アカデミー賞

国際映画賞は受賞がほぼ確実、監督賞も有力

オスカーの予想を集計するサイト「ゴールドダービー」によると、 パラサイトは作品賞の有力順位が「3位」となっています(2019年1月20日現在)。 最有力の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「アイリッシュマン」を追い上げる展開です。 また、ポン・ジュノ監督は、監督賞の最有力候補の一人と見られています。 ゴールドダービーの予想では、監督賞の受賞予想で「1位」になっています。 さらに、国際映画賞(外国語映画賞)では大本命と見られており、ゴールドダービーの予想でも圧倒的な1位です。

<ノミネートされた部門と米専門家の予想順位>
ノミネート 作品賞(3位)
監督賞
ポン・ジュノ(1位)
国際映画賞(1位)
脚本賞(3位)
編集賞(5位)
美術賞

※カッコ内は、米予想サイト「ゴールドダービー」の予想順位です(2019年1月20日現在)。

オスカー前哨戦の受賞歴

全米各地の批評家賞で連勝

パラサイト 半地下の家族は全米各地の批評家賞において、 連勝を重ねています。 ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントン、シアトルなどの主要都市で次々と作品賞や監督賞を獲得しました。 さらに、放送映画批評家協会賞(クリティックス・チョイス・アワード)では、監督賞に輝きました(「1917 命をかけた伝令」のサム・メンデス監督との同点受賞)。 以下は、オスカー前哨戦となる米国内の受賞歴です。 「外国語映画」としての受賞は数が多すぎるため除いてあります。

<主な受賞歴>
受賞した部門
SAGアワード(全米俳優組合賞) キャスト賞
放送映画批評家協会賞(クリティックス・チョイス・アワード) 監督賞
カンヌ国際映画祭 作品賞(パルムドール)
ニューヨーク映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
脚本賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
助演男優賞(ソン・ガンホ)
シカゴ映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
脚本賞
シアトル映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
脚本賞
アンサンブル・キャスト賞
ワシントン映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
デトロイト映画批評家協会賞 作品賞
ハリウッド映画賞 監督賞
フェニックス映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
助演男優賞(ソン・ガンホ)
アトランタ映画批評家協会賞 作品賞(「トップ10映画」で1位)
監督賞
脚本賞
ボストン映画批評家協会賞 監督賞
ユタ州映画批評家協会賞 作品賞
脚本賞
ニュー・メキシコ映画批評家協会賞 助演男優賞(チョ・ヨジョン)
バンクーバー映画批評家協会賞 作品賞
監督賞
インディワイヤー評論家投票(IndieWire Critics Poll) 作品賞
監督賞
脚本賞

アカデミー賞の作品賞にノミネートされた外国語映画

パラサイトは韓国語の映画です。 英語以外の言語の作品が、アカデミー賞の作品賞にノミネートされた例はあまり多くありません。 過去に「ROMA/ローマ」「グリーン・デスティニー」「ライフ・イズ・ビューティフル」などがノミネートされています。 日本語の「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)もノミネートされました。

映画タイトル 言語
2018 ROMA/ローマ スペイン語
2012 愛、アムール フランス語
2006 硫黄島からの手紙 日本語、一部英語
2000 グリーン・デスティニー 中国語
1998 ライフ・イズ・ビューティフル イタリア語

ポン・ジュノ監督とは

1969年9月生まれ。 すなわち、2020年のアカデミー賞の授賞式の時点では、 50歳となる。 韓国で3番目に大きい都市であるテグ(大邱)の出身。 大学卒業後、韓国映画アカデミーで映画制作を学んだ。 在学中に制作した短編がバンクーバー国際映画祭に招待された。

2000年、「ほえる犬は噛まない」で長編デビュー。 2作目の「殺人の記憶」が韓国で大ヒットした。

さらに、「グエムル~漢江(はんがん)の怪物~」(2006年)で、韓国の劇場動員数の記録を塗り替えた。 アジアフィルムアワードの作品賞を受賞した。

続いて、「母なる証明」(2009年)で再びアジアフィルムアワードの作品賞を獲得する。 さらに、アメリカでも高い評価を受け、ボストンやサンフランシスコなどの映画批評家協会の「外国映画賞」を受賞した。

韓国とアメリカの合作映画として、ハリウッドで「スノーピアサー」(2013年)を撮影する。 米国の多くの映画評論家が年間のトップ10ランキングに入れた。

アクション冒険映画「オクジャ」(2017年)がネットフリックス(Netflix)で配信された。 カンヌ国際映画祭にコンペティション部門に出品された。

舞台となる「半地下」の住宅とは

主人公の家族は、半地下の住宅に住んでいる。 これは、あまり日本では馴染がない。 韓国の独特な住居形態だという。 現在も、ソウルの路地裏などで見かけることできるという。 主に貧困層が住んでいる。

日本公開日

2020年1月10日


動画

予告編