(コメディ部門)・ボストン批評家賞 ・ネバダ批評家賞 ・ハリウッド批評家賞 <受賞スピーチ▼> 動画集を開く▼<歴代の格闘シーン集▼><SAGの受賞スピーチ▼> |
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2022 |
ジェシカ・チャステイン
「タミー・フェイの瞳」 3度目のノミネートにして初のオスカー獲得。過去に「ヘルプ」(2011年)で助演に、「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012年)で主演女優賞にノミネートされた。 テレビで派手な布教活動を展開した実在の著名伝道師タミー・フェイを演じた。自らプロデューサーも務めた。 自分らしさをすっかり消し去り、別人に成りきる演技。 容姿、声、しぐさ、雰囲気、歌いぶり、ミネソタ訛りのしゃべり方に至るまで、米国民によく知られる個性的な人物像を見事に再現させた。 配給会社サーチライトの巧みな宣伝活動と、自らのキャンペーン活動が功を奏し、前哨戦で競り合ったニコール・キッドマンら他候補を抑えた。 44歳。父親は消防士。 【説明→】 予告編→ プレビュー→ 作品一覧(wiki)→ <受賞スピーチ▼> |
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2021 |
フランシス・マクドーマンド
「ノマドランド」 1997年「ファーゴ」、2018年「スリー・ビルホード」に続いて、3度目の受賞。 メリル・ストリープ、イングリッド・バーグマンら映画史に残る大御所たちに並んだ。 「主演」部門だけでの3度受賞となると、 4回のキャサリン・ヘプバーンと、3回のダニエル・デイ・ルイス(男優)に続く3人目の快挙。 本作では、物静かで地味な役柄を、説得力あふれるリアル感で演じた。 表情やしぐさによる繊細な演技が絶賛された。 共同プロデューサーとして作品賞も手にした。 原作となる本を読んで感銘を受け、 仲間とともに映画化権を取得。 ほとんど無名だった若手監督(クロエ・ジャオ)を指名し、プロジェクトを大成功へと導いた。 作品一覧→ 本編映像→ <受賞スピーチ▼> |
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2020 |
レネー・ゼルウィガー
「ジュディ 虹の彼方に」 2度目のオスカー受賞。「主演」での受賞は初めて。前回は2004年に「コールド・マウンテン」で助演女優賞を獲った。 今作は、20世紀半ばの米歌手兼女優ジュディ・ガーランドの伝記。 17歳にして一躍スターダムに駆け上がり、47歳の死まで波乱の芸能人生を送った。 そんな彼女の最期の日々と、起死回生を懸けたラスト・ステージの裏側を描いた。 ゼルウィガーは、圧倒的なパフォーマンスで全曲を自ら歌い上げた。さらに、女性としての苦悩も表現した。 1969年4月25日、テキサス生まれ。スイス人の父とノルウェー人の母を持つ。 テキサス大学でラジオ・テレビ・フィルム専攻。在学中にCMに出演して、女優の道へ。 1993年「バッド・チューニング」で映画デビュー。 独立系の映画で経験を積んだ。 27歳のときトム・クルーズ主演の「ザ・エージェント」(1996年)で、ヒロイン役に抜擢される。 会社の冷酷なやり方に反発してクビになってしまった腕利きスポーツ・エージェント(トム・クルーズ)に、たった一人味方となってついていくシングル・マザーのOL役を好演。大ブレイクした。普通の女性っぽさが大うけした。 2000年の「ベティ・サイズモア」でゴールデングローブ主演女優賞を獲得。 2002年、現代女性の悩みや願望をコミカルに描いた「ブリジット・ジョーンズの日記」で、 オスカー主演女優賞候補にノミネートされた。 ダイエットに焦る主人公をリアルに演じるため、増量して撮影に臨んだ。 英ロンドンに住む架空の30代独身女性の日常をつづった原作は、 若い女性を中心に大反響を呼び、多くの国でベストセラーとなっていた。 「テキサス生まれのハリウッド女優が、ロンドン女性を演じられるのか」と不安視する声もあったが、 イギリス英語を特訓し、ロンドンOLのたしなみを学ぶため、2週間お忍びで出版社に勤務するなど、 徹底した役づくりを実践。見事に期待にこたえた。 翌年の2003年も「シカゴ」で2年連続の主演女優賞ノミネートを果たす。 シカゴは1920年代を舞台にしたミュージカルで、 情夫を殺害しながら、やり手の弁護士(リチャード・ギア)らの助けを得て巧みな演技でマスコミや法廷を味方につけ、無罪を勝ち取るという“悪女”を演じた。ダンスや歌の経験はなく、ミュージカルは「未知の領域」だったが、稽古を重ねて克服した。 さらに翌年の2004年、「コールド・マウンテン」で助演女優賞の受賞を果たした。 アメリカ南北戦争末期の流れ者の女性を好演した。一見粗野だが繊細な感受性の持ち主のキャラクターを、レネー独特の泣き笑いの表情、哀愁漂う迫真の演技で見事に表現した。 2010年代はキャリアが下降気味となった。一時、健康づくりを優先させるために女優業から離れた。 復帰作となった今作では、正式なリハーサルの1年前から歌のトレーニングを始めた。 その後、音楽監督と約4か月のリハーサルを行った。 膨大な記録映像や参考資料を集め、役作りに生かしたという。 周囲からあまり注目を浴びない環境で静かに映画づくりに臨めたことが好演につながったという。 オスカー受賞スピーチでは、「ジュディ・ガーランドは生前、この賞を手にすることはありませんでした。この賞はもちろんあなたのものです」と語り、感動を呼んだ。 <受賞スピーチ▼> <レッドカーペット▼> 作品一覧→ |
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主演女優賞 | ||
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年 | 受賞 | ノミネート |
2019 | オリビア・コールマン 「女王陛下のお気に入り」 18世紀のイギリス王室を舞台に女性たちドロドロのバトルを描き、本年度の最多ノミネートとなった作品で、病身で癇癪(かんしゃく)持ちの女王アンを熱演。情緒不安定な権力者をリアルかつコミカルに表現した。 事前予想では、レディー・ガガ対グレン・クローズの一騎打ちと見られており、 本年度オスカーで最大のサプライズとなった。 1974年1月生まれ、英国ノーフォーク州出身。下積み時代には清掃の仕事をしていたという。テレビシリーズ「ナイト・マネジャー」でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。テレビドラマを中心に活躍していたが、本作をきっかけに、世界トップクラスの名優として映画界でも引っ張りだこになった。 この後も、「ファーザー」「ロスト・ドーター」で2年連続してオスカーにノミネートされた。 プライベートでは、大学時代に出会った俳優エド・シンクレアと2001年に結婚。3人の子供をもうけた。 受賞スピーチ→ |
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2018 | フランシス・マクドーマンド 「スリー・ビルボード」 「ファーゴ」(1996年)に続いて、2度目の受賞。 娘が殺された母親を演じた。 警察の捜査が進展しないことに怒りを抱き、 抗議行動に出る。 ジャンプスーツにバンダナ。 戦闘服に身を包んで孤高の闘いを決意する姿に、西部劇のヒーローが重なる。 「姿勢の取り方は、ジョン・ウェインを大げさに自分のものにしてみた」という。 1957年6月生まれ。米シカゴ出身。舞台経験を経て、コーエン兄弟監督と出会い、1984年、彼らの第1作「ブラッド・シンプル」で映画デビューした。同年、コーエン兄弟の兄ジョエルと結婚。彼が監督した「ファーゴ」でオスカー主演女優賞を受賞した。 テレビドラマの最高峰エミー賞、演劇界の最高峰トニー賞でも主演女優賞の受賞歴を持つ。 受賞スピーチ→ |
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2017 | エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」 若手のデミアン・チャゼル監督(当時32歳)による豪華ミュージカルで、 オーディションに落ちまくる女優志望のヒロインを演じた。 豊かな喜怒哀楽の表現で、観客の心をわしづかみに。コメディセンスも抜群。 歌唱やダンスも魅力たっぷり。相手役のライアン・ゴスリングとの相性もベストマッチだった。 「バードマン」(2014年)でオスカーに助演女優賞候補になっており、2度目のノミネートでの初受賞となった。 1988年11月、米南部アリゾナ州生まれ。地元で11歳から演技を学び、家族の応援で母と一緒に15歳からロサンゼルスに移って、テレビ出演を始めた。 テレビの脇役を経て、2007年の「スーパーバッド 童貞ウォーズ」で映画デビュー。ベストセラー小説が原作の「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(2011年)ではヒロイン役に起用され、高く評価された。ハリウッドスターらしい華があり、演技も達者とあって、たちまち超売れっ子になった。 2012年の「アメイジング・スパイダーマン」でヒロイン役に。相手役のアンドリュー・ガーフィールドとは実生活でも恋愛関係になった。 大きな瞳とはじけるような笑顔が印象的。 作品一覧→ 受賞スピーチ→ |
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2016 | ブリー・ラーソン 「ルーム」 ほぼ無名からいきなりオスカーを獲得した。受賞時26歳。 外部から隔絶された部屋に、7年間にわたって5歳の息子と共に監禁された母親を演じた。 監禁された部屋で子どもを育てるという特異な状況に置かれた主人公を演じるため、性的虐待や誘拐による心理的な影響について調べた。トラウマ(心的外傷)を受けた場合の脳への影響、栄養が足りない状態での監禁生活が身体に及ぼす影響などを専門家に教えを請うた。3カ月家にこもって体重を落とした。 息子役のジェイコブ・トレンブレイとは、本物の親子のように息の合った演技を見せた。 撮影3週間前からトレンブレイと過ごし、空き缶でおもちゃを作ったり、クレヨンで絵を描いて壁に飾ったりして、監禁部屋の環境を心と体になじませたという。 母子の絆を表現することで、トラウマ映画に終わらず、力強いサバイバルドラマになった。 脱出後、自分が受けた傷を抱え込み、思考が内へ内へと向かっていく心理状況も見事に表現した。 1989年10月生まれ。10代のころからテレビや小規模映画の橋役として活動。母はシングルマザーで、娘の演技の夢をかなえるため、娘2人を連れてロサンゼルスに引っ越した。転居時の所持品はあまりなく、おもちゃがひとつだったという。 作品一覧→ 受賞スピーチ→ |
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2015 | ジュリアン・ムーア
「アリスのままで」 実力派女優が5度目のオスカー・ノミネートで初の受賞を果たした。 認知症の女性とその家族を描いた本作。 記憶を次第に失っていく若年性アルツハイマー病の主人公を演じた。 自分らしくいられる残り少ない日々の心の葛藤を見事に表現した。 舞台はニューヨーク。コロンビア大で言語学を教えるアリス・ハウランドは50歳を迎え、充実した日々を過ごす。仕事では世界的に知られ、家庭も3人の子供が親元を離れ、夫と2人の楽しい生活だ。 そこに予想しない波紋が起きる。講演中に言葉が出てこない。ジョギング中、自分がどこにいるのか分からず、迷子になる。念のため、医師の診察を受けると若年性アルツハイマー病だと告げられる。 1961年に米国ノースカロライナ州生まれ。父が軍人だったため、世界中の米軍基地を転々としながら成長したという。ボストン大学で演劇を専攻。プロになってからしばらく舞台を中心に活躍した。 1990年「フロム・ザ・ダーク・サイド」で映画デビュー。 1997年、成人映画づくりに情熱を燃やした人々の栄枯盛衰をたどったポール・トーマス・アンダーソン監督の「ブギーナイツ」で全米批評家賞などの助演女優賞に輝き、オスカーにも初ノミネートされた。 アンダーソン監督の次作「マグノリア」(1999年)では、財産目当てに年の離れた男と結婚した女性を熱演。愛し合いながら別れる男女を描いた「ことの終わり」(1999年)ではオスカー主演女優賞にノミネートされた。そのころから、「ハンニバル」のような大作とインディペンデント作品の両方から引っ張りだこになった。 さらに2003年開催のオスカーでは、「エデンより彼方に」で主演、「めぐりあう時間たち」で助演でのダブルノミネートを達成した。 <受賞スピーチ▼> 作品一覧→ |
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2014 | ケイト・ブランシェット
「ブルージャスミン」 2005年の助演作「アビエイター」に続いて、2度目のオスカー獲得となった。主演としては初受賞。 ウディ・アレンの監督作品。財産と夫を失ってセレブ生活から転落しながら、そのことを理解できずに滑稽な言動を繰り広げるヒロイン役を熱演した。 1969年5月生まれ。オーストラリア出身。1992年に豪州国立演劇学院を卒業すると、翌年にはシドニー劇場批評家協会賞で新人賞と主演女優賞をWで獲得した。 1994年に映画デビュー。1997年「オスカーとルシンダ」で世界的な評価を得た。 1998年の主演作「エリザベス」で、オスカーに初ノミネート。2001~2003年の「ロード・オブ・ザ・リング」3部作で人気を不動のものにした。 2004年「アビエイター」でオスカー助演女優賞を獲得。どんな役もこなす超演技派として、多くの映画監督から敬愛されている。 本作の翌々年には「キャロル」で再ノミネートされた。 <受賞スピーチ▼> 作品一覧→ |
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2013 | ジェニファー・ローレンス
「世界にひとつのプレイブック」 心のバランスを失った主人公を力強く演じた。22歳での受賞。ノミネートは2011年の「ウィンターズ・ボーン」に続いて2度目だった。 デビッド・O・ラッセル監督作。夫と死別して悲しみのあまり、会社中の男と寝てクビになったという女性の役柄。姉の家で初めて会った男から、別れた妻に手紙を渡してくれないかと頼まれて、新たなドラマが動き始める。 1990年8月、米ケンタッキー州生まれ。14歳のときにニューヨークでオーディションを受けて、テレビドラマなどに出演するようになった。高校を2年早く卒業した。 17歳で出演した「あの日、欲望の大地で」にてベネチア国際映画祭の新人俳優賞を受賞。とんとん拍子でトップスターへの階段を駆け上がった。 本作の翌年には同じくラッセル監督の「アメリカン・ハッスル」でオスカー助演賞にノミネートされた。 アクションシリーズ「ハンガー・ゲーム」にも出演。2014年には約64億円相当のギャラを得たとして、米フォーブズ誌から「世界で最も稼いだ女優」に選ばれた。 受賞スピーチ→ 作品一覧→ |
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2012 | メリル・ストリープ
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」 米国映画を代表する大女優。助演女優賞を含めて3度目のオスカー受賞となった。 ノミネートは主演・助演合わせて実に17度目だった。1980年に「クレイマー・クレイマー」で助演賞、1983年に「ソフィーの選択」で主演賞を獲って以来、何度も涙をのんできた。 受賞時62歳。本作では、西欧で初めての女性首相となり、「鉄の女」と呼ばれた英国首相マーガレット・サッチャーを演じた。激しく生きた現役時代を、認知症とたたかう現在の彼女が振り返る物語。 首相時代の1979~1990年を含む48歳から80代までを演じた。単なる形態模写を超えて、信念を決して曲げない政治家の凄みを見せた。 猛然と議論する強固な姿から老人の弱々しい足取りまで、サッチャー像を見事に造形。老いた姿は想像を膨らませて演じたが、現役時代については政敵や彼女の側近たちなどからリサーチを重ねたという。 スピーチでは「名前が呼ばれた瞬間、全米の半分くらいから『Oh!No!』と聞こえた気がした。でも、いいんです」と笑わせた。 1949年生まれ、米ニュージャージー州出身。 バッサー大学、エール大学を出て舞台に立つ。 1977年に「ジュリア」で映画デビュー。 徹底した役づくりでリアリティーを追求する女優として知られる。 全身全霊で人物像を構築する究極のプロ。 演じる幅の広さも断トツ。アクセントや見た目を自在に操る。 受賞スピーチ→ 作品一覧→ |
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2011 | ナタリー・ポートマン
「ブラック・スワン」 バレリーナの役柄。所属するニューヨークのバレエ団で主役(プリマ)に抜擢され、自由奔放で邪悪な「黒鳥(ブラック・スワン)」の役作りに没頭するあまり、狂気を帯びていく姿を表現した。 観客を闇の世界に引きずり込む名演。10カ月に及ぶ厳しいトレーニングで一流バレリーナらしい肉体を作り上げた。 1981年、イスラエル生まれ。11歳のとき、「レオン」で2000人の候補者の中から選ばれて映画デビュー。 その後「スター・ウォーズ」の新シリーズで知名度を上げ、難しいといわれる子役から娘役への脱皮に成功した。 受賞スピーチでは「レオン」のリュック・ベッソン監督に礼を述べた。 <受賞スピーチ▼> 作品一覧→ |
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2010 | サンドラ・ブロック
「しあわせの隠れ場所」 初のノミネートで初受賞となった。 過酷な少年時代を送りながらも、ある家族との出会いによりアメリカン・フットボールの才能を開花させ、プロ選手となったマイケル・オアー選手の実話。 正義感にあふれ、人情味が厚い養母役を演じた。肝っ玉母さんぶりが見事。 ラブコメの女王とも呼ばれ、「名前で観客が呼べる女優」に数えられる大スター。だが、オスカーとは縁がなかった。アクションやラブコメディーなど、選考対象になりづらい娯楽作品の出演が多かったからだ。 気取らない親しみやすさで、男女問わず幅広く愛されている。ニックネームは「ネクスト・ドア・ガール(隣のお姉さん)」。 1965年7月、米バージニア州生まれ。父は米国人ボイストレーナー、母はドイツ人オペラ歌手。イースト・カロライナ大中退。 1994年の映画「スピード」でトップスターに。「あなたが寝てる間に…」「デンジャラス・ビューティー」などが代表作。1996年に自身の製作会社を設立し、プロデューサーを兼ねた女優の先駆けとなった。 <受賞スピーチ▼> 作品一覧→ |
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| 1929 |
(1930年代↑ | 1920年代)
主演女優賞 | ||
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年 | 受賞 | ノミネート |
1929 | ジャネット・ゲイナー (七天国)、(街の天使)、(サンライズ) |
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