ノマドランドのオスカー予想

作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞で有力

オスカーの予想を集計するサイト「ゴールドダービー」によると、 ノマドランドは作品賞の有力順位が「1位」となっています(2021年3月15日現在)。 また、クロエ・ジャオ監督は、監督賞候補の1位に挙げられています。 主演女優賞では、フランシス・マクドーマンドが2位に入っています。 さらに、「脚色賞」と「撮影賞」で1位です。 編集賞では2位です。

<ノミネートされた部門と予想順位>
ノミネート 作品賞
(1位)
監督賞
クロエ・ジャオ
(1位)
主演女優賞
フランシス・マクドーマンド
(2位)
脚色賞
(1位)
撮影賞
(1位)
編集賞
(2位)

参考:米予想サイト「ゴールドダービー」

オスカー前哨戦の戦績

トロント国際映画祭、ベネチア国際映画祭で最高賞受賞

トロント国際映画祭で、最高賞(観客賞)に輝いた。 また、ベネチア国際映画祭でも、作品賞(金獅子賞)を受賞した。 その後、アカデミー賞の結果との共通性が高い「シカゴ批評家賞」「クリティック・チョイス」の作品賞を相次いで獲得した。

<主な受賞歴>
受賞した部門
PGA(全米プロデューサー組合賞) 作品賞
放送映画批評家協会賞(クリティクス・チョイス・アワード) 作品賞、監督賞
トロント国際映画祭 最高賞(観客賞)
ベネチア国際映画祭 作品賞(金獅子賞)
ゴールデングローブ賞 ドラマ作品賞、監督賞
シカゴ映画批評家協会賞 作品賞、監督賞

ノマドランドとは

題名「ノマドランド」の「ノマド(nomad)」とは、遊牧民を意味する。 この映画では、家を持たず、車で移動しながら暮らす「車上生活者」のことを指している。 そんな現代版の遊牧民たちの姿を描く。 オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主演。

マクドーマンドが演じる主人公は、 米国の田舎にある工場の城下町に住んでいたが、 その工場が閉鎖されたため、 町が丸ごと消滅した。 この結果、定職を失い、自宅も手放すはめになった。 さらに、最愛の夫にも先立たれた。 経済的な窮地に経たされた彼女は、60代にして車上生活を始めることとなった。 倉庫の軽作業などのパート職を転々とする日々。

そんな彼女の日常や他の車上生活者との触れ合いを、静かなドキュメンタリー風に淡々と映し出す。 全体的にスローなテンポで、地味。映画としての一般的な娯楽性はあまりない。 黙想的な作品である。

中国出身でアメリカ在住の若手女性監督クロエ・ジャオの3作品目。 ジャオは2作目「ザ・ライダー」(2017年/予告編→)で高い評価を受けた。 2021年秋以降に公開予定のマーベル映画「エターナルズ」の監督に抜擢されるなど、 ハリウッドで注目度ナンバー1。現在38歳。

主役を熱演したマクドーマンドは、主演女優賞にノミネートされた。 彼女は本作のプロデューサーの一人でもある。 もう一人のプロデューサーとともに、原作のノンフィクション小説の映画化権を取得。 ジャオの前作(ザ・ライダー)を気に入り、監督・脚本を依頼した。

本作では、俳優でない本物の車上生活者たちが脇役を演じた。 それによってリアルさが増し、高評価のポイントの一つになった。 撮影技術も称賛された。

オスカーに強い「サーチライト・ピクチャーズ」(旧フォックス・サーチライト)が配給。製作費約5億円。

動画

映画の予告編


日本公開日

2021年3月26日