作品賞などのノミネート候補として予想される顔ぶれ

作品名 日本公開日 解説
ロケットマン

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2019年8月
(米国では5月31日)
イギリスが生んだ史上最高の歌手、エルトン・ジョンの伝記映画。 主人公エルトンを、1989年生まれの英国人俳優タロン・エガ-トンが演じる。 エガートンは人気スパイ映画「キングスマン」シリーズの出演で知られる。 2018年に日本で公開されたシリーズ2作目の「キングスマン:ゴールデン・サークル」では、 エルトン・ジョンと共演していた。

エガートンは映画の中で、曲も自分で歌っている。 この点、クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じ、 アカデミー賞主演男優賞を獲得したラミ・マレックとは異なる。 ラミは口パクだった。

映画の公開に先立つ2019年2月、 エガートンがエルトンの名曲「タイニー・ダンサー(Tiny Dancer)」(邦題:かわいいダンサー~マキシンに捧ぐ)を歌っている動画がYoutubeで公開された。エルトンの公式チャンネルでの公開だった。(動画→

その歌いっぷりが「見事だ!」として、世界の人たちが騒然となった。 歌った場所は、エルトンが主宰するエイズ基金のイベント。 まさにごまかしがきかない「生」(ライブ)での歌唱だった。 しかも、エルトン本人が曲をピアノで伴奏し、途中からデュエットをするという超冷や汗ものの状況。 エガートンは堂々と歌い上げた。

この動画により、映画「ロケットマン」への期待が高まるとともに、 主演男優賞の有力候補としてエガートンに注目する声が強まった。

クイーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」は記録的な大ヒットとなり、 2019年のオスカーでは主演男優賞など最多4部門で受賞した。 さらに、作品賞にもノミネートされた。

エルトン・ジョンはクイーンと同じく1970年初頭に台頭し、 70年代に最も活躍したアーディストである。 世界史上4番目にレコードを売ったアーティストでもあり、 彼を上回るのはビートルズ、エルビス・プレスリー、マイケル・ジャクソンしかいない。 その半生を上手に描くことができれば、オスカーの有力候補になる。 フランスの「カンヌ国際映画祭」で初上映される予定。

脚本はリー・ホール。 イギリス映画の名作「リトル・ダンサー」を書いたことで知られる。
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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2019年8月30日 クエンティン・タランティーノ監督 タランティーノにとって9作目の監督作品となる。 「ヘイトフル・エイト」以来4年ぶり。

タランティーノの長年のスポンサーだった大物プロデューサー、ハービー・ワインスタインがセクハラや性的暴行で逮捕され、 業界から追放された。ワインスタインの会社も倒産した。 これを受けて、タランティーノはスタジオ(配給会社)を探し、 ソニーと契約した。ファイナルカットの権限をタランティーノが持つことが条件となった。 今回の映画は、タランティーノがワインスタイン抜きで製作する初の作品となる。

主演はレオナルド・ディカプリオ。 助演はブラッド・ピット。 チャールズ・マンソン率いる犯罪集団によって殺害される女優シャロン・テートを、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」の妻役で知られるオーストラリア人、マーゴット・ロビーが演じる。

物語は1969年のハリウッドが舞台。 映画界で名に乗り込もうとするテレビの役者など複数のストーリーによって構成されているという。

カンヌ国際映画祭で初公開される。
アイリッシュマン

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2019年秋(ネットフリックスで配信予定) 巨匠マーティン・スコセッシ監督。 「沈黙-サイレンス」以来、3年ぶりの新作となる。

主演はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。 スコセッシとデニーロのコンビは、 「タクシードライバー」「レイジング・ブル」「グッドフェローズ」「カジノ」という歴史的な名作を生んでおり、 今回も期待が高まっている。 また、デニーロとアル・パチーノの組み合わせは「ゴッドファーザー」の名優コンビの復活となる。

ネット配信会社のネットフリックス(Netflix)が配給権を獲得した。世界で配信する予定。 製作費は、2億ドルという大型予算が投じられた。 スコセッシの映画の中で、過去最大の予算となった。

実話をベースに、アメリカに実在した悪人たちが描かれる。 主人公は労働組合のリーダーであり、マフィアと関係があった犯罪者フランク・シーラン。 シーランはアイルランド系アメリカ人。2003年に83歳で癌で死去した。 シーランが、トラック運転手の労働組合の指導者で、同じくマフィアと結託していたジミー・ホッファの暗殺について想起するという設定。

選考・発表・放送の日程、スケジュール

日時 スケジュール
ノミネート発表 2020年1月13日(月)
授賞式(結果発表) 2020年2月9日(日)

外国語映画賞が「国際映画賞」に名称変更

2020年のアカデミー賞では、従来の「外国語映画賞」が「国際長編映画賞」に名称変更されます。 英語での名称は「International Feature Film」です。 ただ、選考対象は従来通り、英語以外の映画です。米国以外で製作された作品が対象となる点も変わりません。