受賞 | 作品賞 |
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監督賞 スティーヴン・スピルバーグ |
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脚色賞 スティーヴン・ザイリアン |
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作曲賞 ジョン・ウィリアムズ |
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美術賞 Ewa Braun (美術)、アラン・スタルスキ (装置) |
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撮影賞 ヤヌス・カミンスキー |
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編集賞 マイケル・カーン |
ノミネート | 主演男優賞 リーアム・ニーソン |
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助演男優賞 レイフ・ファインズ |
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録音賞 アンディ・ネルソン、スティーヴン・ペデルソン、スコット・ミラン、ロン・ジャドキンス |
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メイクアップ賞 クリスティナ・スミス、マシュー・W・マングル、ジュディス・A・コリー |
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衣装デザイン賞 アンナ・B・シェパード |
ドイツ人実業家オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は、自らの工場に無償の労働力としてユダヤ人を集める。初めは事業のためだったが、次々と殺されていくユダヤ人たちの悲惨な姿を目撃し、さまざまな名目を付けて彼らを工場に譲り受ける。シンドラーが収容所に要求したユダヤ人のリストは1200人にものぼった。
もともとシンドラーは「善人」ではなかった。ドイツ軍侵攻のしり馬に乗り、強制収容されたユダヤ人を利用してボロもうけする。しかし、エスカレートするユダヤ人への残虐行為を目のあたりにし、変わっていく。
スピルバーグが原作を読んだのは1982年、「E・T」で大成功の直後だった。
ユダヤ人の血を引く彼は、「ユダヤ系であるが故の義務」を果たすべく、映画化を決意する。しかし実現までに10年の歳月が流れた。脚本が難航したせいだ。
共同製作と配給のユニバーサル社は当初、「当たるわけがない」と難色を示した。しかし、スピルバーグ監督は、監督料を返上し、興行収入からの歩合も辞退してまでこの映画に賭けた。
スピルバーグ監督は受賞スピーチで、感情を抑えながら「現在、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の生存者は35万人いる。彼らと死者の言葉を聴き(ホロコーストの事実を)学校で教えてほしい」と訴え、大きい拍手を浴びました。
日本でも大ヒットしました。3時間を超える白黒映画にもかかわらず、配給収入が20億円を超えました。原作の小説の翻訳(新潮文庫)の売り上げも50万部を超えました。また、この映画によってシンドラーの名が広く知れ渡り、岐阜県出身の故杉原千畝さんが“日本のシンドラー”と呼ばれるようになりました。
「シンドラーのリスト」は、Amazonビデオでストリーミング配信されています。
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