作品賞などのノミネート候補として予想される顔ぶれ

作品名 日本公開日 解説
マリッジ・ストーリー

 予告編(英語)→
2019年12月6日(Netflixで配信開始予定) ネットフリックス(Netflix)の映画。 トロント国際映画祭の観客賞において、 受賞作「ジョジョ・ラビット」に次ぐ次点だった。

主演はスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライヴァー。 監督は「フランシス・ハ」などで知られるノア・バームバック。
パラサイト 半地下の家族

 予告編→
2020年1月 韓国映画。 2019年のカンヌ国際映画祭で作品賞(パルム・ドール)を受賞した。 さらに、トロント国際映画祭では観客賞で3位に選ばれた。 アメリカの評論家からも絶賛された。

アカデミー賞では、作品賞の候補になる可能性がある。 国際映画賞(旧・外国語映画賞)のノミネートも有力視されている。
ジョーカー

 予告編→
2019年10月4日 アメリカの大人気漫画「バットマン」の悪役ジョーカーを主人公にした映画。 孤独な大道芸人が、凶悪な犯罪者へと変貌する過程を描く。

オスカー前哨戦の第一弾となる9月の「ベネチア国際映画祭」で、作品賞を受賞した。 通常、コミック映画は、伝統と格式のある映画祭では不利となりがちだ。 しかし、世界で最も歴史の長い同映画祭において、予想外の勝利を獲得。 オスカー本命候補の一つとして浮上した。

しかし、アメリカの映画評論家の評判は、賛否両論になっている。 批評家のレビューをまとめる「ロッテン・トマト」では、 68%となっており、評価はそれほど高くない。 低評価の理由としては、 「内容がありきたりで新鮮さがない」 「安っぽい政治的意見を前面に出しすぎている」 「マーティン・スコセッシの『タクシー・ドライバー』など過去の映画の焼き直しだ」 「暴力に対する批判的な視点が欠落している」 などが挙げられている。

ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの主演男優賞ノミネートも有力視されている。 作品を批判している評論家も、 フェニックスの演技については絶賛している。

ジョジョ・ラビット

 予告編→
2020年1月 アメリカ映画。 トロント国差映画祭で最高賞の「観客省」を受賞した。

主人公はいじめられっ子のドイツ人少年。 アドルフ・ヒトラーを空想上の友達にしていた。 自分の母親がユダヤ人の少女をかくまっているのを見つけた。
A Beautiful Day in the Neighborhood(フレッド・ロジャースの伝記)

 予告編(英語)→
未定 アメリカの子供向けテレビ番組の司会者フレッド・ロジャースの伝記。 主演はトム・ハンクス。

若き女性監督マリエル・ヘラーがメガホンをとった。 ヘラーは2018年の名作映画「ある女流作家の罪と罰」の監督として一躍脚光を浴びた。

9月のトロント国際映画祭に出品され、大好評を得た。
アイリッシュマン

 予告編→
2019年秋(ネットフリックスで配信予定) 巨匠マーティン・スコセッシ監督。 「沈黙-サイレンス」以来、3年ぶりの新作となる。

主演はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。 スコセッシとデニーロのコンビは、 「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」「カジノ」という歴史的な名作を生んでおり、 今回も期待が高まっている。 また、デニーロとアル・パチーノの組み合わせは「ゴッドファーザー」の名優コンビの復活となる。

ネット配信会社のネットフリックス(Netflix)が配給権を獲得した。世界で配信する予定。 製作費は、2億ドルという大型予算が投じられた。 スコセッシの映画の中で、過去最大の予算となった。

実話をベースに、アメリカに実在した悪人たちが描かれる。 主人公は労働組合のリーダーであり、マフィアと関係があった犯罪者フランク・シーラン。 シーランはアイルランド系アメリカ人。2003年に83歳で癌で死去した。 シーランが、トラック運転手の労働組合の指導者で、同じくマフィアと結託していたジミー・ホッファの暗殺について想起するという設定。

3時間半の大作。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

 予告編→
2019年8月30日 クエンティン・タランティーノ監督 タランティーノにとって9作目の監督作品となる。 「ヘイトフル・エイト」以来4年ぶり。

タランティーノの長年のスポンサーだった大物プロデューサー、ハービー・ワインスタインがセクハラや性的暴行で逮捕され、 業界から追放された。ワインスタインの会社も倒産した。 これを受けて、タランティーノはスタジオ(配給会社)を探し、 ソニーと契約した。ファイナルカットの権限をタランティーノが持つことが条件となった。 今回の映画は、タランティーノがワインスタイン抜きで製作する初の作品となる。

主演はレオナルド・ディカプリオ。 助演はブラッド・ピット。 チャールズ・マンソン率いる犯罪集団によって殺害される女優シャロン・テートを、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の妻役で知られるオーストラリア人、マーゴット・ロビーが演じる。

物語は1969年のハリウッドが舞台。 映画界で名に乗り込もうとするテレビの役者など複数のストーリーによって構成されているという。

カンヌ国際映画祭で初公開された。
ロケットマン

 予告編→
2019年8月23日 イギリスが生んだ史上最高の歌手、エルトン・ジョンの伝記映画。 主人公エルトンを演じたタロン・エガ-トンの主演男優賞のノミネートが有力視されている。 エガートンは映画の中で、曲も自分で歌っている。 この点、クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じ、 2019年アカデミー賞主演男優賞を獲得したラミ・マレックとは異なる。 ラミは口パクだった。

エガートンは人気スパイ映画「キングスマン」シリーズの出演で知られる。 2018年に日本で公開されたシリーズ2作目の「キングスマン:ゴールデン・サークル」では、 エルトン・ジョンと共演していた。

選考・発表・放送の日程、スケジュール

日時 スケジュール
ノミネート発表 2020年1月13日(月)
授賞式(結果発表) 2020年2月9日(日)

外国語映画賞が「国際映画賞」に名称変更

2020年のアカデミー賞では、従来の「外国語映画賞」が「国際長編映画賞」に名称変更されます。 英語での名称は「International Feature Film」です。 ただ、選考対象は従来通り、英語以外の映画です。米国以外で製作された作品が対象となる点も変わりません。