レオナルド・ディカプリオ氏のオスカー歴

<受賞&ノミネート>
結果 作品 部門
2026 「ワン・バトル・アフター・アナザー」 主演男優賞
2020 ノミネート 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 主演男優賞
2016 受賞 「レヴェナント 蘇えりし者」 主演男優賞
2014 ノミネート 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 主演男優賞
2007 ノミネート 「ブラッド・ダイヤモンド」 主演男優賞
2005 ノミネート 「アビエイター」 主演男優賞
1994 ノミネート 「ギルバート・グレイプ」 助演男優賞

「ギルバート・グレイプ」(1994年)で初のノミネート

レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞・ノミネートの一覧です。「ギルバート・グレイプ」(1994年)で19歳にして初のノミネート。「タイタニック」ではノミネートされず。2005年の「アビエイター」以降は、コンスタントにノミネートされていたが、なかなか受賞できず、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でもマシュー・マコノヒーに敗れる。2016年、ノミネート5回目となる「レヴェナント 蘇えりし者」でついに栄冠を手にした。その後もノミネート歴を重ねている。

ディカプリオ氏のオスカー物語

19歳で賞レースの台風の目に

1993年公開の『ギルバート・グレイプ』で、主人公の弟アーニー役を演じたレオナルド・ディカプリオは、当時わずか19歳で助演男優賞ノミネートを果たした。そのあまりに無垢で写実的な演技は、「本当に知的障害を持つ少年を起用したのではないか」と映画関係者を驚愕させた。若き天才の出現を世界が確信した瞬間である。

「タイタニック」で巨星になるも、オスカー候補入りならず

『タイタニック』が空前の世界的大ヒットを記録し、一躍「惑星規模」のスターとなった。作品自体が11部門を受賞する伝説的な夜となったが、ディカプリオ個人は主演男優賞の候補にすら入らなかった。あまりの端正な容姿とアイドル的人気が、かえって「実力派」としての正当な評価を曇らせていた不遇の時代とも言える。

狂気の「アビエイター」で脱皮

マーティン・スコセッシとの運命的な出会いを経て、伝説の富豪ハワード・ヒューズを演じた『アビエイター』。潔癖症と強迫観念に蝕まれ、狂気の淵へと堕ちていく男を体当たりで演じきり、ついに主演男優賞での初ノミネートを勝ち取る。美少年の面影を捨て、憑依型役者へと完全に脱皮した記念碑的作品となった。

再び大全盛期。「ブラッド・ダイヤモンド」と「ディパーテッド」のダブル名演

2006年は彼のキャリアの中でも特筆すべき充実期だった。内戦下の密輸商をタフに演じた『ブラッド・ダイヤモンド』と、潜入捜査官の焦燥を体現した『ディパーテッド』。二つの異なる顔を完璧に使い分け、前者でノミネート。もはや「スター」ではなく、ハリウッドを牽引する「大俳優」としての地位を不動のものにした。

世界がしびれた「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

ジョーダン・ベルフォートという欲望の権化を、狂乱のエネルギーで演じきった。エネルギッシュで滑稽、かつ恐ろしいこの役は、彼のキャリアにおける一つの到達点と評された。誰もが今度こそ受賞を確信したが、結果はマシュー・マコノヒーの手に。オスカーの神様は、彼にさらなる試練を要求した。

ついに悲願達成「レヴェナント」

氷点下の雪山で生の肝臓を食べ、過酷なサバイバルに身を投じた『レヴェナント:蘇えりし者』。セリフを極限まで削ぎ落とし、眼差しと肉体のみで怒りと生命力を表現した。5度目のノミネートにして、ついに悲願の主演男優賞を受賞。授賞式でのスタンディングオベーションは、映画史に残る感動的な光景となった。

安定のオヤジぶり「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

悲願達成後の彼は、憑き物が落ちたような自由さを獲得する。タランティーノと組んだ本作では、ピークを過ぎたテレビ俳優リック・ダルトンの悲哀をユーモアたっぷりに好演。かつての必死さを削ぎ落とした「安定のオヤジぶり」は、かえって役者としての深みを感じさせ、再びオスカー候補の座を射止めた。

「ワン・バトル・アフター・アナザー」で究極の技巧派に

そして2026年、ポール・トーマス・アンダーソンとの初タッグとなった本作で、彼はまた新たな境地に達した。過酷な肉体表現も派手な叫びもないが、ただそこに佇むだけで物語を駆動させる「ボブ」という男。あえてオーラを消し、ワンカットごとの密度を極限まで高めたその演技は、もはや賞の有無を超えた「真の名優」としての到達点を示している。