アイリッシュマンのアカデミー賞

受賞

受賞 なし

ノミネート

ノミネート 作品賞
監督賞
マーティン・スコセッシ
助演男優賞
アル・パチーノ
ジョー・ペシ
脚色賞
衣装デザイン賞
撮影賞
編集賞
美術賞
視覚効果賞

ネットフリックス(Netflix)のオリジナル作品

スコセッシが自由に製作

製作費は、180億円ともいわれる巨額の予算が投じられた。 スコセッシの映画の中で、過去最大の規模。 企画段階から予算が膨らみ、 大手映画会社パラマウントが逃げ出した。 そこにネットフリックが救世主として登場し、出資を引き受けた。 さらに、スコセッシ監督に製作の自由度を与えた。 その結果、長さ3時間半という大作となった。

賞レース中盤で失速

アイリッシュマンは、映画評論家の評価を集計するロッテン・トマトのスコアは96%の高さとなった。(2019年12月2日現在) 当初、オスカー作品賞レースの大本命と見る評論家が多く、スコセッシ監督にとって「ディパーテッド」以来の13年ぶりの作品賞獲得なるかが注目された。 しかし、賞レースの中盤で勢いを失った。 作品賞、監督賞、助演男優賞など10個のノミネートを得たものの、受賞はゼロだった。

「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」の黄金コンビ復活

主演はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。 スコセッシとデニーロのコンビは、 「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」「カジノ」という歴史的な名作を生んだが、 今回はそられに匹敵する出来栄えと評価されている。 また、デニーロとアル・パチーノの組み合わせは「ゴッドファーザー」の名優コンビの復活。 ほぼ引退に近い生活をしていたジョー・ペシも復帰し、助演を務める。

ジミー・ホッファ暗殺などがテーマ

本作は実話をベースにしている。 主人公は、アメリカの裏社会に実在した犯罪者フランク・シーラン(デニーロ)。 シーランはアイルランド系アメリカ人。 物語は1950年代から始まる。 戦争から帰還したシーランは、トラック運転手をしていたが、 マフィアの大物(ジョー・ペシ)の手下になる。

年老いたシーランが人生を回想するという形で物語が進む。 この中で、重要な存在となるのが、トラック運転手の労働組合の指導者で、マフィアと結託していたジミー・ホッファ(パチーノ)。 ホッファとの深い関係や失踪事件についても想起する。

動画

Netflix

ネットフリックスの配信ページ→


予告編


日本公開日

2019年11月27日



事前予想

9部門で10個のノミネート

アイリッシュマンのノミネート一覧です。 9部門で10個のノミネートを獲得しました。助演男優賞では、アル・パチーノとジョー・ペシの2人がそろって候補になりました。 カッコ内は、米予想サイト「ゴールドダービー」の予想順位です(2020年2月20日現在)。

<アイリッシュマンのノミネート>
ノミネート 作品賞(5位)
監督賞
マーティン・スコセッシ(4位)
助演男優賞
アル・パチーノ(2位)
ジョー・ペシ(3位)
脚色賞(3位)
衣装デザイン賞(4位)
撮影賞(3位)
編集賞(3位)
美術賞(4位)
視覚効果賞(4位)