受賞 | 作品賞 |
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監督賞 ベルナルド・ベルトルッチ |
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脚色賞 マーク・ペプロー、ベルナルド・ベルトルッチ |
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編集賞 ガブリエラ・クリスティアーニ |
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作曲賞 デヴィッド・バーン、コン・スー、坂本龍一 |
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録音賞 ビル・ロウ、イヴァン・シャロック |
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美術賞 フェルナンド・スカルフィオッティ (美術)、ブルーノ・チェザーリ (装置)、オズワルド・デシデーリ (装置) |
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撮影賞 ヴィットリオ・ストラーロ |
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衣装デザイン賞 ジェームズ・アシュソン |
中国の清朝最後の皇帝、溥儀(ふぎ、プーイー)の生涯を描いた。
息をのむような映像美と一大スペクタルで、観客を圧倒する。
溥儀はわずか3歳で中国の皇帝に即位した。
第二次世界大戦後は、いわゆる「再教育」をされて植物園の庭師となり、文化大革命の混乱のなか、1967年に死去した。
60年間の歴史を映画に収めきるのは、
並大抵のことではない。
ベルトルッチ監督の自己流の解釈や省略を歴史家は非難するかも知れない。
しかし、ベルトルッチ監督は歴史を教えようとしているわけではない。
観客は、檻(おり)の中の溥儀の、世間から隔絶された目を通して、
激動の20世紀を目撃する。
(戸川利郎)
1987年/イタリア、中国、イギリス/219分/原題「The Last Emperor」