映画「シェイプ・オブ・ウォーター」は、2018年のアカデミー賞(オスカー)で作品賞を受賞しました。 監督賞、美術賞、作曲賞も獲得し、最多4部門の受賞となりました。 ノミネートも最多の13部門でした。 作品賞レースでは、前哨戦となるゴールデングローブ賞などで対抗馬の「スリー・ビルボード」に相次いで敗北。 事前予想では劣勢が伝えられました。 しかし、誰にも愛され得る美しいストーリーや、 映像作品としての芸術性の高さなどがアカデミー会員(映画業界関係者)の支持を集め、接戦を制しました。
受賞 | 作品賞
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監督賞 ギレルモ・デル・トロ |
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作曲賞 アレクサンドル・デスプラ |
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美術賞 ポール・D・オースターベリー シェイン・ボー ジェフリー・A・メルビン |
ノミネート |
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主演女優賞 サリー・ホーキンス |
助演男優賞 リチャード・ジェンキンス |
助演女優賞 オクタビア・スペンサー |
脚本賞 ギレルモ・デル・トロ |
編集賞 シドニー・ウリンズキー |
衣裳デザイン賞 ルイス・セケイラ |
撮影賞 ダン・ローストセン |
音響編集賞 ネイサン・ロビタイール |
録音賞 ブラッド・ゾーアーン |
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シェイプ・オブ・ウォーターはファンタジー的な恋愛映画。 「パンズ・ラビリンス」(2006年)で絶賛されたメキシコ人のギレルモ・デル・トロ監督の作品です。
アメリカとソ連が対立していた冷戦時代の1962年。 米政府の極秘研究所で清掃員として働く声の出ない女性が主人公です。 この女性が極秘実験を目撃してしまうところから話が展開します。 半魚人のような生き物との言葉を超えたラブストーリー。 トロ監督が自ら脚本を書いた完全オリジナル作品です。
ベネチア国際映画祭で作品賞(金獅子賞)を受賞し、早くからオスカー候補として注目を集めました。 しかし、2018年1月に行われたゴールデン・グローブ賞では、 監督賞を受賞したものの、ドラマ作品賞ではスリー・ビルボードに敗北。 さらに、オスカーとの連動性が高い「SAGアワード」(全米俳優組合賞)では、最高賞のキャスト賞にノミネートすらされませんでした。 このため、オスカー直前の作品賞予想オッズでは、スリー・ビルボードに次ぐ2位となっていました。 ところが、総合的な芸術性の高さがアカデミー会員に評価されたのか、監督賞を順当に獲っただけでなく、作品賞を手中に収めました。
「The Shape of Water」
意味:水の姿
2018年3月1日(木)
「シェイプ・オブ・ウォーター」は、Amazonビデオなどでストリーミング配信されています。
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