作品賞の有力度ランキング~予想と解説

作品賞の受賞有力度ランキングです。予想と解説。


順位 作品
1位 「アノーラ」
アノーラ

作家性+面白み

ニューヨークのストリッパーが、ロシア財閥一族の放蕩(ほうとう)息子と恋に堕ちる。それを聞いた息子側ファミリーが結婚阻止へと動き、ドタバタ劇が巻き起こる。「フロリダ・プロジェクト」(2017年)など庶民社会コメディを得意とするショーン・ベイカー監督(53歳)の真骨頂。作家性に満ちているが、テンポが良く、気軽に吸収しやすい。会話劇としての魅力もたっぷり。何よりエネルギッシュ。

カンヌからレースの先頭

仏カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得。米国映画として2011年の「ツリー・オブ・ライフ」以来13年ぶりの快挙だった。続くトロント国際映画祭で次点。その後も勝ち星を積み上げた。

労働者階級の悲哀

「格差婚」というありがちな設定だが、新鮮で生々しい鑑賞感が味わえる。風変わりなシンデレラ・ストーリー的ノリがある一方で、労働者階級の悲哀が心にしみる。実直で感情表現豊かなヒロインを演じたマイキー・マディソンが最大級の賛辞を集めた。

驚異のメタクリティック「91」

語り口や絵づくりが独創的でセンスが良いことから批評家が絶賛。米メタクリティックが集計したレビュー平均点は「91」と、他の候補作を圧倒した。

共感できない人も

問題は一般生活者への浸透度。コミカル調の演出によって好感度を高めているとはいえ、娼婦や露経済マフィアといった登場人物たちに本質的に共感できない人も少なくないだろう。社会テーマ性もやや弱め。露骨な性的描写が過剰気味で、とくに前半は「ソフトポルノ」と位置づける人も。

やや軽い?

2022年の前哨戦で独走した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は「暗すぎる」などの反応から終盤に失速したが、アノーラは「軽すぎる(重みがない)」として勢いが弱まる可能性もある。それでも、ストーリー全体に「まとまり」があり、エンディングの納得感も高い本作は、俳優&脚本家ストライキの影響でやや貧弱になった本年度ラインナップの中で稀有な存在。贅沢は言ってられない。

ベイカー監督は初ノミネート

ベイカー監督はこれが長編8作目。過去作と同様、自身でオリジナル脚本と編集を手掛けた。オスカーは今回が初ノミネート。


【ノミネート部門(6部門)】
ノミネート部門 作品賞
監督賞
主演女優賞
 マイキー・マディソン
助演男優賞
 ユーラ・ボリソフ
脚本賞
編集賞


 監督:ショーン・ベイカー
 主演:マイキー・マディソン
 脚本:ショーン・ベイカー

 公開日:2025年2月28日(日本)
 製作国:アメリカ
 配給:ネオン
 長さ:2時間18分

【前哨戦での受賞】
・カンヌ国際映画祭 パルムドール(最高賞)
・ロサンゼルス批評家賞
・ボストン批評家賞
・アトランタ批評家賞
・ダラス批評家賞
・ミシガン批評家賞
・アイオワ批評家賞
・ベイエリア批評家賞
・フィラデルフィア批評家賞
・米南東部批評家賞
・ノースダコタ批評家賞
・オースティン批評家賞
・ヒューストン批評家賞
・オンライン批評家賞

【評点】
ロッテン・トマト 94%(観客90%)
最新→
IMDB 8.0
最新→
メタクリティック 91%
最新→

【興行収入】
北米:1500万ドル
世界:3500万ドル (
【製作費】
600万ドル

動画集を開く▼ <予告編▼>

<監督インタビュー▼>

<マイキー・マディソンのジミー・キンメル番組出演▼>

2位 「ブルータリスト」
ブルータリスト

純シネマ的な風味

ユダヤ系ハンガリー人の建築家が、ナチスの迫害を生き延びた後、米国に移住。「アメリカン・ドリーム」を追いかけるも、新たな苦悩が待ち受ける。映像表現の質の高さや重厚で壮大な風味が称賛された。主演エイドリアン・ブロディも大喝采を浴びた。3時間35分の超長尺ながら、没入感を保ちやすいという声が多数派。「移民」というテーマ設定も、オスカー的にはプラスのポイント。

新鋭監督の野心作

新鋭ブラディ・コーベット監督(公開時36歳)の長編3作目で、7年という歳月を費やした野心的な一作。 ベネチア国際映画祭で絶賛され、監督賞(銀獅子賞)を受賞した。 ベネチアで初公開から1週間後、A24が米国内での配給権を獲得。

芸術性でアノーラに勝る?

批評家による評価は「アノーラ」とほぼ互角で本年度トップレベル。 娯楽性はアノーラより劣るが、芸術性では勝るとの評価が多い。 純シネマ的な味わいがたっぷり。

長時間の鑑賞の最後に待つものは

一方で、「退屈」「冗長」「もったいぶり過ぎ」との批判がある。作り手の野心の大きさや映像技術面での到達度に、肝心の物語力がついっていっていない、というのが否定派の主たる論調だ。せっかくの長時間の鑑賞体験が、終盤の盛り上がりとして結実しにくく、ガッカリ感や疲労感を抱く人も。肯定派の多くも、大衆向きではないことは認めている。劇場公開の規模が広がるにつれて一般支持率が下落した。

【ノミネート部門(10部門)】
ノミネート部門 作品賞
監督賞
主演男優賞
 エイドリアン・ブロディ
助演男優賞
 ガイ・ピアース
助演女優賞
 フェリシティ・ジョーンズ
脚本賞
作曲賞
撮影賞
編集賞
美術賞
 監督:ブラディ・コーベット
 出演:エイドリアン・ブロディほか
 脚本:ブラディ・コーベット、モナ・ファストボールド

 公開日:2025年2月21日(日本)
 製作国:ハンガリー、英国、米国
 配給:A24(米国内)
 長さ:3時間35分

【前哨戦での受賞】
・ゴールデングローブ賞(ドラマ作品賞)
・ニューヨーク批評家賞
・シカゴ批評家賞
・ネバダ批評家賞
・フェニックス批評家賞
・ベネチア国際映画祭 監督賞(銀獅子賞)
・ミネソタ批評家賞
・ハワイ批評家賞
・ポートランド批評家賞

【評点】
ロッテン・トマト 92%(観客83%)
最新→
IMDB 8.1
最新→
メタクリティック 91%
最新→

【製作費】
9600万ドル

動画集を開く▼ <予告編▼>

<サントラ(再生リスト)▼>

<監督の男泣き(ベネチア映画祭)▼>

3位 「ウィキッド ふたりの魔女」
ウィキッド ふたりの魔女

「オズの魔法使い」の前日談

アメリカの国民的童話「オズの魔法使い」の前日談。「良い魔女」と「悪い魔女」としてお馴染みの2人が少女時代に出会い、葛藤を乗り越えて友情を育む過程を描く。ニューヨーク・ブロードウェーの定番ミュージカルに、映画ならではの壮大なスケール感と豪華さを持ち込み、興行面・批評面ともに大成功を収めた。

ミュージカルファンも納得

原作となるブロードウェー劇は2003年が初演。魅力的な歌に加え、精緻(せいち)な台本や見せ場たっぷりの演出が称賛され、長年にわたり熱烈な支持を集めてきた。それだけに映画化のハードルは高いと思われていたが、「クレイジー・リッチ!」「イン・ザ・ハイツ」のジョン・チュウ監督(45歳)が持ち前のセンスの良さでそつなく映像化。舞台劇ファンからも「期待以上」との高評価が相次いだ。米国では劇場で思わず歌い出してしまう観客が続出。本年度ナンバー1のお祭りイベント的映画となった。

キャスティング大成功

キャスティングが大当たり。グリーン魔女役シンシア・エリーボの演技と歌唱は圧巻。観客を高揚感や感動へと導く。 相手役に抜擢された歌手アリアナ・グランデもトゲのあるコミカル演技でピタリとハマった。 豪華な映像・美術・衣装などのテクニカルな面も称賛された。

王道メジャー作品として追い上げ

オスカー前哨戦では、米映画評議会議賞(NBR)などで作品賞を獲得し、有力候補の一角に食い込んだ。 「オスカーをマイナー作品で埋め尽くしてはならない」との声を受け、王道メジャー作品として追い上げを図る。

漫画的

2部作のパート1という点で不利。 クライマックスに大いに盛り上がるため消化不良感は少ないが、やはり「パート2を見ないと正当な評価ができない」との声もある。 また、「冗長」との批判も目立つ。確かに前半部分の「ミーン・ガールズ」的な学園内のイジメ劇などはやたらくどい。 そもそも主人公の肌の色(緑)に対する周囲のリアクションがあまりに大げさかつ執拗。登場キャラの態度が突如180度変わるなど、悪い意味で漫画的だ。

【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
主演女優賞
 シンシア・エリーボ
助演女優賞
 アリアナ・グランデ
衣装デザイン賞
美術賞
メイク&ヘア賞
視覚効果賞
音響賞
作曲賞
編集賞


 監督:ジョン・M・チュウ
 主演:シンシア・エリーボ
 助演:アリアナ・グランデ、ミシェル・ヨー、ジョナサン・ベイリー、ジェフ・ゴールドブラムほか

 公開日:2025年春(日本)
 配給:ユニバーサル
 長さ:2時間40分

【前哨戦での受賞】
・米映画評議会議賞(NBR)
・ワシントン批評家賞

【評点】
ロッテン・トマト 88%(観客95%)
最新→
IMDB 8.1
最新→
メタクリティック 73%
最新→

【製作費】
1億4500万ドル

動画集を開く▼ <予告編▼>

<アリアナ・グランデ「ポピュラー」▼>
※善魔女(グランデ)が、人気者になるコツを悪魔女に教える歌

<アリアナ・グランデ&シンシア・エリーボ「What Is This Feeling」フル▼>

<サントラ(再生リスト)▼>

<特別映像▼>

<ウィキッドとは(解説)▼>

<総まとめ(舞台版について)▼>

<オズの魔法使いとは▼>

<オズの魔法使いのあらすじ▼>

<撮影風景▼>

<オリジナル舞台版のサントラ▼>

<劇団四季の公演プロモ▼>

4位 「名もなき者」
名もなき者

ボブ・ディランの伝記

歌手ボブ・ディランの伝記的ドラマ。カジュアルで正攻法的なエンタメ作品として幅広い層から支持を集める。

ディランの活動初期の1961年から1965年までを描く。故郷ミネソタを後にし、フォークギター1本を手にヒッチハイクでニューヨークへ行くところからスタート。フォーク界の巨星となった後、1965年のアルバムで電子楽器(エレキギターなど)を採用したことをめぐる大論争が、物語の一つの焦点となる。題名「A Complete Unknown(全くの無名人)」は、ディランの代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」のサビの一節。

サーチライト

監督は「ウォーク・ザ・ライン」「フォードvsフェラーリ」などで手堅いスキルを見せてきたジェームズ・マンゴールド。配給は、巧みなオスカー・キャンペーンで知られる「サーチライト」。

前哨戦で善戦

批評家の評価がそれほど高くない(ロッテン・トマト支持率79%)にもかかわらず、前哨戦で予想以上の善戦。英国アカデミー作品賞ノミネート5枠、SAG(俳優組合賞)アンサンブル・キャスト賞5枠、DGA(米監督組合賞)5枠にそれぞれ入った。技術部門の賞レースでも大健闘。

観客が「A」評価

興行成績はたいへん良好で、北米80億円を突破。観客の反応も良く、劇場のリアルな評価を集計するシネマスコアで「ウィキッド」と同じ「A」が付いた。

【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
監督賞
主演男優賞
 ティモシー・シャラメ
助演男優賞
 エドワード・ノートン
助演女優賞
 モニカ・バルバロ
脚色賞
衣装デザイン賞
音響賞


 監督:ジェームズ・マンゴールド(「ウォーク・ザ・ライン」「グレイテスト・ショーマン」など)
 主演:ティモシー・シャラメ
 助演:エドワード・ノートン、エル・ファニングほか

 公開日:2025年2月28日(日本)
 製作国:アメリカ
 配給:サーチライト
 長さ:2時間1分

【評点】
ロッテン・トマト 79%(観客96%)
最新→
メタクリティック 70%
最新→


動画集を開く▼ <予告編▼>

<ライク・ア・ローリング・ストーンbyシャロメ▼>

5位 「エミリア・ペレス」
エミリア・ペレス

独創的な異色ミュージカル

異色ミュージカル。メキシコ麻薬組織の大物ボスが、捜査を逃れるために性転換手術を受ける、という設定。奇抜な物語を、キャスト陣の実直な演技と、個性豊かな歌の数々や誌的なビジュアルで魅せる。独創的で大胆な一作。

外国語作品として史上最多ノミネート

フランス製作(言語はスペイン語)。外国語の作品としては史上最多となる13個(12部門)ノミネートを獲得。前年の勝者「オッペンハイマー」と同じノミネート数であり、本年度のライバル「ブルータリスト」「ウィキッド」(いずれも10個)を突き放した。

極端な賛否に二分

世界的に賛否が大きく分かれているのが特徴。欧州の批評家は強く支持。米国以外の評論家や記者が選ぶゴールデングローブ賞で作品賞(コメディ・ミュージカル部門)を受賞し、最有力候補と見られていた「アノーラ」「ウィキッド」を破った。

クリエイターや表現者に響く

それ以上に好意的な反応したのが、クリエイター層や表現者(俳優など)たち。斬新でラディカルな表現方法や美意識を貫く徹底ぶりや、感情・感性を揺さぶるシーンの連続に、世界の右脳が反応。それを裏付けるように、映画人が選ぶ英国アカデミー賞(BAFTA)、SAGアワードでも予想を上回る大量ノミネートを得た。

メキシコで反発

一方、物語の舞台となったメキシコでは「マフィアに殺された人たちの現実を軽視している」「欧州人の上から目線」などと強い反発を受けた。米国の観客も支持派と嫌悪派の真っ二つに割れ、トランスジェンダーの描き方についても賛否の論争が起きた。

観客支持率が急落

賞レースで脚光を浴びるにつれて、Netflixで鑑賞した米国民らが厳しレビューを投稿。ロッテントマトの観客支持率が30%以下まで低下した。さらに、主演カルラ・ソフィア・ガスコンの過去の反イスラム的なネット投稿が明るみに出て、印象が悪くなった。オスカー作品賞の投票はランキング形式となるため、好き嫌いの偏りが大きい本作は不利。

サルダーニャは称賛一色

弁護士役のゾーイ・サルダーニャ(助演)演技は、ほぼ称賛一色。麻薬組織ボス役のガスコン(主演)は公表済みトランスジェンダーとして初のオスカー俳優部門ノミネート。第二の助演であるセレーナ・ゴメスも前哨戦で善戦し、SAG(米俳優組合賞)ノミネートを果たした。

Netflixは「最多候補」でも作品賞逃す傾向

監督はフラン人のジャック・オーディアール。オスカー国際映画賞フランス代表。北米の配給権はNetflixが取得した。近年、「ROMA/ローマ」「アイリッシュマン」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「Mank/マンク」などNetflix配給作品が最多ノミネートを獲得する例は多いが、いずれも、作品賞は逃している。


【ノミネート部門(13個)】
ノミネート部門 作品賞
監督賞
主演女優賞
 カルラ・ソフィア・ガスコン
助演女優賞
 ゾーイ・サルダーニャ
脚色賞
国際映画賞
歌曲賞
 「エル・マル」
歌曲賞
 「ミ・カミーノ」
作曲賞
撮影賞
編集賞
メイク&ヘア賞
音響賞


 監督:ジャック・オーディアール
 主演:カルラ・ソフィア・ガスコン
 助演:ゾーイ・サルダーニャ、セレーナ・ゴメスほか
 脚本:ジャック・オーディアール
 製作国:フランス
 言語:スペイン語
 配給:Netflix(北米)
 長さ:2時間10分

【前哨戦での受賞】
・ゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル作品賞)

【評点】
ロッテン・トマト 75%(観客42%)
最新→
IMDB 6.8
最新→
メタクリティック 71%
最新→


動画集を開く▼ <予告編▼>

<挿入歌「エル・マル」byゾーイ・サルダーニャ&カルラ・ソフィア・ガスコン▼>

<挿入歌「ミ・カミーノ」byセレーナ・ゴメス▼>

6位 「教皇選挙」
教皇選挙

大人向け娯楽ミステリー

スリリングな展開が楽しめる知的ミステリー。大人向けの娯楽性と、芸術性を兼ね備えた。アカデミーのベテラン会員の本流に響きやすい一作と見られている。

政治工作の行方

カトリックの教皇の死去に伴う後任選びの選挙(コンクラーベ)の舞台裏を描く。教皇に次ぐナンバー2だった主人公(レイフ・ファインズ)が選挙を取り仕切るなか、保守派、中道派、リベラル派が入り乱れての政治工作が繰り広げられる。宗教家たちの本音と建前のギャップや、物静かで穏健な主人公が緊迫状態に置かれたときの行動などが見どころ。

4冠「西部戦線異状なし」の次作

監督は、2023年オスカーで4部門(国際映画賞、撮影賞、美術賞、作曲賞)の受賞に輝いた「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー(ドイツ人)。英・米合作。

下馬評が高いが

一般観客の間では、終盤の展開をめぐり「オチがあまりに突拍子もない」「Woke的カトリック攻撃」という批判も一部で出たが、おおむね高評価が優勢となった。とはいえ、分かりやすい感動をもたらすようなタイプの作品ではなく、作品賞レースを勝ち抜くにはややパンチ力不足か。下馬評が高いわりには前哨戦での勝ち星は少ない。

価値ある興行的成功

本年度の作品賞トップ候補は、ブロックバスター系(ウィキッド、デューン2)と小規模作(アノーラ、ブルータリスト)に二極化しているが、本作は制作費30億円で、「名もなき者」と共に中間派に位置づけられる。興行収入も年末時点で90億円(うち北米50億円)を稼ぎ、まずまずのヒットになった。上質な大人向け作品が劇場公開で成功を収めるのは最近では珍しい。原作はベストセラー小説(2016年刊)。


【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
主演男優賞
 レイフ・ファインズ
助演女優賞
 イザベラ・ロッセリーニ
脚色賞
作曲賞
編集賞
美術賞
衣装デザイン賞


 監督:エドワード・ベルガー(「西部戦線異状なし」など)
 主演:レイフ・ファインズ
 助演:スタンリー・トゥッチ、イザベラ・ロッセリーニほか
 脚本:ピーター・ストローハン

 公開日:2025年3月20日(日本)
 製作国:英米
 配給:フォーカス
 長さ:2時間

【評点】
ロッテン・トマト 86%(観客90%)
最新→
IMDB 7.5
最新→
メタクリティック 79%
最新→

【製作費】
2000万ドル

動画集を開く▼ <予告編▼>

<劇伴(再生リスト)▼>

7位 「デューン 砂の惑星 2」
デューン 砂の惑星 2

物語性

前作「パート1」で2022年オスカーで最多6部門を受賞したSF大作の続編。技術面が評価された「1」よりも娯楽性と物語性が格段に高まり、より幅広い層に響いた。日本を除く世界中で大ヒット。批評家レビューもSFとして異例の高さ。

現代版「帝国の逆襲」

お膳立てに時間をとられ、ストーリーが大きく進展しなかった「パート1」から一転。テンポ良く話が進み、アクションの見せ場も急増した。「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督は、続編としての出来の良さに対する賛辞を込めて「現代における『スター・ウォーズ帝国の逆襲(初期3部作の2作目)』」と形容した。内容の複雑さや世界観の壮大さから、映像化の試みが何度も頓挫・失敗してきた伝説のSF小説を、ここまで巧みにまとめ挙げたビルヌーブ監督の手腕に称賛が集まった。

映像世界

本年度のオスカー有力作の中で荘厳さは抜群。鮮烈で緻密な映像美は圧巻で、没入感も桁外れ。パート1では全体の約40%がIMAXカメラで撮影されたが、本作では全編で使用。IMAX劇場体験の到達点として称賛された。主役ティモシー・シャラメと、サイコ・キラーぶりが見事なオースティン・バトラーの決闘シーンも見事。

SFは不利

ただし、作品賞争いに関しては、続編シリーズの途中であることと、そもそもSFだという点で不利。

【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
撮影賞
視覚効果賞
音響賞
美術賞


 監督:ドゥニ・ビルヌーブ
 主演:ティモシー・シャラメ
 助演:オースティン・バトラー、ハビエル・バルデムほか

 公開日:2024年3月15日(日本)
 配給:ワーナー
 長さ:2時間46分

【前哨戦での受賞】
・ラスベガス批評家賞
・セントルイス批評家賞

【評点】
ロッテン・トマト 92%(観客95%)
最新→
IMDB 8.5
最新→
メタクリティック 79%
最新→

【興行収入】
北米:2億8214万ドル
世界:7億1184万ドル
日本:4170万ドル(約6億円)

動画集を開く▼ <予告編▼>

<劇伴(ハンス・ジマー)▼>

<悪役フェイドについて▼>

8位 「サブスタンス」
サブスタンス

ジャンル映画ファン熱狂

グロテスクで上質なホラー。「見た目至上主義(ルッキズム)」の成れの果てを描くブラックコメディでもある。全米のジャンル映画ファンが熱狂し、年間ベストに挙げる人が相次いだ。

攻撃的な意欲作

人気に陰りが見えてきた中年女性タレントが、危ない「若返り薬」に手を出し、狂気へ発展する。フランスの女性監督コラリー・ファルジャの2作目。デミ・ムーアらハリウッド・スターを起用しながらも、インディー作家として新境地に挑もうとする攻撃的な姿勢がみなぎる。

おぞましいけどハイセンス

カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したことが示すように、衝撃性だけに依存しないユニークな物語性が特徴。映像面も、非常におぞましい場面の連続ながら、美術、メイク、視覚効果などの点で優れた美的センスを感じさせると好評。

ゲリラ的に賞レースの最前線に

シアトルやカンザスシティなどのローカル批評家賞で作品賞を獲りながら、ゲリラ的に賞レースの最前線に浮上した。デミ・ムーアの怪演も称賛の嵐。

【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
監督賞
主演女優賞
 デミ・ムーア
脚本賞
メイク&ヘア賞


 監督・脚本:コラリー・ファルジャ(仏)
 主演:デミ・ムーア
 助演:マーガレット・クアリーほか

 公開日:2025年5月(日本)
 製作国:仏、英、米
 配給:英Mubi(ムービ)
 長さ:2時間21分

【前哨戦での受賞】
・カンヌ国際映画祭 脚本賞
・シアトル批評家賞
・カンザスシティ批評家賞

【評点】
ロッテン・トマト 89%(観客75%)
最新→
IMDB 7.4
最新→
メタクリティック 78%
最新→


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<予告編▼>

<サントラ▼>

9位 「アイム・スティル・ヒア」
アイム・スティル・ヒア

ブラジル映画

ブラジル映画。1964年から1985年にかけてブラジルを支配した軍事独裁政権下での一家族の体験を描いた。「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督。


【ノミネート部門(3部門)】
ノミネート部門 作品賞
主演女優賞
 フェルナンダ・トーレス
国際映画賞


 監督:ウォルター・サレス(「モーターサイクル・ダイアリーズ」など)
 主演:フェルナンダ・トーレス

 公開日:2025年(日本)
 製作国:ブラジル、フランス合作
 配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
 長さ:2時間15分

【前哨戦での受賞】
・ベネチア国際映画祭脚本賞

【評点】
ロッテン・トマト 96%(観客99%)
最新→
IMDB 8.9
最新→
メタクリティック 85%
最新→


動画集を開く▼ <予告編▼>

10位 「ニッケル・ボーイズ」
ニッケル・ボーイズ

少年院に送られた2人の男子の話。 1960年代に虐待事件を起こしたフロリダ州の実在の施設がモデル。

【ノミネート部門】
ノミネート部門 作品賞
脚色賞


 監督:ラメル・ロス
 主演:イーサン・エリセ
 助演:アーンジャニュー・エリス・テイラーほか

 公開日:2024年12月13日(米国)
 製作国:アメリカ
 配給:アマゾンMGM
 長さ:2時間

【前哨戦での受賞】
・ニューヨーク映画批評家賞 監督賞

【評点】
ロッテン・トマト 87%(観客68%)
最新→
IMDB 7.6
最新→
メタクリティック 89%
最新→


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<監督インタビュー▼>


ノミネート一覧

作品賞監督賞主演男優賞主演女優賞助演男優賞助演女優賞脚本賞脚色賞
【ジャンル別3部門】 アニメ賞国際映画賞ドキュ賞
【技術系9部門】 視覚効果賞歌曲賞作曲賞撮影賞編集賞音響賞衣装デザイン賞美術賞メイク&ヘア賞
【短編3部門】 短編アニメ賞短編ドキュメンタリー賞短編実写賞

部門 ノミネート
作品賞
  • 「アノーラ」
    アノーラ



  • 「ブルータリスト」
    ブルータリスト



  • 「教皇選挙」
    教皇選挙



  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女



  • 「デューン 砂の惑星 2」
    デューン 砂の惑星 2



  • 「名もなき者」
    名もなき者



  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス



  • 「サブスタンス」
    サブスタンス



  • 「ニッケル・ボーイズ」
    ニッケル・ボーイズ



  • 「アイム・スティル・ヒア」
    アイム・スティル・ヒア



歴代の作品賞→

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監督賞
  • ブラディ・コーベット
    「ブルータリスト」
    ブラディ・コーベット
    プロデューサーでなく「監督の映画」として作家性を前面に出した本作。15億円という限られた予算で壮大・重厚なシネマ体験を実現したとして称賛を浴びた。
    公開時36歳の新鋭。米南部アリゾナ州の母子家庭で育ち、12歳から子役俳優としてテレビ出演。「サーティーン」(2003年)で俳優として銀幕デビューした。2015年の独立系ミステリー映画「シークレット・オブ・モンスター」で監督デビュー。低予算ながら、評論家から高い評価を得た。2作目の「ポップスター」では、ナタリー・ポートマンを主演に起用。再び玄人筋に称賛された。


  • ショーン・ベイカー
    「アノーラ」
    ショーン・ベイカー
    現代社会の周縁の人たちをリアルに描いてきた米国インディー映画界の俊英が、熟成度やポップ性などの面で異次元レベルの傑作を生み出した。主演マイキー・マディソンはじめ知名度が低い俳優たちの才能・魅力を最大限に引き出し、ドタバタ劇が目の前で現実に起こっているかのような没入ドラマを実現。
    オスカー・ノミネートは初めて。これまでのキャリアで最大の成功作だった「フロリダ・プロジェクト」は、ニューヨーク批評家賞やロンドン批評家賞の監督賞に輝いたが、オスカーではウィレム・デフォーの助演男優賞ノミネートにとどまり、自身は候補入りしなかった。
    1971年ニュージャージー州生まれ。


  • ジャック・オーディアール
    「エミリア・ペレス」
    ジャック・オーディアール
    フランスを代表する名監督。72歳。世界的な映画賞に30年にわたってコンスタントに絡んできた。父親は脚本家で、自身も監督になる前の20年間はひたすら脚本家に専念してきた。
    今作は、キャリアの中でもひときわ「冒険的」と評された。


  • コラリー・ファルジャ
    「サブスタンス」
    コラリー・ファルジャ
    アンチエイジングの狂気の世界を優れた美的センスで描き、強烈なインパクトを与えた。その勇敢さに称賛が集まった。デミ・ムーアの一世一代の熱演を引き出した。
    フランス人。本作が長編2作目。質にこだわる寡作の作家。前作「リベンジ」(2017年)はフランス製の復讐スリラー。
    1976年パリ生まれ。17歳ごろには映画監督になることを決めていたという。2003年に初めて短編を制作。


  • ジェームズ・マンゴールド
    「名もなき者」
    ジェームズ・マンゴールド
    「ウォーク・ザ・ライン」「フォードvsフェラーリ」「ローガン」「17歳のカルテ」など、長年にわたり質の高い娯楽映画を撮り続けてきた。この間、アンジェリーナ・ジョリーにオスカー助演女優賞を獲らせ、リース・ウィザースプーンにオスカー主演女優賞をもたらした。だが、本人はメジャーな受賞には恵まれてこなかった。今回は「デューン2」のドゥニ・ビルヌーブ監督らの強豪をさしおいて、初の監督賞ノミネート。1963年ニューヨーク生まれ。



歴代の監督賞→

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主演男優賞
  • エイドリアン・ブロディ
    「ブルータリスト」
    エイドリアン・ブロディ
    ※2003年にオスカー主演男優賞を史上最年少(29歳)で獲って以降、映画賞から遠ざかっていた男が、51歳で再び運命的なハマリ役に出会った。ナチスの虐殺から逃れてきたユダヤ系移民の苦悩と挑戦を、自身の家族のルーツを重ねながら表現。華奢な体や静かな語り口から伝わる芯の強さが、観客の胸を打った。本作の独特な映像世界と一体化し、物語の説得力を高めた。
    1973年ニューヨーク生まれ。


  • コールマン・ドミンゴ
    「シンシン」
    コールマン・ドミンゴ
    ※刑務所内で劇団をつくる囚人役。 キャリアベスト級の迫真の演技により、実話をベースにしたドキュメンタリー的な物語に特別な高揚感をもたらした。 本物の元囚人が出演者の85%を占めるノンプロ・キャスト陣を引っ張り、熱度を高めた。前哨戦ではエイドリアン・ブロディに次ぐ勝率。
    1969年11月フィラデルフィア生まれ。前年オスカーで「ラスティン」により主演男優賞ノミネート。


  • ティモシー・シャラメ
    「名もなき者」
    ティモシー・シャラメ
    ※全ての歌唱シーンを、自身の声で歌い上げた。ディラン特有の鼻声を再現。ルックスやハーモニカの吹き方などのしぐさも身に着け、往年のディラン信者をうならせた。プロデューサーの1人に名をつらね、ディランの演奏スタイルを5年かけてマスターした成果が出た。
    2018年オスカーで「君の名前で僕を呼んで」により初ノミネート。それ以降、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」「デューン 砂の惑星」など超大作でも活躍。ハリウッドトップ級の売れっ子になっている。


  • レイフ・ファインズ
    「教皇選挙」
    レイフ・ファインズ
    ※教皇選挙を取り仕切るカトリック幹部を演じた。ふだん穏やかで物静かだが、時折見せる大胆な行動や芯の強さがドラマを盛り立てる。抑制された演技でサスペンスに一級の緊張感をもたらし、にじみ出る誠実性で親近感を覚えさせる。通路を黙って歩く後ろ姿も最高。
    1962年12月英国生まれ。1993年「シンドラーのリスト」で助演ノミネート、1996年「イングリッシュ・ペイシェント」で主演ノミネート。


  • セバスチャン・スタン
    「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」
    セバスチャン・スタン
    ※ドナルド・トランプ大統領の若きビジネスマン時代を演じた。多くの米コメディアンらが行ってきたトランプの物まねとは明らかに一線を画す本物志向の演技。しぐさや表情などはそっくりだが、あくまで自身の役者としての存在感を残し、滑稽なパロディではないドラマ性を確立した。
    トランプの支持者からもアンチからも批判されやすい難しい役柄を引き受け、最終的にある両者をある程度納得させた技量はすごい。



歴代の主演男優賞→

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主演女優賞
  • マイキー・マディソン
    「アノーラ」
    マイキー・マディソン
    ※大富豪の息子と恋に落ちるストリッパー役。 強気で物おじしない大胆さと、ピュアさや脆弱さが混在した等身大キャラを、現実味たっぷりに演じた。 喜怒哀楽を伝える目つき・しぐさから、派手に暴れまわるアクションまで、まさに「自然体」そのもの。 ダンスは未経験だったが、特訓を重ねてプロ級に。
    1999年ロサンゼルス生まれのユダヤ系。両親は心理学者。14歳から演技の仕事を開始。クエンティン・タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)で犯罪カルトの一員役として登場。脇役で出た「スクリーム」(2022年)がショーン・ベイカー監督の目に留まる。当時ベイカー監督は、本作の大筋を固めていたが、主役の女優が見つからずに構想が止まっていた。マディソンを発掘してから、彼女を念頭に脚本を書き進めたという。


  • デミ・ムーア
    「サブスタンス」
    デミ・ムーア
    ※若さへの執着から危ない美容術に手を出し、狂気の世界へと堕ちていく芸能人を怪演。自己嫌悪、嫉妬、執念といった感情の深化や、そこから生まれる破壊的行為をスリリングに表現した。61歳にして自らの心身をすべてさらけ出すような迫真ぶりで、「反加齢主義の歪み」という作品テーマに重みをもたらした。
    「ゴースト」(1990年)、「ア・フュー・グッドメン」(1995年)といったオスカー作品賞候補作に出た1990年代のトップスター。これまで映画賞とは無縁で、近年は役にも恵まれていなかった。「キャリアベスト級」と称賛された本作の演技で2025賞レースの目玉に。
    1962年生まれ。飲酒運転や放火の常習犯だった母親と、職を転々とする養父に育てられた苦労人。高校を中退して20世紀フォックスの受付係として働き始め、俳優学校にも通学。22歳で青春映画「セント・エルモス・ファイアー」(1985年)に抜擢され、ブレイクした。1995年には世界で最も稼ぐ女優になった。
    ブルース・ウィリスと結婚・離婚後、16歳年下のアシュトン・クッチャーと再婚し、離婚。


  • カルラ・ソフィア・ガスコーン
    「エミリア・ペレス」
    カルラ・ソフィア・ガスコン
    スペイン出身、メキシコ在住のトランスジェンダー。脇役専門の地味な役者から、一気に世界的な俳優になった。
    性転換手術を希望する麻薬マフィアのボスを演じた。凄みたっぷりのマッチョな男から、母性あふれる女性への転換を見事にスクリーン上に表現した。
    1972年生まれ。テレビドラマに出演した後、2009年にメキシコに転居。2018年に女性への転換手術を終え、名前も変えた。仏教徒。
    ノミネート後、過去の反イスラム発言(ツイッター投稿)が明るみに出て批判を浴びた。


  • シンシア・エリーボ
    「ウィキッド ふたりの魔女」
    シンシア・エリーボ
    強い魔力と緑色の肌を持って生まれた少女を演じた。圧巻の演技と歌唱力。前半は繊細な感情表現で観客の心をつかみ、終盤に向けて躍動感へと導く。ちょっとしたロマンチックシーンでの切なさも絶妙。
    1987年英ロンドン生まれ。


  • フェルナンダ・トーレス
    「アイム・スティル・ヒア」
    フェルナンダ・トーレス
    ・1998年の「セントラル・ステーション」で主演女優賞にノミネートされた母親フェルナンダ・モンテネグロに続いて、ブラジル人として史上2人目の主演部門ノミネート。



歴代の主演女優賞→

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助演男優賞
  • キーラン・カルキン
    「リアル・ペイン~心の旅」
    キーラン・カルキン
    ※チャーミングで社交的な一方で、自己中な行動で周囲を振り回す不安定な中年男を演じた。言動にフィルターがかからない傍若無人キャラは、強烈だが自然。テレビドラマ「メディア王(サクセッション)」で変態的な三男を演じたときの奔放さに似ているが、よりメンタル的な脆弱性が繊細に表現されている。黙って座っている冒頭シーンだけで、やばさがにじみ出る。その突出した存在感は、終始物語の推進力となっており、事実上は「助演」でなく「主演」。
    「ホーム・アローン」の子役スター、マコーレー・カルキンの弟。1982年ニューヨーク生まれ。兄の映画に子役として登場した後、20歳で出演した「17歳の処方箋」でゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ部門)にノミネートされる。その後、映画から遠ざかり、主に芝居で活動していたが、2018年から始まったテレビドラマ「メディア王」で再メジャーブレイク。最終シーズンでエミー賞(2023年)主演男優賞を受賞した。
    本作の出演には当初難色を示したが、プロデューサーの一人である女優エマ・ストーンが説得にあたったという。


  • ジェレミー・ストロング
    「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」
    ジェレミー・ストロング
    ※20代後半だったトランプ氏(後の大統領)に対して、ビジネスの流儀を教える師匠となった弁護士ロイ・コーンを演じた。冷徹で攻撃的。後のトランプ主義を象徴するかのような野獣的なキャラ造形に成功。作品の面白味を何倍にも高めた。
    1978年生まれ。テレビドラマ「メディア王(サクセッション)」の長男役としてシーズン2でエミー賞主演男優賞を受賞。「マネー・ショート」「シカゴ7裁判」「ゼロ・ダーク・サーティ」「グローリー」といった多数のオスカー作品賞候補に出演した名わき役。


  • ガイ・ピアース
    「ブルータリスト」
    ガイ・ピアース
    建築家としての成功を夢見る主人公(エイドリアン・ブロディ)にお金を出す資本家を演じた。
    1967年イギリス生まれ。「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)の若手刑事役としてあまりにも有名。キャリアは長いが、これまで個人としてはメジャー映画賞とは無縁だった。


  • ユーラ・ボリソフ
    「アノーラ」
    ユーラ・ボリソフ
    ロシア富豪の息子の見張り番を演じた。経済マフィアの一味でありながら、真っ当な労働者階級としての良識やプライドをにじませ、静かながら強烈な印象を残す。


  • エドワード・ノートン
    「名もなき者」
    Edward-Norton
    反戦歌「花はどこへ行った」などで知られる米フォーク界の先駆的歌手ピート・シーガーを演じた。ディランの才能にいち早く気づく人物。



歴代の助演男優賞→

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助演女優賞
  • ゾーイ・サルダーニャ
    「エミリア・ペレス」
    ゾーイ・サルダーニャ
    ※主人公のマフィアに雇われる弁護士役。 交渉人としての有能な仕事師ぶりや、犯罪者を手伝うことに対する葛藤を、生々しく表現した。
    日々の勤労の疲労感・挫折感から始まり、経済的苦悩から解放された喜び、修羅場での緊迫感・恐怖感、メキシコの社会矛盾に対する怒りまで、一つ一つの場面ごとに湧き出る感情を、実直な演技で見せる。 絵空事へと上滑りしかねない奇抜なストーリーを、現実へとつなぎとめる役割を果たした。
    歌元ダンサーなだけあってダンスも極めてハイレベル。ラップを含めた歌いっぷりも見事。SF大作でしか彼女を知らなかった大半の人たちを驚かせた。
    1978年ニュージャージー生まれのヒスパニック(ドミニカ共和国系)。一般的には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの緑色の戦士(ガモーラ)役や「アバター」のヒロイン役として有名。


  • アリアナ・グランデ
    「ウィキッド ふたりの魔女」
    アリアナ・グランデ
    ※自己陶酔的な女子をコミカルに演じ、しぐさや立ち回りで観客を爆笑させた。ふだんのポップスとは大きく異なる歌唱法を特訓でマスター。大方の期待をはるかに上回る名演として喝采を浴びた。前哨戦でトップを走るゾーイ・サルダーニャを追撃。
    2011年の歌手デビュー以来、出したアルバム7枚がほぼすべて全米チャート1位という世界トップ級シンガー。ただ、歌手になる前にテレビドラマに出ており、実は俳優歴のほうが長い。
    1993年フロリダ生まれのイタリア系。


  • フェリシティ・ジョーンズ
    「ブルータリスト」
    フェリシティ・ジョーンズ


  • イザベラ・ロッセリーニ
    「教皇選挙」
    イザベラ・ロッセリーニ


  • モニカ・バルバロ
    「名もなき者」
    モニカ・バルバロ



歴代の助演女優賞→

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脚本賞
  • 「アノーラ」
    アノーラ
    脚本:ショーン・ベイカー


  • 「ブルータリスト」
    ブルータリスト
    脚本:ブラディ・コーベット&モナ・ファストボールド


  • 「リアル・ペイン~心の旅」
    リアル・ペイン~心の旅
    脚本:ジェシー・アイゼンバーグ
    現代人コメディ。「ソーシャル・ネットワーク」の主役として有名な俳優ジェシー・アイゼンバーグの2本目の監督作。

    子供のころ兄弟同然に親しかった米国の従兄弟2人(ユダヤ系)が、先祖の故郷ポーランドで一緒に旅をする物語。亡き祖母が殺されかけたナチスの収容所跡地などを旅行ツアーで巡りながら、自分たちのルーツと向き合う。アイゼンバーグが自身のポーランド旅行に触発されて書いたオリジナル戯曲が元になっている。
    ストーリーの軸となるのが、性格が対照的な従兄弟2人の関係。真面目で常識的なデビッド(アイゼンバーグ)と、奔放で自己中心的なベンジー(キーラン・カルキン)がすれ違いを見せながらも、「おばあちゃんの追悼」という一つの目的に向けて行動を共にする姿が印象的。メンタル的なトラブルを抱えるカルキンをどう扱うか、他のツアー参加者が見せる大人の対応も、現代的で面白い。
    評論家から全方位的な高評価を受け、ロッテン・トマトの批評家支持率は96%。そのわりに観客支持率は81%にとどまる。IMDbでも「7」「8」が中心で「9」「10」を与える人はあまり多くない。「教皇選挙」や前年の「アメリカン・フィクション」のレビュー得点構成を全体的に少し弱くしたような「マイルドな支持」を集める。

    動画集を開く▼ <予告編▼>

    <監督のトークショー出演▼>


  • 「サブスタンス」
    サブスタンス
    脚本:コラリー・ファルジャ


  • 「セプテンバー5」
    セプテンバー5
    脚本:ティム・フェールバウム
    1972年ミュンヘン五輪の選手村を襲った人質テロ事件を報道するテレビクルーの姿を追う。
    動画集を開く▼ <予告編▼>

    <予告編(コメント入り)▼>

    <助演リオニー・ビネッシュのインタビュー(ドイツ語)▼>



歴代の脚本賞→

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脚色賞
  • 「教皇選挙」
    教皇選挙
    脚本:ピーター・ストローハン


  • 「シンシン」
    シンシン
    脚本:グレッグ・クウィダー&クリント・ベントリー
    刑務所の囚人たちが施設内で劇団をつくり、芝居に挑戦する物語。凶悪犯が収容される「シンシン刑務所」の実在の劇団から着想を得た。
    監督兼脚本家グレッグ・クウィダー(39歳)と脚本家クリント・ベントリー(38歳)によって自主制作的にプロジェクトが進行した。2人は刑務所内の劇団の物語に惹きつけられ、リハーサルや発表会に同行。劇団の出身者らにも丹念に取材しながら脚本を書き上げたという。
    制作費も公開規模も小ぶりだが、骨太の感動作として絶賛された。本年度の主なノミネート作品の中で、ロッテン・トマト集計の支持率が批評家(97%)と観客(96%)ともにトップ。
    企画段階で、キャスト(出演者)とクルーの全員が同じ日給で働く仕組みで合意。初期コストが抑えられたことで、「ダム・マネー」などの実績がある制作会社「ブラック・ベア社」が全額出資を申し出た。2023年秋のトロント国際映画祭で特別上映されて好評を博すと、すかさずA24が配給権を買い取った。
    物語のモデルとなった実際の元囚人たちが加わったキャスト陣の演技も高評価。
    動画集を開く▼ <予告編▼>

    <挿入歌「ライク・ア・バード」▼>

    <SIFF2024のインタビュー▼>


  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス
    脚本:ジャック・オーディアール


  • 「ニッケル・ボーイズ」
    ニッケル・ボーイズ


  • 「名もなき者」
    名もなき者



歴代の脚色賞→

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アニメ賞
  • 「野生の島のロズ」
    野生の島のロズ

    最高レベル評価を得た感動作

    本年度最高レベルの高評価を得た感動作。美しいストーリー、愛らしいロボットなどのキャラクター、綺麗で優しい絵作りが称賛された。手描きの背景美術も目をみはる。ロボット・アクションも迫力たっぷり。音楽も好評。

    シリーズものでないのにヒット

    「シュレック」などのドリームワークス・アニメーションが、米作家ピーター・ブラウンの童話「野生のロボット」シリーズを映画化。嵐の夜に無人島に漂着したお手伝いロボットのロズが、野生動物たちと交流しながら、孤児の雁(がん)の親として成長していく。シリーズものや、定番キャラクターものではないが、商業的な成功を収めたことが、今日のハリウッド的に貴重。

    【ノミネート部門】
    ノミネート部門 アニメ賞
    音響賞
    作曲賞
     監督:クリス・サンダース
     脚本:クリス・サンダース
     公開日:2025年2月7日
     製作国:アメリカ
     配給:ユニバーサル
    【評点】
    ロッテン・トマト 97%
    最新→
    IMDB 8.2
    最新→
    メタクリティック 91%
    最新→
    動画集を開く▼ <予告編▼>

    <挿入歌「キス・ザ・スカイ」▼>

    <メイキング映像▼>

    <サントラ再生リスト▼>



  • 「Flow」
    Flow
    【国:ラトビア、フランス、ベルギー合作】

    会話なしの冒険劇

    大洪水の世界を漂流する一匹の黒猫の冒険。会話なしで描く。

    東欧ラトビアの世界的新鋭

    東欧ラトビアの若手アニメ作家ギンツ・ジルバロディス(30歳)の監督作品。一人だけで作った無声アニメ映画「Away」(2019年)が国際的に高い評価を得た後、チームを組み、製作に5年半を費やした長編2作目。製作費5億円。ラトビア、ベルギー、フランス合作。

    没入感・臨場感

    動物たちの挙動、質感や、水、光などの自然を美しくリアルに描いた映像に加えて、鳴き声などの繊細な音作りにより、最高級の没入感・臨場感を実現した。愛情と畏怖がたっぷり。オープンソースの無償2Dアニメソフト「Blender(ブレンダー)」だけで動画化したという。

    NY&LA「2大批評家賞」奪取

    本年度のアニメ賞レースは当初「野生の島のロズ」の独走を思われていたが、海外から「Flow」が参戦し、いきなりニューヨークとロサンゼルスの2大批評家賞(アニメ部門)を奪取。ゴールデングローブもFlowに軍配を挙げ、激戦区となった。

    【ノミネート部門】
    ノミネート部門 アニメ賞
    国際映画賞
     公開日:2025年3月14日
     製作国:ラトビア、ベルギー、フランス合作
     長さ:1時間25分
    【評点】
    ロッテン・トマト 97%
    最新→
    IMDB 7.9
    最新→
    メタクリティック 86%
    最新→
    動画集を開く▼ <予告編▼>

    <短編アニメ「アクア」▼>

    <ゴールデングローブ賞受賞スピーチ▼>


  • 「インサイド・ヘッド2」
    インサイド・ヘッド2


  • 「メモワール・オブ・ア・スネイル(Memoir of a Snail)」
    Memoir of a Snail
    【国:オーストラリア】
    ※クレイ・アニメ。2024年のアヌシー賞で最高賞を獲得。


  • 「ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!」
    ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!
    (Netflix)



歴代のアニメ賞→

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国際映画賞
  • 「エミリア・ペレス」
     国:フランス(スペイン語)
    エミリア・ペレス


  • 「アイム・スティル・ヒア」
     国:ブラジル
    アイム・スティル・ヒア


  • 「聖なるイチジクの種」
     国:ドイツ
    聖なるイチジクの種
    ※イランのモハマド・ラスロフ監督。イラン政府を批判したとして有罪判決を受けた国外脱出して世界に問うた。家庭内の「消えた銃」をめぐる物語。


  • 「Flow」
     国:ラトビア
    Flow
    ※洪水の中を漂う一匹の猫の冒険。
  • 「The Girl with the Needle」



歴代の国際映画賞→

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ドキュメンタリ
  • 「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」
    ノー・アザー・ランド 故郷は他にない
    国:ノルウェー、パレスチナ合作
    ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人居住地区をイスラエル軍が占拠し、民家や学校を破壊していく。地域で生まれ育ったパレスチナ人青年と、立場上敵対するはずのイスラエル人ジャーナリストが協働し、現地の惨状を記録した。


  • 「シュガーケイン」
    シュガーケイン
    (ナショナル・ジオグラフィック)


  • 「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」
    ブラック・ボックス・ダイアリーズ
    ※伊藤詩織氏の初監督作品。安倍晋三首相の友人だった元TBS記者・山口敬之から受けた性暴行被害事件と裁判闘争の記録。制作会社はスターサンズ(日本)。
    被害現場となったホテルの防犯カメラ映像を「裁判以外で使用しない」との誓約書を交わしたうえで提供してもらったのに本作で無断使用した、と元担当弁護士から批判された。さらに、日本の女性記者たちが性被害などを語った非公開の集会の映像が、一部発言者の許諾なしに使われたと東京新聞が報じ、問題になっている。


  • 「Soundtrack to a Coup d'Etat」
    Soundtrack to a Coup d'Etat


  • 「Porcelain War(磁器戦争)」
    Porcelain War



歴代のドキュメンタリー賞→

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視覚効果賞
  • 「デューン 砂の惑星PART2」
    デューン 砂の惑星PART2
    砂の惑星に生息する巨大な「砂虫」(サンド・ワーム)の創造が素晴らしい。 主人公(ティモシー・シャラメ)が、この砂虫を乗りこなそうとするシーンは感動的だ。生々しくて迫力がある。
    原住民(フレメン)たちの美しくて神秘的な青色の目も印象的。 日本公式パンフレットに掲載された視覚効果監督ポール・ランバート氏の説明によると、 コンピューターに前作「パート1」の青い目の登場シーンを学習させ、 今作のために撮影された映像から目の部分を自動で繰り抜き、しらみつぶしに青く塗っていったという。 その数は合計1000カット以上。


  • 「猿の惑星/キングダム」
    猿の惑星/キングダム


  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女


  • 「ベター・マン」
    ベター・マン


  • 「エイリアン:ロムルス」
    エイリアン:ロムルス



歴代の視覚効果賞→

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歌曲賞
  • 「エミリア・ペレス」
     曲名:『エル・マル』
    ~悪
     歌手:ゾーイ・サルダーニャ&カルラ・ソフィア・ガスコン



  • 「エミリア・ペレス」
     曲名:『ミ・カミーノ』
     歌手:セレーナ・ゴメス



  • 「シンシン」
     曲名:『ライク・ア・バード』
     歌手:エイドリアン・ケサーダ



  • 「6888郵便大隊」
     曲名:『ザ・ジャーニー』
     歌手:ハー



  • 「エルトン・ジョン:Never Too Late」
     曲名:『Never Too Late』
     歌手:エルトン・ジョン&ブランディ・カーライル



歴代の歌曲賞→

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作曲賞
  • 「ブルータリスト」
     作曲:ダニエル・ブラムバーグ



  • 「教皇選挙」
     作曲:ハウシュカ



  • 「エミリア・ペレス」
     作曲:カミーユ&クレモン・デュコル



  • 「野生の島のロズ」
     作曲:クリス・バワーズ



  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
     作曲:スティーヴン・シュワルツ



歴代の作曲賞→

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撮影賞
  • 「ブルータリスト」
    ブルータリスト


  • 「デューン 砂の惑星 パート2」
    デューン 砂の惑星 2


  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス


  • 「吸血鬼ノスフェラトゥ」
    吸血鬼ノスフェラトゥ


  • 「マリア」
    マリア



歴代の撮影賞→

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編集賞
  • 「教皇選挙」
    教皇選挙


  • 「ブルータリスト」
    ブルータリスト


  • 「アノーラ」
    アノーラ


  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス


  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女



歴代の編集賞→

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音響賞
  • 「デューン 砂の惑星 パート2」
    デューン 砂の惑星 2


  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女


  • 「名もなき者」
    名もなき者


  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス


  • 「野生の島のロズ」
    野生の島のロズ



歴代の音響賞→

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衣装デザイン賞
  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女



  • 「グラディエーターII」
    グラディエーターII



  • 「吸血鬼ノスフェラトゥ」
    吸血鬼ノスフェラトゥ


  • 「名もなき者」
    名もなき者


  • 「教皇選挙」
    教皇選挙



歴代の衣装デザイン賞→

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美術賞
  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女


  • 「デューン 砂の惑星 パート2」
    デューン 砂の惑星 2


  • 「ブルータリスト」
    ブルータリスト


  • 「教皇選挙」
    教皇選挙


  • 「吸血鬼ノスフェラトゥ」
    吸血鬼ノスフェラトゥ



歴代の美術賞→

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メイク&ヘア賞
  • 「サブスタンス」
    サブスタンス


  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
    ウィキッド ふたりの魔女


  • 「ディファレント・マン」
    ディファレント・マン


  • 「吸血鬼ノスフェラトゥ」
    吸血鬼ノスフェラトゥ


  • 「エミリア・ペレス」
    エミリア・ペレス



歴代のメイク&ヘア賞→

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短編3部門

短編アニメ賞短編ドキュメンタリー賞短編実写賞

部門 ノミネート
短編アニメ賞
  • 「美しき男たち」
     監督:ニコラス・ケッペン(ベルギー)
    【国:ベルギー、仏、蘭合作】
    <予告編▼>



  • 「あめだま」
    【日本映画/東映アニメーション制作】
     監督:西尾大介
    <メイキング映像▼>



  • 「Yuck!」
    【国:フランス】
    <予告編▼>



  • 「ワンダー・トゥ・ワンダー」
    【国:ベルギー】
    ワンダー・トゥ・ワンダー



  • 「In the Shadow of the Cypress」


歴代の短編アニメ賞→

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短編ドキュメンタリー賞
  • 「Instruments of a Beating Heart」
     監督:山崎エマ
    【日本】
    ※映画「小学校~それは小さな社会」の短縮版
    <本編▼>


  • 「I Am Ready, Warden」
    I Am Ready, Warden


  • 「Death by Numbers」
    Death by Numbers


  • 「インシデント」
    インシデント


  • 「The Only Girl in the Orchestra」


歴代の短編ドキュメンタリー賞→

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短編実写賞
  • 「The Man Who Could Not Remain Silent」
    【国:クロアチア】
    The Man Who Could Not Remain Silent


  • 「Anuja」
    Anuja


  • 「I'm Not a Robot」


  • 「The Last Ranger」


  • 「A Lien」


歴代の短編実写賞→

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ノミネート数ランキング

「エミリア・ペレス」が最多13個(12部門)

<ノミネートの獲得数と順位>
順位 作品名とノミネート部門
1位 13個 「エミリア・ペレス」

・作品賞
・監督賞
・主演女優賞(カルラ・ソフィア・ガスコン)
・助演女優賞(ゾーイ・サルダーニャ)
・脚色賞
・国際映画賞
・撮影賞
・編集賞
・歌曲賞(歌手:サルダーニャ&ガスコン)
・歌曲賞(歌手:セレーナ・ゴメス)
・作曲賞
・音響賞
・メイク&ヘア賞
2位 10個 「ブルータリスト」

・作品賞
・監督賞
・主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)
・助演男優賞(ガイ・ピアース)
・助演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ)
・脚本賞
・撮影賞
・作曲賞
・美術賞
・編集賞
「ウィキッド ふたりの魔女」

・作品賞
・主演女優賞(シンシア・エリーボ)
・助演女優賞(アリアナ・グランデ)
・編集賞
・作曲賞
・メイク&ヘア賞
・衣装デザイン賞
・美術賞
・視覚効果賞
・音響賞

今回の新記録

「エミリア・ペレス」が非英語の映画として最多ノミネート(13個)

「エミリア・ペレス」が非英語の映画として最多ノミネート。13個(12部門)。 これまでの記録は「グリーン・デスティニー」「ROMA/ローマ」の10個だった。

公表済みトランスジェンダーとして初の俳優部門ノミネート

「エミリア・ペレス」のカルラ・ソフィア・ガスコーンが主演女優賞ノミネート。 公表済みトランスジェンダーとして初の俳優部門ノミネートとなった。

ティモシー・シャラメが20代で2度目の主演男優賞ノミネート

ティモシー・シャラメが20代で2度目の主演男優賞ノミネートを果たした。 ジェームス・ディーンに続いて史上2人目。

「ブラックボックス・ダイアリーズ」(伊藤詩織監督)が日本初の長編ドキュメンタリー賞ノミネート

「ブラックボックス・ダイアリーズ」(伊藤詩織監督)が日本初の長編ドキュメンタリー賞ノミネート。

前哨戦の結果

2025年の賞レースの星取表

2025年のアカデミー賞の前哨戦の結果一覧です。

PGAアワード(全米プロデューサー組合賞)▼
SAGアワード(俳優組合賞)▼
DGAアワード(米監督組合賞)▼

<オスカー前哨戦の結果>
作品賞 監督賞 主演 助演 アニメ賞
ゴールデングローブ賞

詳細
【ドラマ】ブルータリスト ブルータリスト ■ドラマ部門

【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
フェルナンダ・トーレス
(アイム・スティル・ヒア)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
フロウ
【喜劇・歌劇】エミリア・ペレス ■喜劇・歌劇部門

【男優】
セバスチャン・スタン

【女優】
デミ・ムーア
米映画評議会(NBR) ウィキッド ウィキッド 【男優】
ダニエル・クレイグ
(クィア)

【女優】
ニコール・キッドマン
(ベイビーガール)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
エル・ファニング
(名もなき者)
フロウ
全米映画批評家協会賞(NSFC)=渋め ニッケル・ボーイズ All We Imagine as Light 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マリアンヌ・ジャン・バプティスト
(ハード・トゥルース)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
ミシェル・オースティン
(ハード・トゥルース)
米IPA(国際プレスアカデミー) 【ドラマ】ブルータリスト ブルータリスト ■ドラマ部門

【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
フェルナンダ・トーレス
(アイム・スティル・ヒア)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
ウォレスとグルミット
【喜劇・歌劇】アノーラ ■喜劇・歌劇部門

【男優】
キース・カップフェラー

【女優】
デミ・ムーア
ニューヨーク批評家賞 ブルータリスト ニッケル・ボーイズ 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マリアンヌ・バプティスト
(ハード・トゥルース)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
キャロル・ケイン
(Between the Temples)
フロウ
シカゴ批評家賞 ブルータリスト ニッケル・ボーイズ 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マリアンヌ・バプティスト
(ハード・トゥルース)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
ナターシャ・リオン
(喪う)
フロウ
ロサンゼルス批評家賞 アノーラ 聖なるイチジクの種 マリアンヌ・ジャン・バプティスト
(ハード・トゥルース)

マイキー・マディソン
(アノーラ)
ユーラ・ボリソフ
(アノーラ)

キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)
フロウ
ボストン批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
ティモシー・シャラメ
(名もなき者)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
エドワード・ノートン
(名もなき者)

【女優】
ダニエル・デッドワイラー
(ピアノ・レッスン)
フロウ
ワシントン批評家賞 ウィキッド ブルータリスト 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
ダニエル・デッドワイラー
(ピアノ・レッスン)
野生の島のロズ
シアトル批評家賞 サブスタンス アノーラ 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
クラレンス・マクリン
(シンシン)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
野生の島のロズ
アトランタ批評家賞 アノーラ ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
野生の島のロズ
ダラス批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
レイフ・ファインズ
(教皇選挙)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
野生の島のロズ
ラスベガス批評家賞 デューン砂の惑星2 デューン砂の惑星2 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
デンゼル・ワシントン
(グラディエーターII)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
野生の島のロズ
ネバダ批評家賞 ブルータリスト ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
シンシア・エリーボ
(ウィキッド)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
フロウ
セントルイス批評家賞 デューン砂の惑星2 デューン砂の惑星2 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
アーンジャニュー・エリス・テイラー
(ニッケル・ボーイズ)
野生の島のロズ
フェニックス批評家賞 ブルータリスト ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
野生の島のロズ
サンディエゴ批評家賞 シンシン デューン砂の惑星2 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マリアンヌ・ジャン・バプティスト
(ハード・トゥルース)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
フロウ
ミシガン批評家賞 アノーラ ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
野生の島のロズ
アイオワ批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
イザベラ・ロッセリーニ
(教皇選挙)
野生の島のロズ
インディアナ批評家賞 サブスタンス サブスタンス デミ・ムーア
(サブスタンス)
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
マーズ・エクスプレス
ミネソタ批評家賞 ブルータリスト ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
デミ・ムーア
(サブスタンス)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
野生の島のロズ
ユタ批評家賞 野生の島のロズ ブルータリスト 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
デミ・ムーア
(サブスタンス)
【男優】
クラレンス・マクリン
(シンシン)

【女優】
ダニエル・デッドワイラー
(ピアノ・レッスン)
野生の島のロズ
フィラデルフィア批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
Memoir of a Snail
ノースダコタ批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
ティモシー・シャラメ
(名もなき者)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
ユーラ・ボリソフ
(アノーラ)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
野生の島のロズ
ハワイ批評家賞 ブルータリスト 吸血鬼ノスフェラトゥ 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(アノーラ)

【女優】
デミ・ムーア
(サブスタンス)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
モニカ・バルバロ
(名もなき者)
野生の島のロズ
オースティン批評家賞 アノーラ アノーラ 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
ユーラ・ボリソフ
(アノーラ)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
野生の島のロズ
ベイエリア批評家賞 アノーラ ブルータリスト 【男優】
コールマン・ドミンゴ
(シンシン)

【女優】
マリアンヌ・ジャン・バプティスト
(ハード・トゥルース)
【男優】
ユーラ・ボリソフ
(アノーラ)

【女優】
ジョアン・チェン
(弟弟)
フロウ
米南東部批評家賞 アノーラ ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
野生の島のロズ
フロリダ批評家賞 The Beast The Beast 【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
レア・セドゥ
(The Beast)
【男優】
ジェレミー・ストロング
(アプレンティス)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
ヒューストン批評家賞 アノーラ ブルータリスト 【男優】
レイフ・ファインズ
(教皇選挙)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
ゾーイ・サルダーニャ
(エミリア・ペレス)
野生の島のロズ
ポートランド批評家賞 ブルータリスト ブルータリスト 【男優】
エイドリアン・ブロディ
(ブルータリスト)

【女優】
デミ・ムーア
(サブスタンス)
【男優】
ガイ・ピアース
(ブルータリスト)

【女優】
アリアナ・グランデ
(ウィキッド)
ウォレスとグルミット
オンライン批評家賞 アノーラ サブスタンス 【男優】
レイフ・ファインズ
(教皇選挙)

【女優】
マイキー・マディソン
(アノーラ)
【男優】
キーラン・カルキン
(リアル・ペイン)

【女優】
マーガレット・クアリー
(サブスタンス)
Flow
カンヌ映画祭

歴代
アノーラ グランド・ツアー 【男優】
ジェシー・プレモンズ
(憐れみの3章)

【女優】
カルラ・ソフィア・ガスコン、ゾーイ・サルダーニャほか
(エミリア・ペレス)
ベネチア映画祭

歴代
ザ・ルーム・ネクスト・ドア ブルータリスト 【男優】
バンサン・ランドン
(クワイエット・サン)

【女優】
ニコール・キッドマン
(ベイビーガール)
トロント映画祭

歴代
ライフ・オブ・チャック

PGA(全米プロデューサー組合賞)【最重要】

ノミネート
  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
  • 「デューン 砂の惑星 2」
  • 「アノーラ」
  • 「ブルータリスト」
  • 「名もなき者」
  • 「教皇選挙」
  • 「エミリア・ペレス」
  • 「サブスタンス」
  • 「リアル・ペイン」
  • 「セプテンバー5」
※「シンシン」が漏れた。


SAG(俳優組合)アンサンブル・キャスト賞

ノミネート
  • 「ウィキッド ふたりの魔女」
  • 「エミリア・ペレス」
  • 「教皇選挙」
  • 「アノーラ」
  • 「名もなき者」
※「ブルータリスト」が候補入りならず。


DGA(米監督組合賞)

ノミネート
  • 「ブルータリスト」
     ブラディ・コーベット監督
  • 「アノーラ」
     ショーン・ベイカー監督
  • 「エミリア・ペレス」
     ジャック・オーディアール監督
  • 「教皇選挙」
     エドワード・ベルガー監督
  • 「名もなき者」
     ジェームズ・マンゴールド監督

【批評家の評価ランキング】有力作のロッテン・トマトのスコア

作品 スコア
「All We Imagine as Light」
(インド映画)
100%(観客69%)
最新スコア→
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」
(ドキュメンタリー)
100%(観客--%)
最新スコア→
「Flow」
(アニメ)
97%(観客99%)
最新スコア→
「野生の島のロズ」
(アニメ)
97%(観客98%)
最新スコア→
「Sing Sing(シンシン)」 97%(観客96%)
最新スコア→
「リアル・ペイン~心の旅」 96%(観客81%)
最新スコア→
「アイム・スティル・ヒア」 95%(観客99%)
最新スコア→
「ヒットマン」 95%(観客92%)
最新スコア→
「聖なるイチジクの種」
(イランのラスロフ監督)
95%(観客86%)
最新スコア→
「アノーラ」 93%(観客90%)
最新スコア→
「教皇選挙」 93%(観客86%)
最新スコア→
「ブルータリスト」 93%(観客83%)
最新スコア→
「デューン 砂の惑星 2」 92%(観客95%)
最新スコア→
「セプテンバー5」 92%(観客84%)
最新スコア→
「インサイド・ヘッド2」 91%(観客95%)
最新スコア→
「ニッケル・ボーイズ」 90%(観客70%)
最新スコア→
「サブスタンス」 89%(観客75%)
最新スコア→
「ウィキッド ふたりの魔女」 88%(観客95%)
最新スコア→
「チャレンジャーズ」 88%(観客74%)
最新スコア→
「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」 82%(観客84%)
最新スコア→
「名もなき者」 79%(観客96%)
最新スコア→
「エミリア・ペレス」 72%(観客36%)
最新スコア→
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」 71%(観客82%)
最新スコア→

選考・発表の日程

イベント 日時
主要部門のエントリー申請の期限 2024年11月14日(木)
仮投票の開始 2024年12月9日(月)
仮投票の終了 2024年12月13日(金)
候補作の候補(ショートリスト)発表 2024年12月17日(火)
選考対象となる作品の公開日の期限 2024年12月31日(火)
ノミネート投票開始 2025年1月8日(水)
ノミネート投票終了 2025年1月17日(金)
ノミネート発表 2025年1月23日(木)
最終投票開始 2025年2月11日(火)
最終投票終了 2025年2月18日(火)
授賞式(結果発表) 2025年3月3日(月)の昼間(日本時間)