アカデミー賞

受賞

受賞 作品賞
監督賞
ジェローム・ロビンズ、ロバート・ワイズ
助演男優賞
ジョージ・チャキリス
助演女優賞
リタ・モレノ
ミュージカル映画音楽賞
ソウル・チャップリン、ジョン・グリーン'、シド・ラミン、アーウィン・コスタル
録音賞
ゴードン・E・ソーヤー、フレッド・ヘインズ
美術賞(カラー)
ボリス・レヴェン(美術)、ヴィクター・A・ガンジェリン(装置)
撮影賞(カラー)
ダニエル・ファップ
衣装デザイン賞(カラー)
アイリーン・シャラフ
編集賞
トーマス・スタンフォード

ノミネート

ノミネート 脚色賞
アーネスト・レーマン

映画「ウエスト・サイド物語」とは

恋愛悲劇の最高傑作として知られるシェークスピアの「ロミオとジュリエット」を、ニューヨークの不良少年グループの対立に置き換え、アメリカ社会の抱える不満や苦悩を描き出したミュージカル大作。

1961年/アメリカ/152分/原題「West Side Story」

ニューヨーク・ブロードウェイの舞台

原作は、ニューヨーク・ブロードウェイの舞台の傑作。 日本でも、劇団四季や宝塚歌劇月組、星組などが上演した。

親日家のジョージ・チャキリスが助演男優賞

親日家として知られるジョージ・チャキリスが助演男優賞を受賞した。 チャキリスは、シャーク団のボスとして、紫色のシャツとジーパンで鞭(むち)のようにしなる踊りを見せた

ジョージ・チャキリスは1934年、米オハイオ州生まれ。1954年、映画「ホワイト・クリスマス」でデビュー。 ウエスト・サイド物語でアカデミー賞助演男優賞を受賞した後も、映画「ブーベの恋人」などに出演した。

1962年に日米合作映画に主演するため初来日して以来、日本の舞台、テレビドラマへの出演を重ねた。 舞台「白蝶記」主演(1979年)、NHKドラマスペシャル「日本の面影」(1983年)主演など、大々的に活躍した。

日本にミュージカル・スクールを開校したこともあった。 30年来の交遊のあったミュージカル演出家の星野隆氏の協力を得て、準備を進めた。

振付師と共同監督ジェローム・ロビンス

振付師と共同監督ジェローム・ロビンスは、監督賞を獲得した。ニューヨークを舞台にシェークスピアの「ロミオとジュリエット」を現代版ミュージカルにしよう、と発案したのもロビンスだった。

作曲は、世界的指揮者・レナード・バーンスタインが担当

ウエスト・サイド物語の作曲は、世界的指揮者で、クラシック界の名匠レナード・バーンスタイン氏が担当した。

バーンスタイン氏は生前、マーラー全曲録音はじめ多彩な指揮活動を行ったことで知られる。米国楽壇に揺るぎない地位を築き、1989年7月に死去したヘルベルト・フォン・カラヤン氏と世界のクラシック界の人気を二分していた。

「ウエスト・サイド物語のテーマ音楽は、後にジャズなどに編曲して演奏された。「現代の古典」ともいわれる。

バーンスタイン氏は1918年、ロシア系ユダヤ人移民の子として米マサチューセッツ州ローレンスに生まれた。 ハーバード大学で作曲を専攻、ボストン交響楽団を経て、1957年から米国人として初めてニューヨーク・フィルハーモニーの常任指揮者となった。

1990年10月にニューヨーク市マンハッタンの自宅アパートで心臓発作のため死去。72歳だった。 亡くなる1週間前に指揮活動からの引退を発表し、クラシック・ファンを驚かせた。

作詞はスティーブン・ソンドハイム

作詞はスティーブン・ソンドハイム氏。1930年ニューヨーク生まれ。同級生の父親だったオスカー・ハマースタイン二世に師事した。 1956年の舞台版「ウエストサイド物語」で大成功し、その後も「リトル・ナイト・ミュージック」「太平洋序曲」「スウィーニー・トッド」などのヒットを飛ばした。

動画

予告編

音楽(サントラ)