映画「或る夜の出来事」は、1935年のアカデミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の5部門を受賞しました。 主要5部門の独占は、アカデミー賞の歴史の中で「カッコーの巣の上で」(1975年)、「羊たちの沈黙」(1991年)と計3作品しかありません・
巨匠フランク・キャプラ監督の代表作の一つです。 キャプラ監督は、カンどころをおさえた語り口のうまさと、米国のヒューマニズムの権化といっていい深い精神性が称賛されました。 西部劇を代表するジョン・フォード監督に対して、「現代劇のキャプラ」とも呼ばれました。
受賞 | 作品賞 |
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監督賞 フランク・キャプラ |
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主演男優賞 クラーク・ゲーブル |
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主演女優賞 クローデット・コルベール |
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脚色賞 ロバート・リスキン |
日本では戦前の1934年に公開された。さまざまに焼き直されて、新しい日本映画を生む原動力になったことで知られている。
とりわけ山中貞雄監督のトーキー第一作「雁太郎街道」(1934年)は有名。
家出をした大富豪の娘と、新聞社をクビになった30代の記者。普通なら出会うはずもない2人が、とある偶然から旅の道連れとなる。「見知らぬ男女が出会って恋に落ちる」パターンの先駆けのような映画である。スカートをめくって車を停めるヒッチハイクのシーンが有名。
1934年/アメリカ/105分/原題「It Happened One Night」
引用元:日経エンタテインメント!増刊 アカデミー賞特集号 [雑誌]
「或る夜の出来事」は、Amazonビデオでストリーミング配信されています。
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