1970年代のアカデミー賞の受賞者とノミネートの一覧です。(アワード・ウォッチ編集部)
年 | 受賞作 | |
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1979年 | 「ディア・ハンター」 | 詳細↓ |
1978年 | 「アニー・ホール」 | 詳細↓ |
1977年 | 「ロッキー」 | 詳細↓ |
1976年 | 「カッコーの巣の上で」 | 詳細↓ |
1975年 | 「ゴッドファーザーPARTⅡ」 | 詳細↓ |
1974年 | 「スティング」 | 詳細↓ |
1973年 | 「ゴッドファーザー」 | 詳細↓ |
1972年 | 「フレンチ・コネクション」 | 詳細↓ |
1971年 | 「パットン大戦車軍団」 | 詳細↓ |
1970年 | 「真夜中のカーボーイ」 | 詳細↓ |
1970年代のオスカー映画では「ゴッドファーザー」がたいへん有名です。1973年にゴッドファーザーの「パート1」が、75年に「パート2」が作品賞に輝きました。また、78年には初代「スター・ウォーズ」が作品賞にノミネート。SF作品としては画期的な出来事となりました。主要部門の結果は以下の通りです。
(1979年 | 1978年↓)
1979年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「ディア・ハンター」
![]() 【配信:アマゾン 監督:マイクル・チミノ 米ペンシルベニアの鉄工所で働く3人の若者たちが、ベトナム戦争に徴兵される。帰国後も戦争の傷あとは癒しがたい。 ロシアン・ルーレットの場面に代表される戦争の狂気が容赦なく暴かれた秀作として絶賛された。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | マイクル・チミノ (ディア・ハンター) |
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主演男優賞 | ジョン・ボイト (帰郷) |
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主演女優賞 | ジェーン・フォンダ (帰郷) |
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助演男優賞 | クリストファー・ウォーケン (ディア・ハンター) |
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助演女優賞 | マギー・スミス (カリフォルニア・スイート) |
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脚本賞 | 帰郷 (ロバート・C・ジョーンズ、ウォルド・ソルト、ナンシー・ダウド) |
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脚色賞 | ミッドナイト・エクスプレス (オリヴァー・ストーン) |
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外国語映画賞 | ハンカチのご用意を (フランス) |
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1978年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「アニー・ホール」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:ウディ・アレン ニューヨークに生きる自意議過剰気味のカップルを描いた本作が、作品・監督賞など主要4部門を受賞した。 オスカーには無関心のアレンは、受賞式当日マンハッタンのパブでクラリネットを演奏して深夜に帰宅、翌朝になって受賞を知らされたが、ノーコメントだった。 この年は、革新的なSF映画の名作「スター・ウォーズ」がノミネートされた。 予告編→ U-NEXT→ ![]() 説明ページ→ |
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監督賞 | ウディ・アレン (アニー・ホール) |
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主演男優賞 | リチャード・ドライファス (グッバイガール) |
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主演女優賞 | ダイアン・キートン (アニー・ホール) |
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助演男優賞 | ジェイスン・ロバーズ (ジュリア) |
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助演女優賞 | ヴァネッサ・レッドグレイブ (ジュリア) |
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脚本賞 | アニー・ホール (ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン) |
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脚色賞 | ジュリア (アルヴィン・サージェント) |
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外国語映画賞 | これからの人生 (フランス) |
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1977年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「ロッキー」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:ジョン・G・アヴィルドセン 4回戦ボーイのボクサーが世界チャンピオンと対戦することになり、青春の情熱すべてを傾けてリングに上がる。 当時無名のスタローンは本作でいちやくスターの仲間入りした。脚本を自ら執筆したスタローンは映画会社各社に持ちこんだが、「他の大スターが主演ならいい」と言って断られた経緯がある。 映画化の過程がそのままアメリカン・ドリ一ムの体現となった。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 動画配信(Amazon吹替版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | ジョン・G・アヴィルドセン (ロッキー) |
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主演男優賞 | ピーター・フィンチ (ネットワーク) |
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主演女優賞 | フェイ・ダナウェイ (ネットワーク) |
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助演男優賞 | ジェイスン・ロバーズ (大統領の陰謀) |
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助演女優賞 | ビアトリス・ストレイト (ネットワーク) |
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脚本賞 | ネットワーク (パディ・チャイエフスキー) |
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脚色賞 | 大統領の陰謀 (ウィリアム・ゴールドマン) |
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外国語映画賞 | ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー (コートジボワール) |
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1976年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「カッコーの巣の上で」
![]() 【配信:アマゾン 監督:ミロシュ・フォアマン 非人間的な管理体制下の精神病院に送られた男が、人間の尊厳を奪い返すべく徹底的に戦う物語。ジャック・ニコルソンと冷酷な婦長役のルイーズ・フレッチャーが、ともに主演男女優賞を受賞。マイケル・ダグラスが製作を手がけたが、実は父親カーク・ダグラスが舞台版で主演し、自らの主役で映画化を熱望していたという。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | ミロシュ・フォアマン (カッコーの巣の上で) |
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主演男優賞 | ジャック・ニコルスン (カッコーの巣の上で) |
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主演女優賞 | ルイーズ・フレッチャー (カッコーの巣の上で) |
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助演男優賞 | ジョージ・バーンズ (ニール・サイモンのサンシャイン・ボーイズ) |
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助演女優賞 | リー・グラント (シャンプー) |
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脚本賞 | 狼たちの午後 (フランク・ピアソン) |
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脚色賞 | カッコーの巣の上で (ローレンス・ホーベン、ボー・ゴールドマン) |
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外国語映画賞 | デルス・ウザーラ (ソ連)※監督は、日本の黒澤明 |
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1975年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「ゴッドファーザーPARTⅡ」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:フランシス・フォード・コッポラ 前作に続いて作品賞受賞の快挙。父亡きあとファミリーのドンになったマイケルの苦悩と父親ビトーがファミリーを築くまでの少年から青年時代の回想とがオーバーラップし、前作を上回る一大叙事詩として高く評価された。16年後にPARTⅢが制作され、これも作品・監督賞にノミネートされたが、受賞は逸した。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 動画配信(Amazon吹替版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | フランシス・フォード・コッポラ (ゴッドファーザーPART2) |
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主演男優賞 | アート・カーニー (ハリーとトント) |
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主演女優賞 | エレン・バースタイン (アリスの恋) |
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助演男優賞 | ロバート・デ・ニーロ (ゴッドファーザーPART2) |
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助演女優賞 | イングリッド・バーグマン (オリエント急行殺人事件) |
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脚本賞 | チャイナタウン (ロバート・タウン) |
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脚色賞 | ゴッドファーザーPARTII (フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ) |
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外国語映画賞 | フェリーニのアマルコルド (イタリア) |
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1974年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「スティング」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 誇り高き詐欺師たちの痛快なゲーム、そして男の友情。『明日に向かって撃て!』のロイ・ヒル監督と俳優ニューマン、俳優レッドフォードのトリオが、1930年代シカゴを舞台に仕掛けただまし合いの面白さ。ラストの大逆転にはビックリ。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | ジョージ・ロイ・ヒル (スティング) |
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主演男優賞 | ジャック・レモン (セイヴ・ザ・タイガー) |
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主演女優賞 | グレンダ・ジャクソン (ウィークエンド・ラブ) |
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助演男優賞 | ジョン・ハウスマン (ペーパー・チェイス) |
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助演女優賞 | テイタム・オニール (ペーパー・ムーン) |
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脚本賞 | スティング (デヴィッド・S・ウォード) |
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脚色賞 | エクソシスト (ウィリアム・ピーター・ブラッティ) |
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外国語映画賞 | 映画に愛をこめて アメリカの夜 (フランス) |
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1973年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「ゴッドファーザー」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:フランシス・フォード・コッポラ マフィアのファミリー同士の凄絶な抗争と濃密な家族の絆を描いた大ヒット作。無名のコッポラ監督をいちやく有名にした。主役のマーロン・ブランドは主演男優賞を受賞して、これを拒否。哀愁漂うニーノ・ロータ作曲のテーマ曲も人気を集め、一大流行現象になった。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 吹替版(Amazon)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | ボブ・フォッシー (キャバレー) |
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主演男優賞 | マーロン・ブランド (ゴッドファーザー) |
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主演女優賞 | ライザ・ミネリ (キャバレー) |
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助演男優賞 | ジョエル・グレイ (キャバレー) |
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助演女優賞 | アイリーン・ヘッガート (バタフライはフリー) |
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脚本賞 | 候補者ビル・マッケイ (ジェレミー・ラーナー) |
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脚色賞 | ゴッドファーザー (フランシス・フォード・コッポラ、マリオ・プーゾ) |
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外国語映画賞 | ブルジョワジーの秘かな愉しみ (フランス) |
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1972年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「フレンチ・コネクション」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:ウイリアム・フリードキン 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ 刑事アクション。すさまじいカーチェイス |
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監督賞 | ウイリアム・フリードキン (フレンチ・コネクション) |
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主演男優賞 | ジーン・ハックマン (フレンチ・コネクション) |
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主演女優賞 | ジェーン・フォンダ (コールガール) |
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助演男優賞 | ベン・ジョンスン (ラスト・ショー) |
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助演女優賞 | クロリス・リーチマン (ラスト・ショー) |
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脚本賞 | ホスピタル (パディ・チャイエフスキー) |
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脚色賞 | フレンチ・コネクション (アーネスト・タイディマン) |
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外国語映画賞 | 悲しみの青春 (イタリア) |
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1971年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「パットン大戦車軍団」
![]() 【配信:アマゾン】 監督:フランクリン・J・シャフナー 型どおりの正義漢ではなく、短気で頑固、しかし戦略家としては抜群の才能をもつ第二次大戦の英雄パットン将軍を描いた大作。若き日のコッポラが脚本に参加し、脚本賞を受賞。主演のジョージ・C・スコットは、ノミネートの段階から拒否していたが、それでも主演男優賞を受賞し、辞退して大きな話題になった。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | フランクリン・J・シャフナー (パットン大戦車軍団) |
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主演男優賞 | ジョージ・C・スコット (パットン大戦車軍団) |
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主演女優賞 | グレンダ・ジャクソン (恋する女たち) |
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助演男優賞 | ジョン・ミルズ (ライアンの娘) |
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助演女優賞 | ヘレン・ヘイズ (大空港) |
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脚本賞 | パットン大戦車軍団 (フランシス・フォード・コッポラ、エドマンド・H・ノース) |
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脚色賞 | M★A★S★Hマッシュ (リング・ラードナー・Jr) |
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外国語映画賞 | 殺人捜査 (イタリア) |
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1970年 | ||
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部門 | 受賞 | ノミネート |
作品賞 | 「真夜中のカーボーイ」
![]() 【配信:アマゾン 監督:ジョン・シュレシンジャー テキサスからニューヨークへ大都会への夢と憧れを抱いてやってきたカウボーイの若者ジョーは苦い現実に直面し、肺を病み足の不自由なラッツォと出会う。虚飾にみちた都会の断面を鋭く描破する問題作。ニルソンの主題歌「うわさの男」もヒットした。 予告編→ 動画配信(Amazon字幕版)→ 説明ページ→ |
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監督賞 | ジョン・シュレシンジャー (真夜中のカーボーイ) |
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主演男優賞 | ジョン・ウェイン (勇気ある追跡) |
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主演女優賞 | マギー・スミス (ミス・ブロディの青春) |
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助演男優賞 | ギグ・ヤング (ひとりぼっちの青春) |
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助演女優賞 | ゴールディ・ホーン (サボテンの花) |
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脚本賞 | 明日に向って撃て! (ウィリアム・ゴールドマン) |
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脚色賞 | 真夜中のカーボーイ (ウォルド・ソルト) |
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外国語映画賞 | Z (アルジェリア) |
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