順位 |
作品 |
1位 |
「アノーラ」 |
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作家性+面白み
ニューヨークのストリッパーが、ロシア財閥一族の放蕩(ほうとう)息子と恋に堕ちる。それを聞いた息子側ファミリーが結婚阻止へと動き、ドタバタ劇が巻き起こる。「フロリダ・プロジェクト」(2017年)など庶民社会コメディを得意とするショーン・ベイカー監督(53歳)の真骨頂。作家性に満ちているが、テンポが良く、気軽に吸収しやすい。会話劇としての魅力もたっぷり。何よりエネルギッシュ。
カンヌからレースの先頭
仏カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を獲得。米国映画として2011年の「ツリー・オブ・ライフ」以来13年ぶりの快挙だった。続くトロント国際映画祭で次点。その後も勝ち星を積み上げた。
労働者階級の悲哀
「格差婚」というありがちな設定だが、新鮮で生々しい鑑賞感が味わえる。風変わりなシンデレラ・ストーリー的ノリがある一方で、労働者階級の悲哀が心にしみる。実直で感情表現豊かなヒロインを演じたマイキー・マディソンが最大級の賛辞を集めた。
驚異のメタクリティック「91」
語り口や絵づくりが独創的でセンスが良いことから批評家が絶賛。米メタクリティックが集計したレビュー平均点は「91」と、他の候補作を圧倒した。
共感できない人も
問題は一般生活者への浸透度。コミカル調の演出によって好感度を高めているとはいえ、娼婦や露経済マフィアといった登場人物たちに本質的に共感できない人も少なくないだろう。社会テーマ性もやや弱め。露骨な性的描写が過剰気味で、とくに前半は「ソフトポルノ」と位置づける人も。
やや軽い?
2022年の前哨戦で独走した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は「暗すぎる」などの反応から終盤に失速したが、アノーラは「軽すぎる(重みがない)」として勢いが弱まる可能性もある。それでも、ストーリー全体に「まとまり」があり、エンディングの納得感も高い本作は、俳優&脚本家ストライキの影響でやや貧弱になった本年度ラインナップの中で稀有な存在。贅沢は言ってられない。
ベイカー監督は初ノミネート
ベイカー監督はこれが長編8作目。過去作と同様、自身でオリジナル脚本と編集を手掛けた。オスカーは今回が初ノミネート。
【ノミネート部門(6部門)】
ノミネート部門 |
作品賞 |
監督賞 |
主演女優賞 マイキー・マディソン |
助演男優賞 ユーラ・ボリソフ |
脚本賞 |
編集賞 |
監督:ショーン・ベイカー
主演:マイキー・マディソン
脚本:ショーン・ベイカー
公開日:2025年2月28日(日本)
製作国:アメリカ
配給:ネオン
長さ:2時間18分
【前哨戦での受賞】
・カンヌ国際映画祭 パルムドール(最高賞)
・ロサンゼルス批評家賞
・ボストン批評家賞
・アトランタ批評家賞
・ダラス批評家賞
・ミシガン批評家賞
・アイオワ批評家賞
・ベイエリア批評家賞
・フィラデルフィア批評家賞
・米南東部批評家賞
・ノースダコタ批評家賞
・オースティン批評家賞
・ヒューストン批評家賞
・オンライン批評家賞
【評点】
ロッテン・トマト |
94%(観客90%) 最新→ |
IMDB |
8.0
最新→ |
メタクリティック |
91%
最新→ |
【興行収入】
北米:1500万ドル
世界:3500万ドル
(→)
【製作費】
600万ドル
動画集を開く▼
<予告編▼>
<監督インタビュー▼>
<マイキー・マディソンのジミー・キンメル番組出演▼>
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|
2位 |
「ブルータリスト」 |
|
純シネマ的な風味
ユダヤ系ハンガリー人の建築家が、ナチスの迫害を生き延びた後、米国に移住。「アメリカン・ドリーム」を追いかけるも、新たな苦悩が待ち受ける。映像表現の質の高さや重厚で壮大な風味が称賛された。主演エイドリアン・ブロディも大喝采を浴びた。3時間35分の超長尺ながら、没入感を保ちやすいという声が多数派。「移民」というテーマ設定も、オスカー的にはプラスのポイント。
新鋭監督の野心作
新鋭ブラディ・コーベット監督(公開時36歳)の長編3作目で、7年という歳月を費やした野心的な一作。
ベネチア国際映画祭で絶賛され、監督賞(銀獅子賞)を受賞した。
ベネチアで初公開から1週間後、A24が米国内での配給権を獲得。
芸術性でアノーラに勝る?
批評家による評価は「アノーラ」とほぼ互角で本年度トップレベル。
娯楽性はアノーラより劣るが、芸術性では勝るとの評価が多い。
純シネマ的な味わいがたっぷり。
長時間の鑑賞の最後に待つものは
一方で、「退屈」「冗長」「もったいぶり過ぎ」との批判がある。作り手の野心の大きさや映像技術面での到達度に、肝心の物語力がついっていっていない、というのが否定派の主たる論調だ。せっかくの長時間の鑑賞体験が、終盤の盛り上がりとして結実しにくく、ガッカリ感や疲労感を抱く人も。肯定派の多くも、大衆向きではないことは認めている。劇場公開の規模が広がるにつれて一般支持率が下落した。
【ノミネート部門(10部門)】
ノミネート部門 |
作品賞 |
監督賞 |
主演男優賞 エイドリアン・ブロディ |
助演男優賞 ガイ・ピアース |
助演女優賞 フェリシティ・ジョーンズ |
脚本賞 |
作曲賞 |
撮影賞 |
編集賞 |
美術賞 |
監督:ブラディ・コーベット
出演:エイドリアン・ブロディほか
脚本:ブラディ・コーベット、モナ・ファストボールド
公開日:2025年2月21日(日本)
製作国:ハンガリー、英国、米国
配給:A24(米国内)
長さ:3時間35分
【前哨戦での受賞】
・ゴールデングローブ賞(ドラマ作品賞)
・ニューヨーク批評家賞
・シカゴ批評家賞
・ネバダ批評家賞
・フェニックス批評家賞
・ベネチア国際映画祭 監督賞(銀獅子賞)
・ミネソタ批評家賞
・ハワイ批評家賞
・ポートランド批評家賞
【評点】
ロッテン・トマト |
92%(観客83%) 最新→ |
IMDB |
8.1 最新→ |
メタクリティック |
91% 最新→ |
【製作費】
9600万ドル
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<予告編▼>
<サントラ(再生リスト)▼>
<監督の男泣き(ベネチア映画祭)▼>
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|
3位 |
「ウィキッド ふたりの魔女」 |
|
「オズの魔法使い」の前日談
アメリカの国民的童話「オズの魔法使い」の前日談。「良い魔女」と「悪い魔女」としてお馴染みの2人が少女時代に出会い、葛藤を乗り越えて友情を育む過程を描く。ニューヨーク・ブロードウェーの定番ミュージカルに、映画ならではの壮大なスケール感と豪華さを持ち込み、興行面・批評面ともに大成功を収めた。
ミュージカルファンも納得
原作となるブロードウェー劇は2003年が初演。魅力的な歌に加え、精緻(せいち)な台本や見せ場たっぷりの演出が称賛され、長年にわたり熱烈な支持を集めてきた。それだけに映画化のハードルは高いと思われていたが、「クレイジー・リッチ!」「イン・ザ・ハイツ」のジョン・チュウ監督(45歳)が持ち前のセンスの良さでそつなく映像化。舞台劇ファンからも「期待以上」との高評価が相次いだ。米国では劇場で思わず歌い出してしまう観客が続出。本年度ナンバー1のお祭りイベント的映画となった。
キャスティング大成功
キャスティングが大当たり。グリーン魔女役シンシア・エリーボの演技と歌唱は圧巻。観客を高揚感や感動へと導く。
相手役に抜擢された歌手アリアナ・グランデもトゲのあるコミカル演技でピタリとハマった。
豪華な映像・美術・衣装などのテクニカルな面も称賛された。
王道メジャー作品として追い上げ
オスカー前哨戦では、米映画評議会議賞(NBR)などで作品賞を獲得し、有力候補の一角に食い込んだ。
「オスカーをマイナー作品で埋め尽くしてはならない」との声を受け、王道メジャー作品として追い上げを図る。
漫画的
2部作のパート1という点で不利。
クライマックスに大いに盛り上がるため消化不良感は少ないが、やはり「パート2を見ないと正当な評価ができない」との声もある。
また、「冗長」との批判も目立つ。確かに前半部分の「ミーン・ガールズ」的な学園内のイジメ劇などはやたらくどい。
そもそも主人公の肌の色(緑)に対する周囲のリアクションがあまりに大げさかつ執拗。登場キャラの態度が突如180度変わるなど、悪い意味で漫画的だ。
【ノミネート部門】
ノミネート部門 |
作品賞 |
主演女優賞 シンシア・エリーボ |
助演女優賞 アリアナ・グランデ |
衣装デザイン賞 |
美術賞 |
メイク&ヘア賞 |
視覚効果賞 |
音響賞 |
作曲賞 |
編集賞 |
監督:ジョン・M・チュウ
主演:シンシア・エリーボ
助演:アリアナ・グランデ、ミシェル・ヨー、ジョナサン・ベイリー、ジェフ・ゴールドブラムほか
公開日:2025年春(日本)
配給:ユニバーサル
長さ:2時間40分
【前哨戦での受賞】
・米映画評議会議賞(NBR)
・ワシントン批評家賞
【評点】
ロッテン・トマト |
88%(観客95%) 最新→ |
IMDB |
8.1 最新→ |
メタクリティック |
73% 最新→ |
【製作費】
1億4500万ドル
動画集を開く▼
<予告編▼>
<アリアナ・グランデ「ポピュラー」▼>
※善魔女(グランデ)が、人気者になるコツを悪魔女に教える歌
<アリアナ・グランデ&シンシア・エリーボ「What Is This Feeling」フル▼>
<サントラ(再生リスト)▼>
<特別映像▼>
<ウィキッドとは(解説)▼>
<総まとめ(舞台版について)▼>
<オズの魔法使いとは▼>
<オズの魔法使いのあらすじ▼>
<撮影風景▼>
<オリジナル舞台版のサントラ▼>
<劇団四季の公演プロモ▼>
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4位 |
「名もなき者」 |
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ボブ・ディランの伝記
歌手ボブ・ディランの伝記的ドラマ。カジュアルで正攻法的なエンタメ作品として幅広い層から支持を集める。
ディランの活動初期の1961年から1965年までを描く。故郷ミネソタを後にし、フォークギター1本を手にヒッチハイクでニューヨークへ行くところからスタート。フォーク界の巨星となった後、1965年のアルバムで電子楽器(エレキギターなど)を採用したことをめぐる大論争が、物語の一つの焦点となる。題名「A Complete Unknown(全くの無名人)」は、ディランの代表曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」のサビの一節。
サーチライト
監督は「ウォーク・ザ・ライン」「フォードvsフェラーリ」などで手堅いスキルを見せてきたジェームズ・マンゴールド。配給は、巧みなオスカー・キャンペーンで知られる「サーチライト」。
前哨戦で善戦
批評家の評価がそれほど高くない(ロッテン・トマト支持率79%)にもかかわらず、前哨戦で予想以上の善戦。英国アカデミー作品賞ノミネート5枠、SAG(俳優組合賞)アンサンブル・キャスト賞5枠、DGA(米監督組合賞)5枠にそれぞれ入った。技術部門の賞レースでも大健闘。
観客が「A」評価
興行成績はたいへん良好で、北米80億円を突破。観客の反応も良く、劇場のリアルな評価を集計するシネマスコアで「ウィキッド」と同じ「A」が付いた。
【ノミネート部門】
ノミネート部門 |
作品賞 |
監督賞 |
主演男優賞 ティモシー・シャラメ |
助演男優賞 エドワード・ノートン |
助演女優賞 モニカ・バルバロ |
脚色賞 |
衣装デザイン賞 |
音響賞 |
監督:ジェームズ・マンゴールド(「ウォーク・ザ・ライン」「グレイテスト・ショーマン」など)
主演:ティモシー・シャラメ
助演:エドワード・ノートン、エル・ファニングほか
公開日:2025年2月28日(日本)
製作国:アメリカ
配給:サーチライト
長さ:2時間1分
【評点】
ロッテン・トマト |
79%(観客96%) 最新→ |
メタクリティック |
70% 最新→ |
動画集を開く▼
<予告編▼>
<ライク・ア・ローリング・ストーンbyシャロメ▼>
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|
5位 |
「エミリア・ペレス」 |
|
独創的な異色ミュージカル
異色ミュージカル。メキシコ麻薬組織の大物ボスが、捜査を逃れるために性転換手術を受ける、という設定。奇抜な物語を、キャスト陣の実直な演技と、個性豊かな歌の数々や誌的なビジュアルで魅せる。独創的で大胆な一作。
外国語作品として史上最多ノミネート
フランス製作(言語はスペイン語)。外国語の作品としては史上最多となる13個(12部門)ノミネートを獲得。前年の勝者「オッペンハイマー」と同じノミネート数であり、本年度のライバル「ブルータリスト」「ウィキッド」(いずれも10個)を突き放した。
極端な賛否に二分
世界的に賛否が大きく分かれているのが特徴。欧州の批評家は強く支持。米国以外の評論家や記者が選ぶゴールデングローブ賞で作品賞(コメディ・ミュージカル部門)を受賞し、最有力候補と見られていた「アノーラ」「ウィキッド」を破った。
クリエイターや表現者に響く
それ以上に好意的な反応したのが、クリエイター層や表現者(俳優など)たち。斬新でラディカルな表現方法や美意識を貫く徹底ぶりや、感情・感性を揺さぶるシーンの連続に、世界の右脳が反応。それを裏付けるように、映画人が選ぶ英国アカデミー賞(BAFTA)、SAGアワードでも予想を上回る大量ノミネートを得た。
メキシコで反発
一方、物語の舞台となったメキシコでは「マフィアに殺された人たちの現実を軽視している」「欧州人の上から目線」などと強い反発を受けた。米国の観客も支持派と嫌悪派の真っ二つに割れ、トランスジェンダーの描き方についても賛否の論争が起きた。
観客支持率が急落
賞レースで脚光を浴びるにつれて、Netflixで鑑賞した米国民らが厳しレビューを投稿。ロッテントマトの観客支持率が30%以下まで低下した。さらに、主演カルラ・ソフィア・ガスコンの過去の反イスラム的なネット投稿が明るみに出て、印象が悪くなった。オスカー作品賞の投票はランキング形式となるため、好き嫌いの偏りが大きい本作は不利。
サルダーニャは称賛一色
弁護士役のゾーイ・サルダーニャ(助演)演技は、ほぼ称賛一色。麻薬組織ボス役のガスコン(主演)は公表済みトランスジェンダーとして初のオスカー俳優部門ノミネート。第二の助演であるセレーナ・ゴメスも前哨戦で善戦し、SAG(米俳優組合賞)ノミネートを果たした。
Netflixは「最多候補」でも作品賞逃す傾向
監督はフラン人のジャック・オーディアール。オスカー国際映画賞フランス代表。北米の配給権はNetflixが取得した。近年、「ROMA/ローマ」「アイリッシュマン」「パワー・オブ・ザ・ドッグ」「Mank/マンク」などNetflix配給作品が最多ノミネートを獲得する例は多いが、いずれも、作品賞は逃している。
【ノミネート部門(13個)】
ノミネート部門 |
作品賞 |
監督賞 |
主演女優賞 カルラ・ソフィア・ガスコン |
助演女優賞 ゾーイ・サルダーニャ |
脚色賞 |
国際映画賞 |
歌曲賞 「エル・マル」 |
歌曲賞 「ミ・カミーノ」 |
作曲賞 |
撮影賞 |
編集賞 |
メイク&ヘア賞 |
音響賞 |
監督:ジャック・オーディアール
主演:カルラ・ソフィア・ガスコン
助演:ゾーイ・サルダーニャ、セレーナ・ゴメスほか
脚本:ジャック・オーディアール
製作国:フランス
言語:スペイン語
配給:Netflix(北米)
長さ:2時間10分
【前哨戦での受賞】
・ゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル作品賞)
【評点】
ロッテン・トマト |
75%(観客42%)
最新→ |
IMDB |
6.8 最新→ |
メタクリティック |
71% 最新→ |
動画集を開く▼
<予告編▼>
<挿入歌「エル・マル」byゾーイ・サルダーニャ&カルラ・ソフィア・ガスコン▼>
<挿入歌「ミ・カミーノ」byセレーナ・ゴメス▼>
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|
|
6位 |
「教皇選挙」 |
|
大人向け娯楽ミステリー
スリリングな展開が楽しめる知的ミステリー。大人向けの娯楽性と、芸術性を兼ね備えた。アカデミーのベテラン会員の本流に響きやすい一作と見られている。
政治工作の行方
カトリックの教皇の死去に伴う後任選びの選挙(コンクラーベ)の舞台裏を描く。教皇に次ぐナンバー2だった主人公(レイフ・ファインズ)が選挙を取り仕切るなか、保守派、中道派、リベラル派が入り乱れての政治工作が繰り広げられる。宗教家たちの本音と建前のギャップや、物静かで穏健な主人公が緊迫状態に置かれたときの行動などが見どころ。
4冠「西部戦線異状なし」の次作
監督は、2023年オスカーで4部門(国際映画賞、撮影賞、美術賞、作曲賞)の受賞に輝いた「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー(ドイツ人)。英・米合作。
下馬評が高いが
一般観客の間では、終盤の展開をめぐり「オチがあまりに突拍子もない」「Woke的カトリック攻撃」という批判も一部で出たが、おおむね高評価が優勢となった。とはいえ、分かりやすい感動をもたらすようなタイプの作品ではなく、作品賞レースを勝ち抜くにはややパンチ力不足か。下馬評が高いわりには前哨戦での勝ち星は少ない。
価値ある興行的成功
本年度の作品賞トップ候補は、ブロックバスター系(ウィキッド、デューン2)と小規模作(アノーラ、ブルータリスト)に二極化しているが、本作は制作費30億円で、「名もなき者」と共に中間派に位置づけられる。興行収入も年末時点で90億円(うち北米50億円)を稼ぎ、まずまずのヒットになった。上質な大人向け作品が劇場公開で成功を収めるのは最近では珍しい。原作はベストセラー小説(2016年刊)。
【ノミネート部門】
ノミネート部門 |
作品賞 |
主演男優賞 レイフ・ファインズ |
助演女優賞 イザベラ・ロッセリーニ |
脚色賞 |
作曲賞 |
編集賞 |
美術賞 |
衣装デザイン賞 |
監督:エドワード・ベルガー(「西部戦線異状なし」など)
主演:レイフ・ファインズ
助演:スタンリー・トゥッチ、イザベラ・ロッセリーニほか
脚本:ピーター・ストローハン
公開日:2025年3月20日(日本)
製作国:英米
配給:フォーカス
長さ:2時間
【評点】
ロッテン・トマト |
86%(観客90%) 最新→ |
IMDB |
7.5 最新→ |
メタクリティック |
79% 最新→ |
【製作費】
2000万ドル
動画集を開く▼
<予告編▼>
<劇伴(再生リスト)▼>
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|
|
7位 |
「デューン 砂の惑星 2」 |
|
物語性
前作「パート1」で2022年オスカーで最多6部門を受賞したSF大作の続編。技術面が評価された「1」よりも娯楽性と物語性が格段に高まり、より幅広い層に響いた。日本を除く世界中で大ヒット。批評家レビューもSFとして異例の高さ。
現代版「帝国の逆襲」
お膳立てに時間をとられ、ストーリーが大きく進展しなかった「パート1」から一転。テンポ良く話が進み、アクションの見せ場も急増した。「オッペンハイマー」のクリストファー・ノーラン監督は、続編としての出来の良さに対する賛辞を込めて「現代における『スター・ウォーズ帝国の逆襲(初期3部作の2作目)』」と形容した。内容の複雑さや世界観の壮大さから、映像化の試みが何度も頓挫・失敗してきた伝説のSF小説を、ここまで巧みにまとめ挙げたビルヌーブ監督の手腕に称賛が集まった。
映像世界
本年度のオスカー有力作の中で荘厳さは抜群。鮮烈で緻密な映像美は圧巻で、没入感も桁外れ。パート1では全体の約40%がIMAXカメラで撮影されたが、本作では全編で使用。IMAX劇場体験の到達点として称賛された。主役ティモシー・シャラメと、サイコ・キラーぶりが見事なオースティン・バトラーの決闘シーンも見事。
SFは不利
ただし、作品賞争いに関しては、続編シリーズの途中であることと、そもそもSFだという点で不利。
【ノミネート部門】
ノミネート部門 |
作品賞 |
撮影賞 |
視覚効果賞 |
音響賞 |
美術賞 |
監督:ドゥニ・ビルヌーブ
主演:ティモシー・シャラメ
助演:オースティン・バトラー、ハビエル・バルデムほか
公開日:2024年3月15日(日本)
配給:ワーナー
長さ:2時間46分
【前哨戦での受賞】
・ラスベガス批評家賞
・セントルイス批評家賞
【評点】
ロッテン・トマト |
92%(観客95%) 最新→ |
IMDB |
8.5 最新→ |
メタクリティック |
79% 最新→ |
【興行収入】
北米:2億8214万ドル
世界:7億1184万ドル
日本:4170万ドル(約6億円)
動画集を開く▼
<予告編▼>
<劇伴(ハンス・ジマー)▼>
<悪役フェイドについて▼>
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|
8位 |
「サブスタンス」 |
|
ジャンル映画ファン熱狂
グロテスクで上質なホラー。「見た目至上主義(ルッキズム)」の成れの果てを描くブラックコメディでもある。全米のジャンル映画ファンが熱狂し、年間ベストに挙げる人が相次いだ。
攻撃的な意欲作
人気に陰りが見えてきた中年女性タレントが、危ない「若返り薬」に手を出し、狂気へ発展する。フランスの女性監督コラリー・ファルジャの2作目。デミ・ムーアらハリウッド・スターを起用しながらも、インディー作家として新境地に挑もうとする攻撃的な姿勢がみなぎる。
おぞましいけどハイセンス
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したことが示すように、衝撃性だけに依存しないユニークな物語性が特徴。映像面も、非常におぞましい場面の連続ながら、美術、メイク、視覚効果などの点で優れた美的センスを感じさせると好評。
ゲリラ的に賞レースの最前線に
シアトルやカンザスシティなどのローカル批評家賞で作品賞を獲りながら、ゲリラ的に賞レースの最前線に浮上した。デミ・ムーアの怪演も称賛の嵐。
【ノミネート部門】
ノミネート部門 |
作品賞 |
監督賞 |
主演女優賞 デミ・ムーア |
脚本賞 |
メイク&ヘア賞 |
監督・脚本:コラリー・ファルジャ(仏)
主演:デミ・ムーア
助演:マーガレット・クアリーほか
公開日:2025年5月(日本)
製作国:仏、英、米
配給:英Mubi(ムービ)
長さ:2時間21分
【前哨戦での受賞】
・カンヌ国際映画祭 脚本賞
・シアトル批評家賞
・カンザスシティ批評家賞
【評点】
ロッテン・トマト |
89%(観客75%) 最新→ |
IMDB |
7.4 最新→ |
メタクリティック |
78% 最新→ |
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<メイキング▼>
<予告編▼>
<サントラ▼>
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|
|
9位 |
「アイム・スティル・ヒア」 |
|
ブラジル映画
ブラジル映画。1964年から1985年にかけてブラジルを支配した軍事独裁政権下での一家族の体験を描いた。「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督。
【ノミネート部門(3部門)】
ノミネート部門 |
作品賞 |
主演女優賞 フェルナンダ・トーレス |
国際映画賞 |
監督:ウォルター・サレス(「モーターサイクル・ダイアリーズ」など)
主演:フェルナンダ・トーレス
公開日:2025年(日本)
製作国:ブラジル、フランス合作
配給:ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
長さ:2時間15分
【前哨戦での受賞】
・ベネチア国際映画祭脚本賞
【評点】
ロッテン・トマト |
96%(観客99%) 最新→ |
IMDB |
8.9
最新→ |
メタクリティック |
85%
最新→ |
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<予告編▼>
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|
10位 |
「ニッケル・ボーイズ」 |
|
少年院に送られた2人の男子の話。
1960年代に虐待事件を起こしたフロリダ州の実在の施設がモデル。
【ノミネート部門】
監督:ラメル・ロス
主演:イーサン・エリセ
助演:アーンジャニュー・エリス・テイラーほか
公開日:2024年12月13日(米国)
製作国:アメリカ
配給:アマゾンMGM
長さ:2時間
【前哨戦での受賞】
・ニューヨーク映画批評家賞 監督賞
【評点】
ロッテン・トマト |
87%(観客68%) 最新→ |
IMDB |
7.6 最新→ |
メタクリティック |
89% 最新→ |
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<予告編▼>
<監督インタビュー▼>
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|
作品賞、
監督賞、
主演男優賞、
主演女優賞 、
助演男優賞、
助演女優賞、
脚本賞、
脚色賞
【ジャンル別3部門】
アニメ賞、
国際映画賞、
ドキュ賞
【技術系9部門】
視覚効果賞、
歌曲賞、
作曲賞、
撮影賞、
編集賞、
音響賞、
衣装デザイン賞、
美術賞、
メイク&ヘア賞
【短編3部門】
短編アニメ賞、
短編ドキュメンタリー賞、
短編実写賞
▲ 受賞一覧の先頭へ
短編3部門
短編アニメ賞 、短編ドキュメンタリー賞、短編実写賞
部門 |
ノミネート |
短編アニメ賞
|
※歴代の短編アニメ賞→
▲ 一覧の先頭へ
|
|
短編ドキュメンタリー賞
|
※歴代の短編ドキュメンタリー賞→
▲ 一覧の先頭へ
|
|
短編実写賞
|
※歴代の短編実写賞→
▲ 一覧の先頭へ
|
<オスカー前哨戦の結果>
|
作品賞 |
監督賞 |
主演 |
助演 |
アニメ賞 |
ゴールデングローブ賞
(詳細) |
【ドラマ】ブルータリスト |
ブルータリスト |
■ドラマ部門
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 フェルナンダ・トーレス (アイム・スティル・ヒア)
|
【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
|
フロウ |
【喜劇・歌劇】エミリア・ペレス |
■喜劇・歌劇部門
【男優】 セバスチャン・スタン
【女優】 デミ・ムーア
|
米映画評議会(NBR) |
ウィキッド |
ウィキッド |
【男優】 ダニエル・クレイグ (クィア)
【女優】 ニコール・キッドマン (ベイビーガール)
|
【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 エル・ファニング (名もなき者)
|
フロウ |
全米映画批評家協会賞(NSFC)=渋め |
ニッケル・ボーイズ |
All We Imagine as Light |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マリアンヌ・ジャン・バプティスト (ハード・トゥルース)
|
【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 ミシェル・オースティン (ハード・トゥルース)
|
|
米IPA(国際プレスアカデミー) |
【ドラマ】ブルータリスト |
ブルータリスト |
■ドラマ部門
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 フェルナンダ・トーレス (アイム・スティル・ヒア)
|
【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
|
ウォレスとグルミット |
【喜劇・歌劇】アノーラ |
■喜劇・歌劇部門
【男優】 キース・カップフェラー
【女優】 デミ・ムーア
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ニューヨーク批評家賞 |
ブルータリスト |
ニッケル・ボーイズ |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マリアンヌ・バプティスト (ハード・トゥルース)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 キャロル・ケイン (Between the Temples)
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フロウ |
シカゴ批評家賞 |
ブルータリスト |
ニッケル・ボーイズ |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マリアンヌ・バプティスト (ハード・トゥルース)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 ナターシャ・リオン (喪う)
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フロウ |
ロサンゼルス批評家賞 |
アノーラ |
聖なるイチジクの種 |
マリアンヌ・ジャン・バプティスト (ハード・トゥルース)
マイキー・マディソン (アノーラ)
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ユーラ・ボリソフ (アノーラ)
キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
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フロウ |
ボストン批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 ティモシー・シャラメ (名もなき者)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 エドワード・ノートン (名もなき者)
【女優】 ダニエル・デッドワイラー (ピアノ・レッスン)
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フロウ |
ワシントン批評家賞 |
ウィキッド |
ブルータリスト |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 ダニエル・デッドワイラー (ピアノ・レッスン)
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野生の島のロズ |
シアトル批評家賞 |
サブスタンス |
アノーラ |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 クラレンス・マクリン (シンシン)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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野生の島のロズ |
アトランタ批評家賞 |
アノーラ |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
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野生の島のロズ |
ダラス批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 レイフ・ファインズ (教皇選挙)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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野生の島のロズ |
ラスベガス批評家賞 |
デューン砂の惑星2 |
デューン砂の惑星2 |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 デンゼル・ワシントン (グラディエーターII)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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野生の島のロズ |
ネバダ批評家賞 |
ブルータリスト |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 シンシア・エリーボ (ウィキッド)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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フロウ |
セントルイス批評家賞 |
デューン砂の惑星2 |
デューン砂の惑星2 |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 アーンジャニュー・エリス・テイラー (ニッケル・ボーイズ)
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野生の島のロズ |
フェニックス批評家賞 |
ブルータリスト |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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野生の島のロズ |
サンディエゴ批評家賞 |
シンシン |
デューン砂の惑星2 |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マリアンヌ・ジャン・バプティスト (ハード・トゥルース)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
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フロウ |
ミシガン批評家賞 |
アノーラ |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
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野生の島のロズ |
アイオワ批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
イザベラ・ロッセリーニ (教皇選挙)
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野生の島のロズ |
インディアナ批評家賞 |
サブスタンス |
サブスタンス |
デミ・ムーア (サブスタンス)
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マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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マーズ・エクスプレス |
ミネソタ批評家賞 |
ブルータリスト |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 デミ・ムーア (サブスタンス)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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野生の島のロズ |
ユタ批評家賞 |
野生の島のロズ |
ブルータリスト |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 デミ・ムーア (サブスタンス)
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【男優】 クラレンス・マクリン (シンシン)
【女優】 ダニエル・デッドワイラー (ピアノ・レッスン)
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野生の島のロズ |
フィラデルフィア批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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Memoir of a Snail |
ノースダコタ批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 ティモシー・シャラメ (名もなき者)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 ユーラ・ボリソフ (アノーラ)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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野生の島のロズ |
ハワイ批評家賞 |
ブルータリスト |
吸血鬼ノスフェラトゥ |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (アノーラ)
【女優】 デミ・ムーア (サブスタンス)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 モニカ・バルバロ (名もなき者)
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野生の島のロズ |
オースティン批評家賞 |
アノーラ |
アノーラ |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 ユーラ・ボリソフ (アノーラ)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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野生の島のロズ |
ベイエリア批評家賞 |
アノーラ |
ブルータリスト |
【男優】 コールマン・ドミンゴ (シンシン)
【女優】 マリアンヌ・ジャン・バプティスト (ハード・トゥルース)
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【男優】 ユーラ・ボリソフ (アノーラ)
【女優】 ジョアン・チェン (弟弟)
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フロウ |
米南東部批評家賞 |
アノーラ |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
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野生の島のロズ |
フロリダ批評家賞 |
The Beast |
The Beast |
【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 レア・セドゥ (The Beast)
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【男優】 ジェレミー・ストロング (アプレンティス)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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ヒューストン批評家賞 |
アノーラ |
ブルータリスト |
【男優】 レイフ・ファインズ (教皇選挙)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 ゾーイ・サルダーニャ (エミリア・ペレス)
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野生の島のロズ |
ポートランド批評家賞 |
ブルータリスト |
ブルータリスト |
【男優】 エイドリアン・ブロディ (ブルータリスト)
【女優】 デミ・ムーア (サブスタンス)
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【男優】 ガイ・ピアース (ブルータリスト)
【女優】 アリアナ・グランデ (ウィキッド)
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ウォレスとグルミット |
オンライン批評家賞 |
アノーラ |
サブスタンス |
【男優】 レイフ・ファインズ (教皇選挙)
【女優】 マイキー・マディソン (アノーラ)
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【男優】 キーラン・カルキン (リアル・ペイン)
【女優】 マーガレット・クアリー (サブスタンス)
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Flow |
カンヌ映画祭
(歴代)
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アノーラ |
グランド・ツアー |
【男優】 ジェシー・プレモンズ (憐れみの3章)
【女優】 カルラ・ソフィア・ガスコン、ゾーイ・サルダーニャほか (エミリア・ペレス)
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ベネチア映画祭
(歴代)
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア |
ブルータリスト |
【男優】 バンサン・ランドン (クワイエット・サン)
【女優】 ニコール・キッドマン (ベイビーガール)
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トロント映画祭
(歴代)
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ライフ・オブ・チャック |
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